本編は、さて置いてしまった予告   

人間が描かれていないだのストーリーが陳腐だのと悪評を寄せ付けないくらいの、ただただクルマがトランスフォームするCGをしばし童心に還ってわくわくドキドキと観られればよかったし、そもそも「驚愕の映像革命」などと大々的に謳っているからにはそればかりが目的の映画だったわけであり、事実に前半なぞヘリやクルマやケータイ電話のトランスフォームにうまうまと胸躍されたのであったが、やがて一番の売りであるそのトランスフォーム自体が単調すぎて見飽きはじめると、「待ってました!」とばかりに挙げればキリのないくらいのツッコミのそのひとつひとつが私にはとても気になり始め、さらに中盤から顕著に繰り出されるマイケル・ベイ監督のギャグのことごとくが空回りしたことも拍車を掛けて、子供向け玩具から派生したこの映画の落ち着くところは所詮子供相手でしかなかったなぁと、最終的にはすっかり冷めた気持ちで劇場を後にした「トランスフォーマー」。この夏目白押しのハリウッド大作の中で唯一期待したのがこの映画だっただけに落胆のほども激しいのかと言うとさにあらず、見終わってしまった今となってはどうでもいいのだった。

この手のハリウッド大作は、劇場を出てしまうと実にサバサバとしたもので、心になにひとつ残してくれないところが良かったりする。良きにつけ悪しきにつけ。だからいくら裏切られようとも、またぞろSFだったり革新的映像だったりについつい魅了されてしまう私なのだが、またしても見終わって落胆すること請け合い!な匂いプンプンの、だのについつい期待をかけてしまう映画が現れてしまったのだ。
それがこの「トランスフォーマー」上映時にだけかけられている予告篇で知ることになった"とある映画"で、今、一部この手の映画好きの間ではかなりの話題になっている作品なのだ。
"とある映画"と記したのは、なにももったいつけているわけではなく、来年早々の公開であるにも関わらず、タイトルが公示されていないからなのだ。
まあとにかく騙されたと思ってひとまずは観てほしいのだ。このYahoo!映画ニュースの下の方へ行くと、「予告編映像(英語)」をクリック!公開日時が仮題のようになっているサイトへ行けるので、そちらから是非!
http://movies.yahoo.co.jp/m2?ty=nd&id=20070712-00000006-eiga-movi
もしくは、こっちに直接アクセス!
http://www.apple.com/trailers/paramount/11808/
かなりいい感じ予告編になってません? でも一説にはモンスター映画らしいとの噂がっ。しかも煽るだけ煽る予告編に、これまで面白かった映画ってあんましないしね。
監督もあのダメな映画「M.i.3」の人だしねっ。もう愚作の匂いプンプンでしょうが。
それでも来年の公開が愉しみな私。自由の女神の首、ゴロンゴロンなんだもん、だって。

by wtaiken | 2007-08-09 00:55

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