20世紀少年キャスト予想結果発表   

ひらめ貼り。そして、大豆ですから、だ。

そもそもキャスト予想の公表もしていないのに、その"結果発表"というのもおかしな話だが、ズバリ!大ハズレもいいところで、主要3人のキャスティングが発表された2月4日にはかなりガッカリしたのだった。
これは、なにも自分の予想がかすりもせずに外れたからでは、もちろんない。そりゃそうだ。予想で私は生計を立てているのではないし、また当れば賭けに大勝ちをし、一夜にしてビッグマネーが手に入るでもない。ただただ映画化を愉しみにしていたファンの一人として、期待したいたより「ずいぶんと年齢が上のキャスティングになっているなぁ」という落胆からだ。

ケンヂ役の唐沢寿明が44歳で、オッチョ役のトヨエツが45歳。とくに、これまでものの分別をわきまえまくった人格者としての役柄が多い唐沢が「ちょっと頼りないんだけど悪に立ち向かわざるをえなくなる正義の味方らしからぬヒーロー」という設定には、的を射たキャスティングとは思えないのだった。

この物語の始まる1997年、主人公たちは38歳(かもしくは37歳)のはずで(確か。)、それぞれが思い悩みつ、あるものは家業を投げ打ち「世界を救う」ために立ち上がるには、この"40歳ギリギリ前"という設定が重要であると思っていた。
(おいおいおい、誰に頼まれたでもない勝手なキャスティング予想に、なにもそんなに真剣に取り組むこともなかろうに...といった外野のツッコミは無視だ)

若手ではもはやない。とはいえ貫禄や風格を備えるには経験の足りない、青臭さの辛うじて残されたこの微妙で中途半端な年齢であるからこそ、少年の描いた夢物語をそのままに、世界の破壊を企むことも、その企てをわずか数人で阻もうとすることも、「アリ」な気がする。もう一度後戻りできそうなギリギリの年代。やり直しの許されるギリギリのラインが"40歳"という境目にあると、私はそう思う。

先日亡くなられた市川崑監督は『八つ墓村』映画化に際し、主役である(はずの)寺田辰弥のキャスティングは、原作通り"28歳"という年齢でなければダメだ、とそこにこだわったのだそうだ。(ちなみに当時28歳だった高橋和也がキャスティングされた)
自分の出生の秘密を知りたいという切望からはじまるこの物語において、おそらくその年齢だからこそ体現できるなにかを監督は求めたに違いない。

見た目ではない、その年齢だから醸し出される、目に見えないなにか。老いは、メイクでどうとでもできるが、過ぎてしまった若さや青さだけは取り戻すことはできないのだ。すべてを投げ出し、途方もない行動に打ってでるには、40半ばの唐沢と豊川は、ここでは悪い意味での大物すぎるきらいがある。と、そう思う。

そしてこの映画のキャスティングでは、「同級生」らしさもまた重要であると思っていた。これも言葉では言い表せない、同い年から生まれる一体感というもの。
仕事場で、ふと年齢の話になって、実は同じ38年生まれだったりした時の、「お。おお!」といった、なんともいえない、突然親密に感じるあの連帯感。ケンヂを取り巻く仲間たちのすべてが同じ年齢でキャスティングされたなら、それはかなりの話題になろう。適材がなければ、せめて同世代。
ケンヂ、オッチョの40代に対し、ユキジ役の35歳常盤貴子が同級生というのは、ちょっと無理がある気がしてしまうのだ。

とまあ、前フリはこれくらいにして。
つまり私のキャスティング予想の肝は「38歳前後であること」、これが根幹にあったので大ハズレしてしまったというわけだ。
とりあえず発表されてしまった3人をおいて、残るほかのメンバーの予想を挙げてみようと思う。カッコ内の数字は、今年迎える年齢だ。

◎ケロヨン 宮迫博之(38)
◎モンちゃん 加藤浩次(39)もしくは中村獅童(36)
◎フクベエ 西島秀俊(37)
◎ヨシツネ 漫画からするとドランクドラゴン鈴木拓あたりがふさわしいが、演技は無理→メガネキャラの八嶋智人(38)。これは2チャンネルでのキャスト予想スレでも一番だったようだ。
◎マルオ 漫画の38歳マルオは「まいぅ〜」の石塚そっくりだが、これも演技は無理→同年代にみつけられず、田口浩正(41)か六角精児(46!)
◎サダキヨ 永堀剛敏(38)。まあ名前でピンとくる人はなかなかいないだろう。かつて『北の国から』で純くんの同級生を演じてた人だ。コピペしてGoogle画像検索してみてほしい。地味だけど、ちょっと不気味な感じとか、ピッタシだと思うんだけど。
◎キリコ ケンヂを30代後半に設定すれば、この人だろう鈴木京香(40)
◎万丈目 この映画でもきっと堤監督お気に入りの阿部ちゃんは出演すると踏んでいる。で、私は、カツラを被ってここにキャスティングされると予想した。これも主役たちが30代後半であるならば辛うじて成立する予想だ。阿部寛(44)
◎それにくっついてるロボットみたいな女高須 江角マキコ(42) 
◎ドンキー 2チャンでの予想に、これにも一票→大泉洋(35)。パーマ頭ってだけな気もするが。

ちょっと脇に回って、思いつくままに。(このへんは年齢はどうでもいい)
◎元ヤクザの神父仁谷 竹中直人
◎オッチョについてくる漫画家角田 東京03角田晃広。名前そのまま。
◎ケンヂの実家キングマートチェーン本社の、フランチャイズ監視役 きたろう
◎弁護士の市原節子 もたいまさこ 光浦靖子あたりか

◎神様 漫画のイメージとはほど遠いが、主に30代で固めたキャスティングにはこれくらい頼れる男がいい。山崎努。コミカルな味も出せるしね。

◎ともだち一派の信者の名もないひとり 千原靖史 

以上、中核のケンヂ一派を38前後に想定しているので、おそらく今後その他のキャスティングが発表されても、これらが中ることはあるまいな。

んで、ついでに、外れた3人も、一応書いておこ。

◎ケンヂ 宮籐官九郎(38)
◎ユキジ 永作博美(38)
◎オッチョ 金城武(35)

宮籐官九郎と永作博美は、確か「妄想中学 ただいま放課後」で、同学年ということで対談してたな、と。
無茶な予想とも思うかもしれないし、事実はずれたし。
ただ言い訳するなら、この物語は群像劇だと思っているので、ヒーローらしいカッコいいやつはオッチョひとりで十分だなと考えていたのだ。不甲斐なさそげな主役もありかな、と。
それと、なんといってもだ、ケンヂはさー、唄うんだよ、ギター持って。それがさまになるやつじゃなきゃダメだと思ってたからねえ。(すでに唐沢が唄う姿を想像して、来年公開の第三部にちょっと不安を抱いている人もいるんじゃないだろうか)
永作は、今でもおでこの感じがピッタリだと思っているし、謎の東洋人として出てきて、かなりのアクションをこなさなげればならないオッチョは、金城しかない!と思ったんだけれども。


と、発表直後は批判的であった3人のキャスティングだったんだけれど、『犬と私の10の約束』舞台挨拶で観た、髪を久しぶりに伸ばしはじめたトヨエツは、なるほど確かにオッチョに見えてきた。なにより歳をとってからの、つまり2014年以降の、風格と貫禄の備わった50過ぎのオッチョには、いいかもしれない。キャスティングは、幅のある年齢設定の、その中間をとった結果なんだろう。

でも、本当に一番この映画で重要なキャスティングは、一般公募になったカンナであろうし、さらに子供の頃のケンヂたちなんだろうと思う。そこで決まるな、この映画は。

by wtaiken | 2008-02-29 05:34

<< 『20世紀少年キャスト予想結果... 笑って許して >>