旅ビト・コルレオーネ
2020-05-26T03:24:45+09:00
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会田犬のよる波濤万丈人生旅行記。代表を務める劇団ワールドツアーは覚醒時期不確定の休眠中。普段は映像関係のディレクターをしてフツーの人として暮らしている。
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さよならだけが人生だ
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2020-05-25T23:26:00+09:00
2020-05-26T03:24:45+09:00
2020-05-25T23:26:41+09:00
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そのくせ人一倍緊張しいで、人前に立とうものなら、膝は震える手は震える心臓がバクバク暴れる呼吸は乱れるといった具合で、そんな極端なあがり性分の反動がやがて大学以降アングラ演劇の舞台上で爆発することになるんだけどそれはまた別の話、学校帰りの有料スタジオで連日連夜のバンド練習は、女子メンバーあってのいかにも青春の1コマという甘酸っぱい思い出でもあるんだけど、文化祭当日の、しかも出場する少し前の袖口で、対抗バンドメンバーで逆転優勝をつけ狙う友人からの「リハで見てたけど、アイケン (中高生時の私のあだ名) さ、あの歌はキーが高いから、無理して歌うより断然裏声にした方がいいと思うよ。」とのアドバイスを真に受けてしまったのだった。
果たしてそれが額面通り良かれと思ってのアドバイスだったのか、優勝本命からおとしめるための狡猾なアドバイスだったのかは今となっては確かめようもないことだが、そこまでの夜ごとの練習は何だったんだという突然の裏声での歌い出しに会場は騒然、バンドメンバーらもよもやの暴挙にと胸を衝かれたことだろう、その動揺はこのバンド一番の見せどころたるレッド・ツェッペリン「天国の階段」のギターソロを歯で弾いて見せる親友のパフォーマンスにも影を落とし、私の裏声歌唱同様に、全校生徒および全教員、保護者らからの失笑を思いがけずかってしまい、結果優勝などほど遠いこととなって惨敗に終わった、人生にはいくつもあるだろう汚点の中でも、いまだ思い出すだに冷や汗の滴る、そんな私がメインボーカルを務めた楽曲、それがオフコースの「さよなら」だったのだ。
そう、今日のテーマは「さよなら」だ。
望むと望まざるとにかかわらず、はじめたこと、はじまってしまったもの、神羅万象すべてに終わりはある。太陽は燃え尽き、この巨大なグローブもいつか消えて跡形もなくなるだろう。と、フリッパーズギターはそう歌ったものだ。しゃべる、笑う、恋をするぼくたちはさよならする。とも。
今も膨張しづけるこの宇宙すら、遠い遠い未来のその果てには、粉々に砕け散って瞬時に収縮をし、豆粒ほどの大きさになったかつての宇宙が、どこか知らない空間にポトンと落ちて、そしてすべてが終わるのかもしれない。
2004年の12月24日、パーマネントに続けるつもりで立ち上げたワールドツアーという劇団のホームページの読物としてはじまった当ブログも、母体たる劇団がなくなった後、途切れ途切れになりがちながらもこうして16年、よくまあ続けてこれたなあと改めて振り返ってみると我ながらなかなか感心だ。あれから早16歳歳をとって、今や小2男子の父親になっていようとは、仕事で台本を書くかたらわブログの文章をちまちま推敲していた当時に私は、そんな未来など思いもしなかったろう。
ある意味生活のほんの一部とすでになってしまっているこのブログではあったが、はじまったものに別れはつきものだ。だから、というのも変な話だが、今日ここに、「旅ビト・コルレオーネ」を、閉じようと思う。
さよなら、さよなら、さよなら、もうすぐ外は白い冬、なのだ。それではみなさん、さよなら、さよなら、さよなら〜、だ。さよならは別れの言葉じゃなくて、再び逢うまでの遠い約束、だ。
事情は話すまい。面倒だから。そしてこれまでずいぶんと長く放置していても、都度都度覗いてくれていた皆様には感謝の言葉しかない。長きにわたり、本当にありがとうございました。
また、どこかで、心機一転ブログを始めた時は、どうかよろしく。できればこれを読む傍らには、キューブリックの「博士の異常な愛情」のエンディングに流された「We'll Meet Again」か、はたまたジャパニーズAORの代表曲、尾崎紀世彦の「また逢う日まで」がかかっていて欲しい。あわよくば。
では、また、逢う日まで。お達者でー。
…と、いうことで。心機一転、もうはじめてます。
実はインターネットの回線問題で、(実は今しばしの再開をし、そして) 1月後にはこのブログにアクセスができなくなってしまう物理的な事情により、「旅ビト・コルレオーネ」から ”また次なる旅にでる” ブログ、すなわち老いてますます浮浪雲のようにのらりくらりと旅から旅の人生様相を呈する「股旅」とを絡めまして、心新たに「股旅ビト・コルレオーネ」と題し、こちらにてブログ開設しております!
すでにご挨拶がわりに2編記事をご用意してございます。これからは「股旅」の方にて記事は更新して参りますので、どうかひとつ、またのご贔屓とご愛顧のほど、是非ともよろしくお願いをいたします。
実は新規開設してみたのはいいけど、誰にも知らせずに放置していて、一体いつ訪問者が来るのかと心待ちにしてたら、誰一人のアクセスもないでやんの。チェッ。]]>
やったね、パラサイト!
http://wtaiken.exblog.jp/30712132/
2020-02-11T01:55:00+09:00
2020-02-11T08:32:54+09:00
2020-02-11T01:55:11+09:00
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にわかに信じがたいというか、まだ日本公開前だから作品の良し悪しは判断できないものの、下馬評含め、なんといっても "間違いない" サム・メンデス監督作だし、反戦ものなんだろうし、ワンカット撮影というチャレンジングな手法も評価できる「1917 命をかけた伝令」がオスカー最優秀作品賞になり、ここ数年観た映画の中では突出した傑作だと思っている「パラサイト 半地下の家族」の外国語映画賞は確実としても、自国の映画こそサイコーと思っているような保守派が主流なんじゃないかと私は勝手に思っているアカデミー選考会としては、作品賞は断然ありえないとしても、せめて罪滅ぼし的に監督賞はポン・ジュノに贈るかもと淡い期待を持ってその発表されるのを仕事先でチェックしていたスマホに、まさかの「アカデミー最優秀作品賞に『パラサイト 半地下の家族』」とネットニュースに出た時は、目を疑いつつ思わず歓喜の声をあげたし、ちょっと感動もしてしまったのだった。
いやあ、ホント快挙っす。映画の歴史が変わった瞬間に立ち会えたというか。韓国映画初、アジア圏初、いやいや外国語映画の最優秀作品賞なんてもの自体が、92回目にして初なんすから、もう。たいへんなんすからもう。
なにをまたそんな古い故人を持ち出してというかもしれないけど、世界的な巨匠たる日本の溝口も小津も、そしてハリウッドにもフォロワーの多い黒澤さえも、外国語映画賞ノミニーや受賞、名誉賞受賞なんてことはあっても、本線…といって区別していいものか、オリジナル脚本賞や監督賞、どころかよもやの作品賞なんてありえなかったわけですよ、米国にとっての外国語による映画なんてものがオスカーを勝ち取ることなんて。
そりゃまあなにもオスカーとりゃ世界最高の映画ってわけではまったくないわけだし、この最優秀作品賞どうよなんて首を傾げたくなる作品もこれまで選出されたりもしたし、近年特にその権威の失墜が言われているわけだけど、腐ってもオスカー、エンターテイメント界の最大の祭典すよ。サム・メンデスどころかタランティーノやスコセッシという現代の巨匠らを退けてのポン・ジュノなのよ。"ポン" つって、"ジュノ"って来るんだから、なんかもう語感がすごいことになってるんだから…。
もう、興奮してなんのことやらだが、最優秀作品賞に最優秀監督賞、そして最優秀オリジナル脚本賞という、映画としての肝ほぼ制覇って、ホントに信じがたいことだ。
それはついこの間のことだ。
いま小学一年生の我が愚息が保育園に通っていた頃の、とある映画会社にお勤めになられているパパ友が、自宅にAVルームをつくったとのことでお招きを受け、巨大スクリーンを取り囲む3面の壁いっぱいに並べられた、70年代を中心にしたジャンルを問わない怒涛の音楽CDコレクションに圧倒されつつも、仕事柄一応…みたいな申し訳程度に引き出しにしまわれた映画DVD、ブルーレイのコレクションの中から、5作ほどのディスクを袋詰めにされ手渡され、「映画好きと言っておきながら韓国映画を観ていないとはけしからん」とお叱りを受けた、その中に「この人は天才です」とポン・ジュノ監督作の「グエムル 漢江の怪物」と「殺人の追憶」が含まれていたのだった。
まったくお恥ずかしい話だが、確かに韓国映画を私はこれまでほとんど観てこなかったのだ。思いつくのは「オールド・ボーイ」くらいなもので、これも散々映画好きの友人に勧められ、もう仕方ないなあくらいな気持ちで観て、そりゃもう最高に面白かったんだけど、だからって "韓国映画" というざっくりとした括りのジャンルにハマることなどなかったのだ。そこにいくなら、もっと観ていない古い日本映画を観るよ、ってなもの。
ところがだ、まあまあな作品だと高を括った「グエムル」の後の「殺人の追憶」、これがよかったのだ。もう最適なロケーション、無駄のない演出。実際の事件を題材にしているとはいえ、そこでそうくるかの衝撃な展開といい、この1作ですっかりハマってしまい、さほど監督作が多くないポン・ジュノ監督作を年末年始でほぼ一気観をし、要はここ1、2ヶ月ほどのことで、さも昔っからすごい監督だと思ってましたよ態に仕上げていき、で、この冒頭からの語り口だったわけで、ホント通顔してどーもスイマセンだ。
それにしてもいいタイミングで勧めてくれたものよパパ友よ。
おかげで公開日に「パラサイト 半地下の家族」を期待とともに観にいくことができ、その期待を遥かに大きく上回る傑作っぷりに、会う仕事仲間には「傑作。」「すごい。」「サイコー。」の連打につぐ連打で勧めまくり。
なんかどうでもいいことなんだけど、オスカー獲った後にノコノコ観に行って「サイコー」と言ってもそれでは時すでに遅しなのだ。映画好きを標榜している身としてはそれでは意味がないというか、だから勝手に面目躍如だと思っている。
とにかくここまで作品世界にどっぷりと没入できる映画もそうは出会えないし、相変わらずロケーション、カット割り、音楽の使い方、演出のすべてに無駄がなく、まさに最適、理想的な監督っぷりだと思ったし、物語が進むにつれジャンルを次々と乗り越えていく爽快感というか、おいおいそっち行くんかいという展開の驚き、俗にいう予測不能というストーリーテリングには舌を巻き、そして何といっても最後の最後に感情をそっちに持っていかれたことへの感動というか、もう参ったなあ本当に。社会問題を取り上げながらも笑いでオブラートに包み、エンターティメント映画として仕上げる手際の良さ。お手上げですよ。
おかげで、初日に観たあとの週末2日挟んですぐ再視聴するという驚異のリピート力。
もちろん天才ポン・ジュノによるところは大だけれど、配役もソン・ガンホと息子役のチェ・ウシクがよく、その他全てのキャストが魅力的で最高。
わけてもたまらなく良かったのが、娘役のパク・ソダム。開始からしばらくは、ポン・ジュノ監督作でソン・ガンホがお父さん役なら、「グエムル」と「スノーピアサー」の2作で娘役だったコ・アソンでいいじゃないか、なんで違うんだよと「コレジャナイ感」があったんだど、物語が進んでいくうちにはまったはまった。
最後の方はもう可愛くて可愛くて、だからこそ…いやいや、そこから先はネタバレなしで。
※このあたりから、パク・ソダムにはちょっとやられたのかもしれない。って映画序盤だけどね。
こりやオスカー景気に、これからさらに混み出すことが予想されるけど、ロージショー中に、もう一回観てもいいかも。
ちなみにポン・ジュノ過去作の私評。
「ほえる犬は噛まない」「母なる証明」「殺人の追憶」は傑作。
「オクジャ」は宮崎駿オマージュ強すぎで、まあまあというところ。でもちょっとアウシュビッツ色強くない?って感じ。
「グエムル 漢江の怪物」も前述の通りでまあまあ。ポン・ジュノの怪物ものは、どうも出来が突出しない気がする。
で、ハリウッド資本の「スノーピアサー」にはちょっとがっかり。寓話として割り切るにしても、あまりにも設定がいい加減すぎ、ゆるすぎ。ツッコミどころ含め、全体的に監督としての脇が甘すぎる映画だ。
それにしてもまた一人、新作を心待ちにする監督が増えて嬉しい限りだが、果たしていまの日本映画界に、これほどまでに世界を席巻する映画をつくれるフィルムメーカーはいるのか、はなはだ心もとないことであるのう、残念なことに。
※2019年総括がまだ終わっていないけれど、イレギュラーで祝杯回でした
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2019総括 その1
http://wtaiken.exblog.jp/30651953/
2019-12-31T02:12:00+09:00
2019-12-31T02:31:48+09:00
2019-12-31T02:12:34+09:00
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私の好きなとある映画好きブロガーのブログにも「視界いっぱいにIMAX画角で展開されるテネットの緊張感ある予告編に気持ちをすっかりもっていかれ、すぐそのあとすぐにはじまるスター・ウォーズは、映像の迫力、ドシドシくる重低音の音響ともに負けてしまっているので損をしている」旨書き込まれていて同意。どうしても比較しちゃうよね、立て続けに上映されれば。
なにがなにやら説明のまったくないままにテロリズムに遭うオペラハウスを舞台にして、テロリストたちと沈静部隊、そこにどうやら潜入捜査しているらしき人物を救出すべく乗り込む主役のジョン・デヴィット・ワシントンチームの3者が入れ乱れての攻防を描く緊迫したわずか数分間の導入部なんだけど、その主役が時間操作できる能力を持っているのかもしれない一瞬の短い謎の巻き戻しカットなどもあったりし、なんだかそのスリリングさといいサスペンスを生む演出は、ちょっと偉そうに言わせてもらうと、ノーランも腕をすっかり上げたなあとつくづく。
たとえばオーケストラリーサル中舞台袖から突如乱入するテロリストたちが手持ちカメラの横をすり抜けていく構成および銃を構えるポージングは、ほぼ「ダークナイト ライジング」でのベイン部隊が巨大スタジアムを占拠する絵柄とそっくりそのままなんだけど、その緊迫感たるや、あきらかにスタジアムとオペラハウスとでは空間的にはスケールダウンしているのにも関わらず、数段今回の映像の方が優っている。この6分間が終わった後は、ちょっと虚脱・放心状態になるくらいで、もうその先が気になって気になって、スター・ウォーズ完結どころじゃなくなるのであった。
端的にこの一部だけを比較してみても、どうも今回のスター・ウォーズの新3部作(シークエル・トリロジーっていうんだってさ)には、この観る側を圧する画面力というか、ひえぇぇぇ、かっこいい!というキラーショットが皆無だったなあと。ライトセーバー戦しかり、ドッグファイトシーンしかり。まったくワクワクできなかったなあ。
…いやいや待てよ、それは言い過ぎたか。思い出せば、「フォースの覚醒」での、はじめてレイがミレニアム・ファルコンを操縦しての、墜落したスターデストロイヤー艦外・艦内での追尾してくるタイファイターとの攻防戦はかなりいい線いっていたし、この辺りまでは…ってシークエル・トリロジーの導入も導入だけど、「結構いいんじゃない?」なんて思ってたんだよなあ、今やそれすらも下方修正せざるを得なくなっちゃったけど。
なんにせよ、CGがいくら発達したところで、画面構成力というか、迫力を生む編集力というか、なんかそういう基本中の基本が欠落してるんじゃないかと。少なくてもプリクエルの3部作でのエピソード3には、オープニングのドッグファイトやクライマックスのアナキンとオビワンとのライトセーバー戦などなど、結構ゾクゾクと"あがる"キラーショットがいくつもあったもんなあと。
今回の悪しき例でいうと、(予告編でも出てきていたのでネタバレにはならないと思うが) 旧3部作のアイコンのひとつ、帝国軍のスターデストロイヤーがIKKO by ”どんだけー”ってほどの数で空間を埋め尽くしてはいても、ただ並んでいるだけの、簡単コピペした画像みたいで、まったく迫力を感じないシーンに象徴されている感じがする。
さてさて、そんなこんなでスカイウォーカー家の、銀河を巻き込む親子喧嘩 & 叔父・甥のすったもんだを約42年かけて見届け終わってみれば、世の中はコーンフレークがバカ売れしている年の瀬となってい、なんとはなしにぼんやりとこの1年を振り返ったりなんかすると、まず真っ先に思い浮かぶのが、ゴールデンウィークを挟んでわが身に降りかかった罹患のことだ。 <つづく> <来年に持ち越しか?>]]>
スター・ウォーズを観るつもりのクリストファー・ノーランファンに
http://wtaiken.exblog.jp/30638059/
2019-12-21T04:03:00+09:00
2019-12-23T11:35:28+09:00
2019-12-21T04:03:06+09:00
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上からでも下から読んでも「TENET」
もちろん映画の見方はそれぞれだし、さまざまだ。よく例に出す「ゴッド・ファーザー」を観て、「なんでまたこんな反社なマフィアを美化するような有害映画を面白いなんて言えるんですかあ」的な、堅物な学級委員長的評価を下す人がいるわけで、だからこのエピソード9をしてJ. J. 良くやったと褒めそやす人もいるだろうし、そこをとやかく言うつもりはまったくなくて、あくまで自分映画史的な、ごくごく個人的な感想であり、今日のところは相対的な映画評ではないので、「いやあ、スカイウォーカーの夜明け、最高っした。ありがとあしたー」って方は、気分を害さずに今日はお付き合いいただきたいのだけれども、いやまあしかしジョン・ウィリアムズのあのテーマ曲がババンと流れてメインタイトルがINするこの導入に、これほどまでに心躍らないエピソードもなかったなあと。なんか淋しい限りでした。
それなりに一部楽しめたところはあるにはあったし、やっぱり親子の話は人の子の親となった今ではグッとも来ちゃうわけだけれども、あれほど酷評したプリクエル3部作の最終作エピソード3の最後ですら、ああこれが中二の頃観たスター・ウォーズのあの話に繋がっていくのかと思うと、その壮大なストーリーに感慨もひとしおだったものが、今作は何かこうもはや他人事というか、ああそうでしたかっていう感じの一歩も二歩を引いた視線で観ている自分がいて、やっぱこりゃどうやらエピソード8で全て終わらされたんだなあと、あのライアン・ジョンソンのやろうに幕引かれたっつーか、そんなこんなを改めて実感しました。なんだかもう"こっちの方が面白そう"だった「マンダロリアン」もいいやってくらい。いやはや卒業っす。今晩は斉藤由貴でも聴こうかなあ。
だからある意味すごいよ、エヒソード8の監督のライアン・ジョンソンよ。これほどまでに長年のSWファンの心をクールダウンさせる逆効果映画を作ったんだからね、なんか別のことに活かせその才能を、もうバカー、ゼッタイ許さないからね、ライアン・ジョンソン!今絶賛を浴びまくってる「ナイブズ・アウト」が面白かったら、それはその時で、まあその、許すかもしれないけどもさ…
「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」、今の私が評価らしき一言を添えるならば、「一体なぜそれが"今"なのかがよくわからないことだらけの映画」でした。
何か言い訳程度の説明でいいからそこはやっぱり作り手としては提示すべきだったのではと、映像をつくる側の端くれとしてはそう感じたなあ。
ま、いずれは感想を書けなかった「最後のジェダイ」と抱き合わせてネタバレを恐れずに評価できればいいのだけれども、もはやこのシリーズも興味の対象外にはじき出されてしまったので、果たして時間を割いてまでそれを書く意義が見出せるのか微妙ではある。
というつつも、実は来週にでももう一度、今作「スカイウォーカーの夜明け」を観に行くつもり満々なのだ。なぜだ。答えは表題を読んでいただきたい。ここからが実は本題。
かねてより噂として、この「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」上映の冒頭に、クリストファー・ノーラン監督の最新作「TENET」のプロローグ上映があるらしいぞとは聞いてはいたものの、ハリウッドから遠く離れた極東の我が国日本ではいきなりそれを観ることは叶わないだろうなと正直まったく期待してなかったところへ、「キャッツ」だ「フォードVSフェラーリ」だのの予告編終わりの暗くなったスクリーンにいきなりババンとワーナーのロゴが!
「え、うそ、おい。マジか、やるのかそれを!」
その一瞬の半信半疑を覆す「SYNCOPY」のロゴでもう確定だよ、おい! ファンなら見知っていて当然の、これはノーラン設立の映画会社ロゴとくればもう間違いなく続くのは「TENET」プロローグ映像だぁぁぁぁぁぁ。と。
このサプライズはグランドサンシャインシネマ池袋の、日本最大級IMAXレーザースクリーンにだけアタッチされた特別映像なのかもしれず、(大阪エキスポシティはやっているかもだけども) どこもかしこもIMAXでは観られないのかもしれないのでそこは是非ご報告いただきたいものだが、いやもうここで感涙っすよ。ヒャッホーと言いたくなるところを押し殺し見入ること5分くらいでしょうか。
これをしてスターウォーズどうでもいいやモードになっちゃったのも本編評価を下げた一因かもしれないけれど、そりゃもう仕方ないやね。
プロローグの冒頭からいきなりのテンションと迫力ある映像、息つく暇を与えないド直球のクライマックスでもうサイコーでしたよ。これを観るだけでも私的には2500円のIMAX料金も高くないという。
全世界的には7月17日公開なのに、どうやら東京オリンピックのあおりを受けるカタチで延期されたのか日本公開が9月18日に確定したので、あと9ヶ月も我慢のところにこのプロローグが観られて、乾きが癒されました。
「ダンケルク」は面白かったけど、ノーランの特性であるエモーショナルなストーリーテリングからすると到底物足りなかった前作を補って余りあるくらいのブロックバスターな娯楽作を期待してもいいみたいです。
なので、スター・ウォーズの新作を観に行くつもりのクリストファー・ノーラン監督作好きの御仁は、是非池袋に足を運んで、このプロローグを観るべし。ですよ、マジで。
あ、そうだ。ついでといってはなんですが、やはり昨日に公開されたオフィシャルな「TENET」予告編です。
夏に一部劇場で公開されたティザー予告はこうしてオフィシルに配信されなかったので、これが正式な予告編第1弾ということになるんでしょうか。あおりに煽る音楽は、ハンス・ジマーではなく、ルドヴィグ・ゴランソン。
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「タクシードライバー」(原題:Taxi Driver)は、1976年公開のアメリカ映画。主演はアル・パチーノ。
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2019-10-03T02:51:00+09:00
2019-10-03T03:10:56+09:00
2019-10-03T02:51:28+09:00
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愚作としか言いようがない「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」での絶賛評から特に信頼がおけなくなったが、評論家評では大絶賛の嵐らしい「アイリッシュマン」は、Netflixで11月27日配信予定。
いまのところ日本での劇場公開情報はないが、個人的にはストリーミング視聴ではなく、是非映画館で観たいものだ。「ローマ」もそうしたしね。
ま、新作映画を、しかもスコセッシの、しかもアルとデニーロ共演作のギャング映画を自宅のパソコンでいきなり観られるというのも一興かもと思ってみたり。
さてさて、日々飽くなき映画情報をいくつかのサイトから仕入れていたところ、とんでもない映像に出くわしてしまったので、本日はその動画紹介が実はメインなのだった。
タイトルを見て、こいつはなにを言いだしたんだと思われた御仁は、是非以下の動画をみて欲しい。
どうやらYouTuberらしいCtrl Shift Faceさんのフェイク動画なんだが、なんとも凄まじい出来すぎて笑ってしまったのだった。
これ「タクシードライバー」を知らない人に見せたら、アル・パチーノ主演と思い込むだろうが、アル・パチーノを知っていて「タクシードライバー」を知らない人はまずいないだろうから、こう言って騙してみてはどうか。
「スコセッシの「タクシードライバー」って、実はアル・パチーノ主演で一旦撮影されてたらしいんだよ。や、マジで。」
ちなみにこのCtrl Shift Faceさんのチャンネルにはこんな動画もあって笑ったぜ。
ヒース・レジャーが他の主演映画でもジョーカーメイクのまま出演してたら…という発想がバカバカしくてサイコー。ちなみにもと映画は「ROCK YOU!」。
「ダークナイト」の映画だけではジョーカーがまだまだ観たりない!と思った人にはちょっといいかも。
この方のチャンネルには、アル版「タクシードライバー」と元映画の比較動画や、もそっと短いジョーカーIN「ROCK YOU!」別動画もあるし、そのうち「ブロークバック・マウンテン」バージョンのジョーカーもつくられたりするかもなので、検索してみては如何 ?
と、今日はこんな感じで。ではでは。
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本多猪四郎→黒澤明→天国と地獄
http://wtaiken.exblog.jp/30439717/
2019-09-08T21:59:00+09:00
2019-09-08T22:35:25+09:00
2019-09-08T21:59:50+09:00
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同僚か。警備課の同僚からなのか。あるいは家族の知らないところで、県警内にそうした時間つぶしや仕事でたまったストレス解消の同好会が存在をし、その中にはタバコパッケージの傘つくりに精通した通称 "かさやん" という部長デカがいて、警察官のくせして白髪混じりの長いアゴ髭を蓄え、白髪混じりの長い髪を後ろで無造作に束ねたそのかさやんに、同好会開催の度に手取り足取り教わったというのだろうか。
「おいおいダメじゃないか、会田くん。そこはそうじゃなくて、そこはこう!」「あ、す、すいやせん!」「もうダメだなあ、何回言ったらわかるんだい、会田くんは。隣りの戸倉くんなんかどうだい、このソリなんか見事じゃないか。」「ああ、はい。反りがこのぅ、見事というか、はい。」「しっかりやらなきゃダメだぞ、会田くん!何ヶ月もかけて、まともに傘ひとつ出来やしないじゃないか… (ブツブツ言って離れる) 」「 (やり過ごしてから) おい、戸倉ー。お前よー、ずいぶんとうまく作ってんじゃねーかよ、おいー (隣りの戸倉に顔を近づけながら肩を抱き寄せる父) 」「いやそんなでもないっすよ、会田先輩。てか近いっすよ顔!」「おい、ちょっとそれ貸してみろよ! (かさやんに褒められていた傘をさっとひったくる父) 」「もう、やめてくださいよぉ」「おお、いいじゃねーか、これ。上出来だよ、上出来。」「わかりましたから、返してください!」「もらっとくわ。これな。一個くらいいいじゃねーかよ。」
ちょっとした輩だ。なにをやっているんだ、職場の父は。そうだったのか、我が家にあったタバコの傘、あれはこうして戸倉さんから巻き上げたものだったのか…
さ、妄想はこの辺にして、今時ならば「タバコ 傘 つくりかた」とパソコンで検索すれば、それは容易に知ることができるし、さらに画像検索でもしてみようものなら、さまざまなパッケージによる色とりどりのタバコの傘がズラリと並ぶ。
そんなネット環境のなかった時代に、どこからどうその技術は受け継がれていったのだろうか。そしてそれは今でも連綿と誰かから誰かへと伝わって、完成をしたタバコの傘は自宅の玄関先やテレビ台の前や横に並べられ、幼い子供は雨に日になると必ずそれを手にしては「やーい、雨が降ってきたぞー。傘さそうっと。あれー、こんなちっちゃかったら濡れちゃうじゃないかあー」なんてふざけては「やめときなさい、壊すとお父さんに叱られますよ」といった会話がなされているんだろうか。というか誰がつくり出したものなんだ、タバコパッケージの傘ってのは。そしてまたなんでよりによって傘なんだ。もう謎だらけである。
※確かこの模様に憶えがある。同じような模様につくる人がいるということは、ハイライトのどこに折り目をつけて…なんてことがマニュアル化されているとしか思えない。発祥といい、どういう経緯で伝わっているのか、すべてが謎。
それと同じ分類に属しているのが、マッチ棒を何千本も使った城造りというやつだ。私の父はタバコの傘止まりであったが、ともすると世の中のお父さんたちは、傘づくりから一気に城づくりへと飛躍する。
「どうですか、最近は。つくってますか、傘。」「いやはや、もう傘は極めちゃいましたからな。今はそれ、城ですよ。もっぱら」「城って、あのマッチ棒を無尽蔵に使い倒す、あの城のことですか」「ああ、そうだね。君もなんだな、早くこちらへいらっしゃいよ、マッチ棒の城の世界へ。え? わははははは。」
と、世の中には、気が遠くなるほどのマッチ棒を組み上げては手先に神経を尖らせる作業を黙々とし続ける人たちが少なからずいるのだ。
男と生まれたからには城をつくりたい。城だよ、城。さあ、城を造らせろ。そう手をこまねいてはいつ城をつくってやろうか虎視眈々としている男があまた存在しているのだ。わからないものだ。しかしやがて人はマッチ棒の城じゃなんだか気分が出ないと思い始める。そりゃそうだ、なにせマッチ棒なんだから。
そんな世の男どもの欲求に応えるカタチで分冊百科として発売されたのが、かつてこのブログでも取り上げたことのある (はずなんだが、タイトルからは検索できず…) デアゴスティーニ・ジャパンの「週間安土城をつくる」だ。
城好きは歓喜にむせんだに違いない。一国一城とは言わないまでも、自宅に一城を築く。しかも名城と名高い織田信長の安土城だ。
…しかし、プラモデル作りがそうであるように、毎週毎週コツコツと組み上げていく創作段階のワクワク感も、110号といえば丸々2年間のうち次第に薄れていくだろう。そして完成間近になるといよいよ現実に引き戻されるはずだ。
邪魔だった。1/90スケールのそれは、高さ53㎝×幅58㎝×奥行き52㎝といったシロモノで、いくら自分の書斎だからたってかなりのスペースを占有することになり、その横を通ろうとした足の小指くらい築かれた安土城の天守の角でしたたかぶつけたりもする。「ああ、痛てえな、もう、この安土城はよぉ」
とはいえ自分で築いた城だ、分冊百科として2年間かけて都合14万もした ”城もの” だとかなんとかくだらない駄洒落も飛び出したりしたところで、苦虫噛み潰した妻からも散々だろう。「そりゃあなたの書斎でしょうけど、掃除するのはいつも私じゃない。邪魔よ、こんなの。こんなの飾ってなにが楽しいの。だったらここにかかったお金で美味しいものでもいただきたかったわ、私。」なんにつけ、男のコレクションは、女性たちからは非難の雨あられなのである。
こうした罪深き「つくる」シリーズを、たとえば戦艦大和や航空母艦赤城、零戦といった、時間と使い道の特にないお金はたっぷりと持て余している戦中派に狙いをつけたようなものや、鉄の塊がドドーンと突っ走るダイナミズムをしみじみ懐かしむ元祖鉄道オタクらをターゲットとした蒸気機関車C62、C57といったものなど、これまで数多く発刊しているデアゴスティーニだが、それらだいぶ上の世代目当ての商品とは一線を画し、まさに私ら世代ジャストなシリーズの最新作、スター・ウォーズの人気ビークルの撮影プロット1/1サイズという「週間スター・ウォーズ ミレニアムファルコン」(全長なんと80㎝!) に続き、満を辞したのかは知らねども、全高60㎝に及ぶ巨大ゴジラを作らせようというのだから、もう驚きだ。しかもそれは単なるフィギュアではなく、リモコンで動くわ、咆哮するわ、背びれが光るわ、劇中曲がかかるわのとんでもない商品で、これには驚きを通り越してしまい、量産品として商品化にこぎつけた担当者に感動すらおぼえてしまうのだ。
しかもこの初代ゴジラの原型を手がけたのは、ゴジラ造形の第一人者の酒井ゆうじだし、ゴジラを動かす内部機構は、リモコン模型のトップメーカー京商が担当しているんだそうだから、なんかもうすごいじゃないかとしか言いようがない。
さて、私は、迷うことなく一瞥してこの商品の購入をパスしている。なぜか。そりゃ邪魔だからだ。でかいよ、60㎝。いくら吠えたり、歩いたり、背びれが光っても。
そして高いな。分冊形式であるが故の、コツコツ買えば気にならないマジックと初回特別価格に騙され釣られてしまったりすると、最終的にリモコンモデルが組み上がるまでに消費税率8%の計算でも約16万もする商品だ、10月からの増税で価格はさらに引き上がることになろう。
でかい、邪魔だ、そしてお高い、そんなものを、東宝チャンピオンまつり世代のあなたは、それでも「週間ゴジラをつくる」つもりなのだろうか。
いや。それは個人の自由だ。
そしてなにも私はデアゴスティーニをぶっこわす会でもなんでもないし、むしろこういった発刊に向け攻める姿勢を評価したいし、次はなんだ、なにを私たちにつくらせようとするのか、埒外から楽しみにしているくらいのファンでもあるのだ。買いはしないが。
たとえば動く機構を流用し、外皮と音声機構を変えれさえすれば、キンゴジ、モスゴジ、果てはシンゴジまで着せ替え可能、なんて商品だったらちょっと迷ったかもだ。いや、そもそも体型が異なるし、特にシンゴジはCGだから、着ぐるみと同一機構に外皮を装着するというテイは無理だろうな。
私のように晩婚で子育て真っ只中の人も少なからずいるだろうけど、多くの同世代たちは子供から手を離し、時間とお金に少しばかり余裕ができてきた今に狙いを定めたような、悪魔の誘惑がこれから今後あちこちから忍び寄ってくるに違いない。次はどんな手で、私ら世代を誘惑してくるのだろうか。
…と、そんなことを思っていたら、いきなり多治見要蔵ときて笑ってしまった。そうきたか、だ。
あの、子供が見たらトラウマ必至と言われている野村芳太郎版「八つ墓村」の、同時期「新・必殺仕置人」で念仏の鉄を飄々と、かつコミカルに演じていた山崎努同一人物とも思えぬ狂気の演技で観るものを圧倒した、あの多治見要蔵のフィギュアだってんだから、なんだかもうおかしいやら、怖いやら、ちょっと参りましたって感じだ。
以前メディコムトイから石坂浩二・金田一耕助フィギュアが発売されたことがあったが、これがもう「誰これ」感たっぷりの、似ても似つかないフィギュアだった頃からすると、まさに隔世の感があるほどよく似ている。
人形は顔が命とよくいうが、造形はそれなりに似ていても彩色次第、特に顔の線ひとつが数ミリずれただけで似なくなってしまうくらい顔の塗りは大事だから、量産品で果たしてどれくらいこの写真にクオリティに寄るのかは不明であるものの、それにしてもよくできていると思う。夜桜の吹雪く道を、着物の裾振り乱してスローで走りよってくるところを再現したこのポージングなんて、もうマジで超怖いっす。
このシリーズ、次は「犬神家の一族」から佐清をリリース予定なんだそうだ。ま、スケキヨっつーか、青沼静馬なんだが。
ところでこの多治見要蔵フィギュア。Amazon.co価格で11.267円となっており、目下購入検討中である。16万と1万の差は、歴然と購入意思に関わってくる。当たり前だ。全高60㎝で16万の動くゴジラと、全高16㎝の山崎努が1万円。どこに価値を見出すのかは、もちろんあなた次第だ。
ではまた。
本日のタイトルは、頭に "ゴジラ" 、お尻に "山崎努" をつけると、「風が吹くと桶屋が儲かる」的につながるというものでした。案外早く繋がるんだよ。]]>
鬼が笑うにしても早い話
http://wtaiken.exblog.jp/30433776/
2019-09-04T13:37:00+09:00
2019-09-04T14:42:01+09:00
2019-09-04T13:37:00+09:00
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上からでも下から読んでも「TENET」
テレビ東京がまだ東京12チャンネルと名乗っていたその昔、ギターリフのテーマ曲に乗って「BANG!」なんてアメコミ書き文字が画面狭しと踊るタイツ姿のバットマンに憧れてしまった幼少期から、もうそのスーパーヒーローただ一人を擁するがためにDCコミック派を任じている私でさえ (もちろんクリストファー・ノーランのダークナイト3部作あっての、という感じではあるものの) 、エンタメとしてのクオリティが軒並み高いMCU作品群の中でも特にキラーコンテンツたる「アベンジャーズ/エンドゲーム」や「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」に歓喜した2019年の夏であったが、それに加え、すっかり完結したと思っていた「トイ・ストーリー」の4本目だとか、田端の懐かしい駅前の情景やら(昔、田端に住んでいたんです)、ついに取り壊されてしまった「傷だらけの天使」の聖地、代々木駅前の通称エンジェル・ビル (まだ取り壊されるとも知らずに、カメラマンのMさんと1階の居酒屋にて死んじまったショーケン追悼で献杯したのがつい数ヶ月前のこと) を舞台とした「天気の子」だのと、今年も映画界の夏商戦は熾烈極まる激戦だったわけだけど、MCUが決定打を2本も立て続けに公開してしまった影響からなのか、まだ私の手元に情報がただ届いてないだけのことなのか、いまのところ1年先の2020年夏公開予定の映画でめぼしい作品といえば、今年公開された「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」の出来と興行収入から察するにさほど期待の持てない「ゴジラVSコング」だとか、どうやら8Kカメラで撮りまくっているらしいトム・クルーズの「トップガン マーヴェリック」くらいのもの。
と、なるとだ。これまで全米公開から1ヶ月後、ともすると2ヶ月も遅れて日本で公開されてきたクリストファー・ノーラン監督作の、2020年ワーナーブラザース夏の勝負作と期待されているブロックバスター、上から読んでも下から読んでも「TENET(原題)」(全米7月17日公開)が、例年に比べるとライバル作の少なそうな夏商戦に駆り出され、1月弱遅れ程度の日本公開がいい線じゃなかろうか。
いや、もっと刻んでいこうか。秘密主義を徹底する姿勢から、日本に上映プリントが届くのが全米公開の直近となるのだろうから到底日米同時公開は望めないものの、「ダークナイト」により、日本でも一部ファンの期待値だけはうなぎ上りだった「ダークナイト ライジング」が全米に遅れること2週間後の公開だった前例もあるので、ここはズバリ2週間後の7月31日金曜公開でどうだ。か、さらに一週間遅らせての8月7日金曜公開はいかが ?
巷ではオリンピックに沸き立つだろう2020年夏は、7/31か8/7に公開される、はずの、上から読んでも下から読んでも「TENET(原題)」、池袋グランドシネマサンシャインで観まくるぞと。
さてさて、お気軽にブログ更新するとなると、画像拝借貼り付けが手っ取り早い。そんなわけで、これまでネットで散見された、上から読んでも下から読んでも「TENET(原題)」のロケ中スパイショットを、いくつかご紹介しようかと思う。文字数が少なくて読みやすかろうと。
左、クリストファー・ノーラン監督に 右は、公園で寝泊まりしているような一般人が写り込んでいるのではなく、撮影監督のホイテ・ヴァン・ホイテマ。「裏切りのサーカス」、「her/世界でひとつの彼女」、映像が素晴らしかったですよね。
ジョン・デヴィッド・ワシントンとロバート・バティンソン。走っている。と、なんとまあ熱のないコメント。まあ野郎どもはどうでもいいんだよ、という感じでー
お美しいです。やっぱ画像貼るならこうでなくちゃ。クラシックなスタイルのエリザベス・デビッキ。
顔ちっちゃっ。背高っ。プロフィールによると身長190㎝だそうで、モデルというよりはもうバレーボール選手並み。
ノーラン監督と。ノーランも引けを取らずにでかい。
今回もIMAXカメラで撮影してますね。70㎜フィルムとの併用だそうだ。で、デビッキはこんな格好やらー
こんな格好で。手添えてんのはジョン・デヴィッド・ワシントン。
こんなのやらー
こんなの。顔がノーメイクだと恐ろしく年配に見えてしまう。今回の映画は、デビッキの七変化にも期待。そしてスパイ映画らしくー
こんなポーズも。
2019年の暮れに向かって、そろそろ公式にティザー予告編の公開が待たれるところですが、画像貼り付けラクラク記事の最後は、上から読んでも下から読んでも「TENET(原題)」のメインキャスト表で、ではまた。
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カップヌードル味噌の食リポと映画「TENET」の関係性について。
http://wtaiken.exblog.jp/30428862/
2019-08-31T23:27:00+09:00
2019-09-04T13:56:25+09:00
2019-08-31T23:27:09+09:00
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上からでも下から読んでも「TENET」
このカップヌードル味噌の食リポをするという、およそ2年間のブランクを経ての久しぶりの更新記事をこうした卑近な話題で肩透かす、実はあちこちに機能に支障を来していた古いパソコンを買い換えたのが今年の3月のこと、爾来自分のブログにようやくアクセスしやすくなってから以降「はて、どんな記事でみなさんのご機嫌を伺おう」かと折に触れてはその内容に迷いに迷ったここ数ヶ月の末、なんかトイレから戻ってみたらトイレに立つ前と全然違う話題になっていたにも関わらず、お構いなく「そうそうなんだよ」なんてしたり顔して別の話題にするっと溶け込むみたいな、なんかちょっと例えが違うような気もするが、まあそんな日常的な話題から再開するのが当ブログには相応しいかと。
そりゃまあ感想の途中で途切れてしまった「ダンケルク」の真の評価も、今更と言いつつちょうど池袋に日本最大スクリーンと触れ込みのIMAXレーザーシネマを擁するグランドシネマサンシャインがこの8月にオープンをし、前夜祭一回こっきりの興行があっという間に売り切れてしまって鑑賞の叶わなかったノートリミング版「ダンケルク」も、この日観られなかった多数ファンのリクエストに応えるカタチで夜の9時からという大人タイムに先週一週間限定で再公開され、その鑑賞報告とともに再び作品を振り返るのもアリかと思いながらもまたの機会に譲り、上から読んでも下から読んでも同じな原題「TENET」という来年公開のクリトスファー・ノーラン新作映画の話題で再開するのもアリかと思いながらも、これまたいずれ本格的に推しの記事連打になるだろう機会に譲り、そうこうしているうちにティザー予告編が全米の映画館限定で公開され、冗談で「上から読んでも下から読んでも」なんて自分の中で称していたら、やっぱりこのどっちから読んでも同じになるこのタイトルには、真の意味である「信条、主義」とは別の意味づけがあるようなそんな公開されたロゴ体はこちら。
さらには、今年になってようやく公開された「スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」予告編のことや、つい先日公開され、レイの、ダースモールがごとき赤いライトセーバーを振りかざすシーンをして、「レイがついにダークサイドに組するのか」とファン騒然となった予告編第二弾のこともそのうち結末予想とともに本格的な記事にするつもりなのでその時に譲り、というかあれはもうその手は食わぬのスターウォーズではありがちなミスリード、「ダークサイド堕ち」あるある詐欺だと私は思っているので、もう100%確約していいくらいの、ダークサイドのレイはないですゼッタイ!と言い切っておきましょう、いずれの機会のその前に。
と、2年間の沈黙からダム決壊のようにドバーッと放出みたいに再開後もやっぱり映画の話題一色になりそうな気配濃厚だけど、ちょっと待ちきれず「TENET」の話題に先出し的に触れると、主演はデンゼル・ワシントンのご子息で、スパイク・リー新作の「ブラック・クランズマン」(未見!でも観る!) に主演ずみの元フットボールプレイヤー、ジョン・ディヴィット・ワシントンに、新ダークナイトに抜擢された「トワイライト」シリーズのロバート・パティンソン、そして往年のハリウッド女優のような美貌でありながらもかなり背がお高いために、「コードネームU.N.C.L.E」の悪役とか「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー : リミックス」での金粉ショーみたいな異星人だとか一癖のある役柄が多いかと思いきや、「エベレスト3D」では美貌が目立たない感じのベーステントクルーを目立たないように演じていたりするエリザベス・デビッキ (期待!) 、
さらに「キック・アス」のアーロン・テイラー=ジョンソンと美男美女多数出演のうえ、いつものマイケル・ケインと「ダンケルク」から再登板のケネス・ブラナーといった布陣。
謎に包まれたストーリーは、どうやら相変わらずの時間軸を扱った、「インセプション」らしきスパイスリラーだともっぱらの噂だが、近作だけでもエリザベス・デビッキは前述の通り「コードネーム…」に出てるし、マイケル・ケインは「キングスマン」に、ケネス・ブラナーはジャック・ライアンシリーズの最新作に悪役で出てたりの、スパイものとしてはちょっと手垢についたキャスティングとは思えるものの、追加キャストの発表に期待したいのが、やっぱりマイケル・ケインに次いで連投のキリアン・マーフィーや、せっかくだから「ダンケルク」で起用した若き俳優ら、特にスピットファイアパイロットのジャック・ロウデンあたりを期待したい。
と、そんなことで、今日のところは。
ブログ、再開したのでまたどうぞよろしく。
って違うよ、カップヌードル味噌の食リポだ。もう忘れてたよ、映画以外のそっちのことは。
では本題、いってみよー!
お湯を注いで待つこと3分。カップ麺の食べる前の常套句な、これ。
で、まず一口目だ。なるほど評判通りの濃口め、濃厚な感じのスープは悪くないなと思いつつ、徐々に違和感が。
麺だ。なんといっても肝心の麺に違和感なのだ。
やはり袋麺では「サッポロ一番みそラーメン」、カップものでは「まるちゃん でかまるもやし味噌」がインスタントラーメンみそ部門では長年王者に君臨している私的には、カップヌードルの細く縮れた独特な麺と濃厚な味噌スープとのマッチングが非常によろしくないんじゃないかと思えてきた。
もともと指定の湯量ラインに注いでも濃いめの味付けなシリーズではあるし、パッケージにも"濃厚仕立て"とあるものの、この味噌スープはちょっと行き過ぎた感があり、その濃さを絡めるに十分な縮れ具合のカップヌードル麺だと、食してからかなり早い段階で口の中に味のくどさが際立ってきてしまうのだった。要は食べきる前に、味に飽きてしまうのだ。
辟易としつつも食べた麺の後に残るスープがトロトロだった。濃ゆいにもほどがある。
サッポロ一番にしろ、もやし味噌にしろ、50をとうに過ぎた今でも年間に何食かついつい食べてしまう「癖になっちゃう」感のある絶妙な味のスープに比べると、これはもう天地の差、残念ながら今後一切リピートする気にならない味だった。
カップヌードルシリーズは、これまでもちろんすべての味を食べてきたわけではないものの、食べたものはどれもがレベルの高い出来だったので、それだけに今回の味噌味はバカ売れのニュースと相まって期待値との落差が激しく、がっかり度合いが非常に高かった。
お、なんとまあ、上から読んでも下から読んでも「味噌味」とはこれいかに。
そんなわけで今回のこんなタイトルになったのでした。お後がよろしい ? のか、これで。ではまた。
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「ダンケルク」観てから1日たって
http://wtaiken.exblog.jp/27359223/
2017-09-07T00:38:00+09:00
2017-09-07T00:56:49+09:00
2017-09-07T00:38:43+09:00
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だとすると「ダンケルク」は文句なしの絶賛評...かっつーとこれがそんなことはなくって、公開後当ブログにて詳細を語る予定の映画評では、ノーランが選択したある2つの手法による利点と欠点両面を指摘したいと思っているのだ。
て、おいおい、絶賛しといてデメリットを指摘するなんて、さも私はダメなところもわかった上で高得点を上げてますよ的な、ひとつ高いところから見ているような、なんだか鼻持ちならない奴だなあ、なんて思われる方もおられるかもしれないが、ま、その通りです。いやそうじゃなくて。
いうなればこれまでのノーラン作品の多くに言えることが、「完璧な映画」なんて一作もないということ。あそこはダメ、あそこは気になる、なぜそこを描かないのか、あれやこれや数え挙げればキリがないくらいダメなところが多々ありつつも、あんなところがよかった、その描写がグッとくる、キャットウーマンのボディスーツを観られただけでOK的な、いいところの力が私には強すぎて、欠点をカバーして余あるというか、そんなこたぁどうでもいいじゃないかの心境になってしまうのだ。つまりはダンケルクもまさにそれ。個人的にはあまりにも美しいワンショットに心動かされて傑作と判断してしまうなんていくらでもあるわけで。それが映画だとも思うしね。
なので、ネタバレは極力避けるつもりの「ダンケルク」評、お愉しみに。
さてさて映画を観たおかげで、大手を振って「ネタバレ」表示も気にせずYahoo!映画ユーザーレビューを読めることになって、私として気になるのは、やっぱり低評価の星1つや星2つをつけているレビュアーが一体なにをどう指摘しているのかという点。高評価はどうでもいいんだ。まず大概褒めそやすところは一緒だからね。曰く「迫力」だの「臨場感」だの「緊張感」だの「リアル志向」だの「戦場に叩きこまれる感覚」だの。異口同音てなところでしょう。
ただ低評価、特に星を1つしかつけないレビューアーがなにをどう評価するのかが非常に興味をそそられるのだが、正直その多くは個人的な嗜好性に起因する評価でしかなく、あまりうならせられるほどの「いいとこ突いてきやがって!」なものはいまのところ皆無、に近かった。1件だけ、そうそこを私も指摘したい!ってレビューがあったけど、それは公開後の映画評で書くことなので、いずれ。
低評価レビューの多くはただもう「面白くない」という感覚的なものと、「淡々と進む」「筋がない」「ストーリーがない」といった類いの指摘。
「面白くない」という評価、こればっかりはもう何も言うことはありません。そりゃ仕方ない。どんなものにも好き嫌いは人それぞれだから。ただしこの映画に「筋がない」「ストーリーがない」や「淡々と進む」という評価については、これは申し訳ないが、そう指摘した人の映画リテラシーが足りないんじゃないのか、と私は言いたい。ベタなセリフ劇で説明しないと物語を感じとれないというのでは、もうちょっと情けない話だ。この映画には、もちろん歴とした筋もストーリーも起伏もあるしね。
あと音楽の指摘も多く見受けられた。ハンス・ジマーの音楽がオーバーで耳障り。これは個人的にはちょっと頷ける。何度もブログで言及してきたように、事前に一部映画館の予告篇枠で観ることが出来た5分間フッテージ映像の、音楽やメロディーは一切なくてただただ秒針が進む音だけのサスペンスが最高だと思っていたので、ほぼ全編に渡って貼付けられた音楽はちょっと饒舌すぎだったな、と確かに思う。サントラを聴いて、これをどう料理してくれるか期待した分、余計に気になったのかもしれないが。
それとこんな評価も。
「夜になったり、かと思うといきなり昼だったり。時間軸がバラバラです」。
あのー、もう一度よく映画の冒頭を観て、構成を理解してから書きましょうね。
ただ確かに、一回観たきりでは理解できない人も出てくるんだろうけど。
「こんな戦争映画をつくって、大衆がこれを支持している限り、戦争はなくならないな」。
なにをかいわんやだ。なにをとんちんかんな感想を述べているのだ。これが戦意高揚映画だとでも?
...と、逐一人の意見にもの申して何様のつもりだ、なので、ここまでにしておいて、ってかなり十分でしたが。
ちなみに5分間フッテージは、ある一部を5分間切り出した映像ではなく、いいとこどりの編集した映像であることが映画を観るとわかります。
「ダークイト」の予告篇に使っていたバットポッドで光の中へ走り去るカットが、よもや映画のラストカットだったとはな! くらいの、5分間フッテージにはクライマックスへの肝腎なシーンが入ってたんだよねえ...って、これまた観ていない人にとっては消化不良の書き込みで失礼。
映画を観終わってから、昨年から3本に分けて公開された予告篇も改めて見直してみると、これまでのノーラン予告編に共通の、アウトテイクが今作もかなり使われてました。みなさんも観終わった後、予告篇をもう一度観てみてください。ああ、こんなシーンはなかったなあーと確認してみるのもまた愉しからずや。
ではまた。
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「ダンケルク」公開まで「5」がとんであと4日!のはずが!
http://wtaiken.exblog.jp/27332663/
2017-09-05T22:51:00+09:00
2017-09-05T23:14:25+09:00
2017-09-05T22:51:22+09:00
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なんだかお恥ずかしい限りだが、9月9日の公開日までバタバタせず心静かにその日を待つ宣言をしておいて、本日5日全国で行われたIMAX試写会が、平日だからか、公開まであと数日前のことだから無理せずになのか、正規のIMAX映画鑑賞代より安価出品のままさほど値が上がらぬまま某オークションサイトにて落札してしまい、意気揚々と、ほんの半歩くらいだけ早く観てきてしまったわけで...あのー、どーもすいませんでした! って、なんで謝るのか自分でもよくわからないが。
そんなわけでカウントダウン企画も今日まで! 達成はできなかったけど、日々更新のプレッシャーからも本日をもって開放、と。
さて今日の試写会、招待状1枚につき2名まで入場可能ということで、多くが男同士の2人連れかと思いきや、ノーラン作品では珍しく女2人連れが多数見受けられた反面、カップル参加は少なかったです。見渡したところほぼ満席だったかな。で、IMAX紹介映像に続いて、予告篇もなく定刻ピッタリに開始。ワーナーロゴ、そしてSYNCOPYロゴ、そして...
と、そんな試写会自体の詳細はおいて、手っ取り早く知りたいだろう「ダンケルク」の気になる感想は果たして如何に!?
...で、いろいろと詳しく書きたいのは山々なんだけど、フライングはせずに、ここはひとまず9日の公開を待って、今日のところは簡潔に、率直に感想を言うとー
面白かったよ!
そして戦争って容赦ねーなー、と。
その残酷な世界にありながらも映像が美しすぎる映画だった。
なんかもうそれで十分って感じ。特に戦闘機をとらえたショットのすべてが美しすぎる! 特にメッサーシュミットが煙りをはきながら墜落していくところの美しさたるや! ダンケルクの海岸線を飛ぶスピットファイヤーの横移動ショットなんてこれマジで実写かいっ!?て感じだし。それに限らずもうすべてのショットにおいて、実写であることの最高に美しい映像をたっぷり堪能せてもらったというか。
相当期待して観に行ったわけだけど、これに十分に答えてくるあたり、やっぱさすがだわ、ノーラン。
大概期待とすぎると普通の出来の映画でもガッカリしてしまいがちだけど、そうはならない、そうはさせないノーラン・マジック。
これで9日公開後もリピート決定! まずは都内最大級品川IMAXで2回目を鑑賞し、次は丸の内ピカデリーのフィルム上映で3回目と、ここまでは確定だな。
ただこれがノーラン史上最高傑作かというと、それは今のところは「?」。
詳しくはまだ書かないけれど、宣伝文句にある "タイムサスペンス" という点を期待しすぎると、かなり肩すかしを喰らうんじゃないかな?
あと音楽はサントラからどう劇伴に昇華されるかと期待した分、そこは単調で期待はずれだったかも。
このあたりのことは、公開後に、もう少し詳しく書くつもり。
と、今日は観たてのホヤホヤ第一報ということで、これくらい簡潔で。あ、でも最後にもう一言、声を大にして言うとー
トム・ハーディ、カッコよすぎだろ!
いやはや、しびれました。
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「ダンケルク」公開まで「7」がとんであと6日!
http://wtaiken.exblog.jp/27267613/
2017-09-03T22:05:00+09:00
2017-09-03T22:33:11+09:00
2017-09-03T22:05:20+09:00
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黒沢清。邦画界では数少ない、新作を期待してしまう監督のひとりだ。
どうもフィルモグラフィー全体がYahoo!映画のレビュアーからは冷遇されている感じだけども、前作「クリーピー」は、正直 "例の部屋" があからさまに映像に出てくるまでは本当にその先にある見えざる恐怖に心から震え上がったものだ。が、求心力はそこまでで、案外すべてが明瞭に実体が見えてしまってからは、枯れ尾花ではないけれど個人的な失速感は禁じえず、近作の「リアル」といい評価が下がりつつある監督ではあるものの、やっぱり新作となれば気になる。
そこでまずは簡単に新作映画の紹介を。
「散歩する侵略者」。このタイトルだけを拝見すると、なんだかウルトラセブンの影響かと思ってしまうし、「地球侵略」というテーマもまたあまりにもセブンなこの映画、もとは小劇場舞台の映画化なんだそうだ。
劇団イキウメ。10年ほど前までは小劇場演劇に片足浸っていたとは思えないくらい演劇事情に暗いので、もちろんまったく知らない劇団だ。近年こうした舞台劇の映画化が盛んに行われているが、昨今の邦画界ではオリジナル脚本が通りづらいんだろうかね?
さて、手もとにあるチラシを基に「散歩する侵略者」の内容をかいつまむと以下の通り。
「数日間行方不明だった夫がまるで別人のようになって帰ってくる。突然会社を辞し、毎日散歩に出かける夫。そして夫から衝撃の告白を受ける妻。「地球を侵略に来た」。当たり前の日常は、ある日突然に終わりを告げるのだった。」
侵略者に乗っ取られた夫に松田龍平。夫婦再生に奔走する妻に長澤まさみ。予告篇で「オレさ、ホントは宇宙人なんだ」などと告白する松田龍平の姿も確認できるわけなんだが...
以上の簡素な情報をもとに、下にアップロードしたスキャニング画像のチラシ、TOHOシネマズ作成の「公式アプリで特別映像を観てもっと映画を楽しもう!散歩する侵略者」というもの、これをとくとご覧いただきたい。
これがどうした? 字細けえし、なんだかわかりません、というなかれ。重要なのはチラシの頭3行文。というか2行目。「ある日、夫は妻に告白される。「地球を侵略しに来た」と。」ん...? なんかおかしかないか?
逆じゃね? 「夫」と「妻」が逆なんじゃね? 乗っ取られるのは「夫」じゃね? チラシのストーリーにもそうあるし。 "侵略しに来た" と告白するのは「夫」じゃね? チラシのストーリーにもそうあるし、予告篇でもそうだし。
つまり、あのー、これ、「ある日、妻は夫に告白される。」んであって、あるいは「ある日、夫は妻に告白する。」んじゃないでしょうか。
このチラシを映画館で手にしたのは1ヶ月ほど前のことなので、もしかしたらすっかり跡形もなく、この間違ったチラシは回収されているかもしれないけど、まんままだこのまま配布されでもしたら、大問題っすよー! TOHOシネマズさん! 世界の黒沢が怒りますですよ!
...とまあ、今日はこんな挙げ足取りな話題で、ダンケルク話題 0%で、本当にどーもすいません。
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「ダンケルク」公開まであと8日!
http://wtaiken.exblog.jp/27222821/
2017-09-01T22:58:00+09:00
2017-09-01T23:12:23+09:00
2017-09-01T22:58:02+09:00
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30日? (だったかな?) にYahoo!映画のレビュアー限定試写会が行われたようで、昨日辺りから「ダンケルク」ユーザーレビュー数がグンッと増え、想定範囲ではあるものの、おおむね5☆満点中およそ5から4評価に集中している。
レビューを書いている本人がネタバレとは思っていなくても、ちょっとした描写がともすると思い切り重要なストーリーに抵触しているかもしれないのでほとんどに目を通してはいないが、公開後にそれらレビューを片っ端から読みあさっては「なに言ってんだいこの人たぁ!」だの「おお、そうだそうだその通りだ!」なんて一人ごつ愉しみもまた「インターステラー」以来の3年ぶりということか。
できることなら今度こそ積年の夢を叶えるべく、大阪まで日帰りでもいいからエキスポシティに赴き、次世代IMAXの巨大スクリーンでこの映画は体感したいところではあるのだが、そんな映画道楽で身上をつぶすわけにもいかず、毎度毎度恨みがましいことだが、2019年オープン予定の池袋にできる次世代IMAXシアターのリバイバル上映を待つことにしようかと、つくづく残念なんだけれども。
ちょうど2年後の2019年には次なるノーランの新作が公開されているかもしれないし、なんにせよノーラン作品は「ダークナイト」「ダークナイト ライジング」「インターステラー」、そして「ダンケルク」とIMAXシアターには欠かせないソフトが多いので、100%オープン後にかかるはずだから。
おっとそういえば、9月9日に日付が変わった午前0時から1夜限りのオールナイト爆音上映会「ダンケルク公開記念 爆音前夜祭」が新宿ピカデリーで行われるんだそうだ。ラインナップは日本では最速上映となる「ダンケルク」に「インセプション」「インターステラー」の3本興行で4.800円。なにせ「インターステラー」があれなもんで、0時にはじまり終わるのがなんとまあ朝の7時30分だっつーんだから、かなり気合い入れて観に行かないと、爆音じゃなくって爆睡なんてことになりかねないですぞ。
私はプログでも触れたように、公開に先駆けて6月末に行われた品川IMAXのリバイバル上映で、ちょうど「インセプション」と「インターステラー」の2本をともに久々に劇場で観てしまったので、"爆音" とはいえ耐久レースのようなこの企画は今回はパスだな。
さて今日はこんなところで。日に日に内容がうすべったくなってきたなあ...。
あんまりなので、クリストファー・ノーラン作品群の4K UHD情報を。
現状リリース情報として明示されているのが、オーストラリア。日本では公開前の「ダンケルク」が、早くも年末には4K UHD/BDとして発売され、どうやらそれに合わせて同時発売されるらしい。発売されるのは「バットマン ビギンズ」「ダークナイト」「インセプション」「ダークナイト ライジング」「インターステラー」で、12月6日発売予定。残念ながら北米や日本ではまだ発売未定。公開が2ヶ月遅れの日本では、「ダンケルク」自体のソフト発売がずれるだろうから、それらフィルモグラフィーもまた2ヵ月遅れの来年2月あたりに発売されるといいんだが。
このあとの余生で観る回数を考えると、もうあまり観なかろう「インセプション」はおそらくパスしたとしても、ダークナイト・トリロジーの3作と「インターステラー」は外せまい。それにまだ未見のくせに4K UHD購入決定の「ダンケルク」と合わせて計5枚という散財に、こりゃ今からノーラン4K UHD貯金をはじめなきゃ、だわ。
新しい特典がつくか否かも興味津々だが、過去作6枚BOXが出たらそれにしちゃうかも!
どれくらいクリアな画像になるのか、こっちの方も今から愉しみだわい。
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「ダンケルク」公開まであと9日!
http://wtaiken.exblog.jp/27207547/
2017-08-31T22:47:00+09:00
2017-08-31T22:53:11+09:00
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wtaiken
未分類
まずは前々回の記事からコピペし、これまでのクリストファー・ノーラン監督作の日本での興行成績を再度振り返りつつ、そこに世界興行収入も加筆してみるとー
2008「ダークナイト」日本 16億 / 世界 およそ1.000億円
2010「インセプション」日本 35億 / 世界 およそ290億円
2012「ダークナイト ライジング」日本 19.8億 / 世界 およそ1.080億円
2014「インターステラー」日本 12.6億 / 世界 およそ675億円
※ ウィキペディアによる数字
ということになってい、日本に限って見てみると、「インセプション」は監督らの来日キャンペーンおよび渡辺謙の出演およびディカプリオ需要でいまのところノーランのフィルモグラフィでは興行成績ダントツのトップ。続く19.8億円の「ダークナイト ライジング」は、シリーズ前作「ダークナイト」の傑作需要と完結篇需要でまあまあの成績を残したものの、そのライジングでガッカリさんの客足が遠のいたのか、はたまた3時間近い上映時間に多くの映画観が敬遠したのかは定かでない「インターステラー」は12.6億円というかなり落ち込んだ成績になっている。
で、最新作の「ダンケルク」だ。実は北米での公開第1週目の興行成績予想は、かなり低めに設定されていた。
なにせ大ヒットシリーズの最新作でもない、スーパーヒーローが活躍するでもない、ベストセラー小説の映画化でもないしファミリー向けの愉快なアニメでももちろんない、さらには集客の見込めるスターも出演していないという、大ヒットにつながる要因がないない尽くしなうえにきて、夏休みの若年層からはそっぽを向かれかねない戦争実話の映画化だっつーんだから、そりゃいくらこれまで創る作品大ヒットに導いてきたクリストファー・ノーランであっても、低い興行成績予想は致し方ないというものだ。
ところが実際蓋を開けてみると、予想を大幅に越える大ヒットで公開1週目2週目つづけて北米BOX OFFICE第1位に輝き、3.4週では集客の落ち込みをそこそこ防いで第2位に止まり、8月26日時点での全世界興行収入は4億ドルを突破、円に換算するとざっくり400億円となって優に「インセプション」を越えてい、このあと公開が待たれる主要国イタリア、中国、日本でどれだけ数字を伸ばすのか、果たして前作「インターステラー」6億7.500万ドルを越えてくるかどうかが、もっぱらノーランファンとしての興味のひとつでもあるのだ。
それにしても、これほどの興行的逆境をはねのけて成功に導いたのは、1人の映画監督のバリュー、クリストファー・ノーランの作品なら是非とも映画館で観たいという価値観が集客につながったという信じられない事実であり、80年代のスピルバーグやルーカスじゃないけれど、いよいよ世界的にノーラン・バリューが確立・浸透してきた証しになったんじゃなかろうか。
今年北米では、「またかい」的なシリーズものの映画が大コケになるという潮流があったようで、自動車変体ロボットものやカリブの海賊もの、トム・クルーズが出ていてもいまさら「ミイラ人間」もないだろうな新規シリーズの第一作目など、ことごとく映画ファンからはそっぽを向かれたそうだ。それにしてもそれらの潮流にはまったく関係なく、海賊ものが大当たりする日本において、果たして「ダンケルク」がどれほどの成績を残すのか、正直未知数だ。
トム・ハーディやキリアン・マーフィというノーラン作品常連やオスカー俳優のベテラン、マーク・ライランスあたりの中堅どころはひとまずおいておいて、陸・海・空で活躍する20歳代の若者俳優らが結構みんなイケメン揃いなところが、もしかしたら "青田買い" 的女性客を取り込むかもしれないし、なんとなく世の中の風潮が、2017年もっとも映画館で観るべき一本がこれ!的な感じになっている気もうっすらしてい、これまでのノーラン作品の信頼性も後押しして、もしかしたら大ヒットにつながるかも、なんて贔屓目に予想して、ひとまずは20億円超えは確実! としておこうかな。
ちなみにノーラン作品の常連と言えば6作品連続で出演してきたマイケル・ケイン、ウィキペディアでは「ノーラン作品常連の俳優マイケル・ケインは本作に出演しない。」と一文あるが、これは間違い! ネタバレしない配慮から詳しくは言及しないが、意外なカタチで今作にも出演を果たしています。作品を観ていないくせにいい加減な情報を拡散するな、というなかれ。未見なれども、海外の映画サイトのキャスト一覧から自ら仕入れた情報なので、こちらに間違いはないはず。気づかない人もいるかも、というレベルの出演のようですが。
ではまた明日。
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ノーラン祭りはこれからが本番だ、9月9日公開まであと10日!
http://wtaiken.exblog.jp/27181193/
2017-08-30T22:51:00+09:00
2017-08-30T23:12:08+09:00
2017-08-30T22:51:24+09:00
wtaiken
未分類
さて、そんなわけで指折り数えてあといくつ寝ると公開日なんて段階にいよいよ突入してきたので、当ブログも9月9日に向けカウントダウンしつつ、微力ながらも応援記事を毎日更新!で頑張っていきたい所存であるのだ。
なのであまり根をつめて書き込みすぎると続かないので、ヘビーにならない程度に、本日はサントラの話でもしておこうかな、と。
7月21日の公開日に合わせて発売されたサントラ盤。アマゾンで予約していたのは割安な輸入盤だったので数日遅れて到着。以降かなりヘビロテとなって聴き込んでいる。宮崎駿に久石譲、スピルバーグにジョン・ウィリアムス、黒澤明に佐藤勝 (いや早坂文雄?) みたいな感じのノーランと言えばのハンス・ジマーがスコアを書いている。
6月に行われた品川IMAXのノーラン特集の予告篇枠で観ることができた「ダンケルク」5分間フッテージ映像で、当ブログでも触れた無限音階のような時計の秒針が無情にも進んでいくだけの音楽はなく、秒針音をベースにしつつも全体的には少し劇的なスコアが大半を占めている。サントラ発売前からオフィシャルに公開されていた「SUPERMARINE」という、おそらく戦闘機スピットファイアのドッグファイトシーンにかかるんじゃなかろうかという曲に至ってはヒロイックすぎる感じで、「ダークナイト ライジング」の曲だとしても違和感がない。ほかにも怪獣映画にかかりそうな緊迫感のある曲なんかもあったりし、さらには英国の偉大なる音楽家、「威風堂々」でお馴染みのサー・エドワード・エルガーの楽曲も数曲のスコアには含まれ、それらはウェットで情感がたっぷりすぎという感じ。いうなれば「インセプション」やダークナイト・トリロジー、さらに「インターステラー」あたりを彷彿とされるドラマチックな曲が多く、よくいえばこれまでのノーラン×ジマーの集大成、悪くいうとマンネリズムに聴こえたりする。
私にはチクタクの秒針音で関緊張感は十二分に演出されていたと思っているので、音だけ聴くとトゥーマッチなスコアが、果たして劇伴となって映像に組み込まれたときどんなケミストリーを起こすのか。セリフが極力削ぎ落され、あたかもダンケルクの戦場にいるかのようなリアルな映像にはちょっと不向き、大袈裟すぎともとれる音楽ばかりなので、ともすると「音楽うっるせー」みたいなことにならないとも限らないけど、ノーランの音演出は「インターステラー」でかなり心服しているので、どちらかというとどう料理されるのか、IMAXの映像と合わせ音楽の演出も愉しみになってくる1枚です。
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3年に1度のノーラン祭りじゃ の、その2
http://wtaiken.exblog.jp/26816718/
2017-07-15T21:46:00+09:00
2017-07-15T22:14:42+09:00
2017-07-15T21:46:25+09:00
wtaiken
未分類
※ URLをクリックして閲覧ください
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170714-00000068-nataliee-movi
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170714-00000015-cine-movi
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170714-00000625-bark-musi
http://eiga.com/news/20170714/22/2/
YouTubeにもレッドカーペットの様子がアップされていて、どんなものかと "ながら視聴"。トム・ハーティの登場より数段黄色い歓声が上がったのはハリー・スタイルズで、おそらく私はこれまでにただの1曲たりともワン・ダイレクションの曲をまともに聴いたことがなかったから、そんな彼の人気っぷりに「はあー、やっぱそうなんだ」と再認識。ご当地だからより一層の人気なのか、世界的にそうなのか。日本での人気っぷりが皆目検討がつかないからなんとも言えないが、これまで割と男性客中心だったクリストファー・ノーラン監督作に、ハリー・スタイルズ需要で何割増しかで若い女性を取り込んだりできるんでしょうかね。
ちなみにここでクリストファー・ノーラン監督作の日本での興行成績を振り返ってみるとー
2008「ダークナイト」16億
2010「インセプション」ディカプリオ人気で稼いだか35億
2012「ダークナイト ライジング」19.8億。
2014「インターステラー」3時間弱という上映時間が災いしたのか12.6億とグンっと落ち込んでいる。
※ ウィキによる数字
果たして映画好きに止まらず、ハリー・スタイルズを擁する「ダンケルク」は一般客を呼び込めるかどうか。
人気の差が出たとはいえ、存在自体の貫禄では他のセレブを圧倒していたトム・ハーディ。そのレッド・カーペットではキリアン・マーフィとともに同じモヒカン頭だったのは、単なる偶然の符号なのか、次回作で共通設定の人物を演じているのか。
先日品川IMAXでのリバイバル上映で久しぶりに観た「インセプション」では、そのトムハとジョゼフ・ゴードン=レヴィットのイチャイチャじゃれ合いながらミッションに取り組んでいる様が実に微笑ましかったりしたもんですが、いまやこの二人、貫禄を身につけバリバリと主演作を連発しているんだから、そんなところでもすでに隔世の感ありな映画でした。
さて、そんなトム・ハーディ、昨日の記事で書いた、試写を観たジャーナリストのとあるレビューを信じるならば、「ダンケルク」での彼のセリフ数がたったの限定10個っきり! ということで、つらつら思い出してみたのが、そのリバイバル上映時に観た「ダンケルク」フッテージで、一体トム・ハーディはその3分間映像内でいくつセリフがあったっけか、ということ。私の記憶が確かなら、これが4つ、なのだ。
つまりだ、すでにこの3分間で貴重な10のうち4つもセリフが消費されてしまった...ということはだ、「ダンケルク」上映時間1時間46分中、公開済みのフッテージ3分を引いた残り1時間43分中に、トムハがしゃべってくれるのは、なんとたったの6つっきり! ということなのでR。古いね嵐山。
ああ、まあね、そりゃ名演や怪演、いい役者の定義はセリフの数に準じやしないのだし、パイロットとしてのアクション中心の役と考えればもちろん見せ場はたっぷりとあるはずなので、トムハ・ファンのみなさま方におかれましては、この10というセリフ数に惑わされずに、期待して待ちましよう。ね。
では最後に、これで3度目のコラボだからか仲睦まじくもこんなお茶目な感じで写真におさまることもあるのね、なノーランとトムハの2ショットで本日はこれにて!
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