2014年のやり残しを清算   

今年やり残した記事のひとつがインドネシアとオーストラリアのロケ紀行で、帰国早々にブログで報告できなかった大きな要因は、ひとえにそれが制作途中の案件であったから。とある企業の紹介映像がオフィシャルにリリースされる前の、まだ完成もされていない段階では、それがたとえ観光的な、なんら守秘義務に抵触していない個人的な写真であろうとも、やはり公にすべきではないという判断から時期を待っていた、という理由による。とはいえロケ写真1枚のみ予告的にアップロードしちゃってはいましたが。

その映像がHPに公式にアップされたのは9月のこと。もう企業の名前を出しても問題ななかろう。それは出光興産の会社案内映像であって、私は今年この案件で海外ロケ2ヶ所をはじめ、国内撮影数カ所を転々とし、さらにはそこから派生した出光製油所案内映像でも、今秋は愛知、北海道、千葉、徳山のロケを敢行...というまさに出光イヤーだったわけですが、会社案内映像オフィシャルリリース以降は、それに関わるロケ写真も晴れてご開帳!のつもりが日々忙しく先送りのまま。という事情でやり残してしまった、当の完成映像のリンクを張ると...それがこちらです。

「いつも新作映画をおおよそ批判しているこやつは、一体どんな映像をつくっているやつなんだ」などと興味がおありの方は、年末年始のお暇なときにでもどうぞご覧ください。なにせ15分もあるんでね。


それともうひとつやり残したのが、「2014サマームービー総括」というやつ。途中も途中のまま、とっくに夏も過ぎ去ってしまったので断念したこの記事は、こうして1年を振り返る企画でこそ復活可能ということで、今日はサマームービーに限定せず、今年劇場で厳選に厳選を重ねて鑑賞した18本、うちリバイバルが総数の1/3にあたる6本もあるけれど、それらを一気にほぼ一言二言三言ほどで簡潔に評価してみようかと。

前々前回から、というかこのところずーっと映画の話題に終始しているわけですが、まあ私の人生のかなりのパーセンテージを映画が占めているのでそれは仕方ない。では早速。


1月31日鑑賞「アメリカン・ハッスル」デヴィット・O・ラッセル監督

前評判からすると、賞レースからの逸脱、アカデミー最多ノミニーにして無冠だとか、とにかくこれだけの芸達者を集めておきながらストーリーも演出もさばききれていない失速映画。諸先輩方をさしおいて、やっぱりジャニファー・ローレンスの存在感のみ圧倒的でそこだけ評価できる。


4月14日鑑賞「トラフィック」ジャック・タチ監督

これまで何度も観てきたジャック・タチによるユロ伯父さんシーリズの最終作。デジタルリマスターでかなりキレイになったらしいが、これまでバージョンを横に並べてくれないとその差はわからなかった。
どこぞのオシャレ系雑誌でまたぞろ特集でも組まれたのか、連日ほぼ満員だったみたい。
久しぶりに観て思うのは、決してタチ初心者にはオススメできない、ユロ伯父さん好きな人にだけプレゼントされたカーテンコール的な映画かと。ラストショットは音楽ととも "粋だなあ" と思う。


4月25日鑑賞「 アメイジング・スパイダーマン2」マーク・ウェブ監督

詳しくはこちらの記事で。
この映画については書き加えることはないかな。リブートして創られた意味は、この作品に凝縮されていると思う。擁護派です。


5月13日鑑賞「ルパン三世 カリオストロの城」宮崎駿監督

これもこちらの記事に詳しく書いているので、興味ある方はどうぞお跳びください。
映画館鑑賞でのみ体感できる音のリマスターがとにかく凄かった。


5月27日鑑賞「X-MEN : フュチャー&パスト」ブライアン・シンガー監督

これはこの記事に詳しく。
くどいようですが、 ↑ この記事の表題「観ちゃ、ダメ! ゼッタイ!」とは別の映画を指していて、その作品まで言及するつもりが中途半端に終わってしまっていたという。今回はそのダメ!映画がこのあと ↓ 出てきます。
そこまで言わずともこの映画がダメな理由は、今をときめくジェニファー・ローレンスにボディライン丸見えのスーツを着せておいて、一向にセクシーとも魅力的とも観えなかったところ。

6月21日鑑賞「300〜帝国の進撃〜」ノーム・ムーロ監督

これもこの記事に。
ちなみにエヴァ・グリーンが次に脱いでくれる映画「シン・シティ 復讐の女神」は来年1月10日公開。相当ハードルを下げて観ても、それでもガッカリする作品かもしれないけどね。


6月27日鑑賞「渇き。」中島哲也監督

これよ、これ。「観ちゃ、ダメ! ゼッタイ!」映画って。まあ "イキきった映画" はどこか爽快感すらあったりするものだが、この映画はダメ。
もともとこの監督の「どうだいかっこいいだろ」と言わんばかりの色調とライティングと編集とギャグ、なにもかもが情報量過多、広告映像の尺ならそれもいいが2時間近くもそれらギミックを押し付けられるすべての作品に対して、「まあ好きな人は好きで別にいいけど」的スタンスでかなり冷ややかに観てきた私としては、前作「告白」の、そういったお得意の手法を封印し、静謐な中に狂気だったり、それまで追求してきた映像の "かっこよさ" を包含してしまった表現には「いよいよ中島哲也が映画に本気を出してきた」と評価した身としては、その次回作には大いに期待を寄せていたし、意味不明なまま「進撃の巨人」を降板した?させられた?次には一体どんな映画をつくるのかますます興味津々だったわけ。
※好評価した「告白」も、やっぱりすべてを捨てきれていない、時間を遡る逆回転映像ギミックが延々つづくラストは蛇足以外のなにものでもないと、当時もこのブログでは言及済み。

それがこの「渇き。」では結局いつもの中島哲也に逆戻り。
これまでの手かずの多さに加え、同じハイテンションの役者たち、同じリズムの映像には途中から飽き飽き。後半部分はかなり「早く終わらないかな」モードでいじいじって感じでした。
雑魚キャラはバタバタ簡単に殺して、血のオンパレード。主要キャラはクルマに跳ねられ宙を舞っても死なないというバランスを欠いた描写もくどく辟易とした。
学割を実施してまで鑑賞を推奨した高校生らに一体製作者はなにを観せたかったのか。こういった映画が青少年に悪い影響を与えるだなんて考えたこともないけれど、わざわざそんな企画まで立てヒットさせたい興行側の良識のなさにはホント呆れ返っての「観ちゃ、ダメ! ゼッタイ!」だったというわけ。
この映画だけは一言では済ませなかったので、酷評を少し長めに書いちゃいました。

と、そんなところで、唐突にまた一旦のブランクを。それでは、おやすみなさい。つづきは今日か明日か。

by wtaiken | 2014-12-30 02:27

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