ダークナイト ライジング蔵出し   

前回更新からさきおとついの金曜日まで、その金曜午前中に行われたプレゼンのための企画と絵コンテ作業に大わらわし、寝るか仕事するか手早く食事を済ませるかのそれくらいしか出来なかったここ2週間をどうにかこうにか乗り切って、ようやく時間のできたプレゼン終わりの開放感あふれる金曜午後からなんならその足で成田まで出張りTDKとTDKRの2本を観るつもりだったのだが、いざ終わってみると晴れ晴れとした開放よりむしろ疲労感が色濃く漂いはじめ、まあ結果うちで昼寝をするなどの自堕落な午後に終始したその翌日、心身ともにリフレッシュして睡眠も十分に、行ってきましたよ、その「インターステラー」公開記念クリストファー・ノーランIMAX特集に。
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自動車で5分とかからない近場に成田山の御堂を臨んだりなんかしつつ、今のところ日本一のIMAXスクリーンに遥々出向くのは2012年「ダークナイト ライジング」以来。
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劇場としてはこうしてチラシなんかも作成する力の入れようなのだったが、相変わらずいきなり圧倒されるスクリーンの大きさと対照的に、都内ならばもう少しは客も呼べるコンテンツも、さすがに成田まで足を運ぶ物好きはこの程度だろうというほど客席は疎らなもの、ことに「...ライジング」の方は午後5時50分スタートという "みんな楽しい夕餉タイム" とバッチリぶつかっていることもあってか、これじゃ上映中の光熱費もでないだろう指折り数えられるくらい閑散としたものだった。

「ダークナイト」「ダークナイト ライジング」の劇場鑑賞は、2012年の「ダークナイト ライジング」公開時に、トリロジー前2作がリバイバル上映されていたので、ともに2年ぶり。
とはいえ2本立て続けに、しかもIMAXで観るという企画に参加するのは今回がはじめてのこと。
おおよそ6時間もの間、改めて両作つづけて観てみると、IMAXのスケール感には「ダークナイト ライジング」の方がうってつけで、まだまだ飽きずに鑑賞できましたよ。

この「ダークナイト ライジング」については2年前の公開時、ネタバレを気にしていたら結局まっとうな感想を書けなかったという記憶があるので、この久しぶりのIMAX視聴を経て、新作「インターステラー」公開を私も勝手に記念し、「ダークナイト ライジング」批評 ( と言えるのかどうか、単なる感想にしかならないかもしれない駄文 ) を次回、"何で今更シリーズ" として書いてみようかと。
というのも、この「ダークナイト ライジング」については、あまりにも「ダークナイト」絶賛派の一部、自分の求めていた完結篇と隔離があったから「ライジング」は全面的に否定する派の、ほとんどが感情的な、「こんなの現実にあり得ない」といった挙げ足取りに終始したまま、一向にまともな批判がされていないことについてずーっと納得がいってなかったのだ。

「ダークナイト ライジング」で、一体なにがどう描かれ、そして一体なにが描かれなかったのか。だからって次回私が書くだろう文章が「真っ当」な「まともな」批評だとは決して言わないけど、どこぞの映画評論家を名乗るものがポッドキャストで繰り広げた "「ダークナイト ライジング」のここがこんなにも現実社会ではありえないから駄作" といったとんでもない的外れな愚行にはすまいと思っている。

たとえば、ゴッサムシティの住民数をニューヨークのそれと比較して警官の人数を割り出し、「そんな数の警官すべてを地下組織の検挙に担ぎ出すなんてこと現実にはありえないですよ!」という批判。しかも映画冒頭から順を追ってこういったあげつらう毎にダメダメなSE♪〜へにゃへにゃへにゃ〜みたいな効果音まで丁寧に入れるという、なんともまあこの嫌いな映画は徹底的に叩く映画愛のなさたるや...。
これが仲間内の酒席レベルで「あそこのあのシーンはこんなにもありえない」なんてことを並べて盛り上がるのは自由勝手だけれど、仮にも映画評論家を名乗るものが「現実にはありえないからこの映画はダメ」という、それが正論であるかのような、あるいは映画の見方を歪曲化させるような発言を、メディアでするのは如何なものか、と。

そもそも映画はフィクションなのであり、決して現実世界を映し出しているわけではないのだという大前提をどうこの評論家はどうとらえているのか。リアリズムは追求したとしても、映画に映されるものはリアルをなぞったものでは決してない。現実とフィクションとの距離をどれくらいにとるのかは、監督、そしてすべての映画がそれぞれに違うスタンスをとっているものなのであり、どれくらいのスタンスまでを許すのかは、それを観るひとりひとりに委ねられているはずなのだ。
現実にありえないからこの作品はダメというのなら、だったら「バック・トゥ・ザ・フューチャー」は駄作なのか。それに限らずSF作品はすべてそれだけで駄作ということになるのか、という話ですよ。
...と、この評論家のこの発言についてはまだまだ言いたいことは山ほどあるし、書いているうちに熱くなって口汚く罵りたくもなってしまうので、理性の働くうちにもうやめにしようと思う。

というわけで、無理矢理締めに持ち込むならば、「ダークナイト ライジング」好きな方は、次回を是非お愉しみに。

さてさてヒューマックスシネマのフリーペーパーは、6ページに渡る「インターステラー」特集。その表紙がこちら。髪が伸びてきてお美しさ復活の兆しアン・ハサウェイといまやハリウッド一のモテ男マシュー・マコノヒーです。
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それにしても成田ヒューマックスシネマのIMAX。巨大スクリーンは魅力だけど、こうして2回行ってみて思うのは、映画を観るために片道1時間半往復3時間の小旅行はどうなのか、という疑問。やっぱ疲れるよね、って当たり前の感想。大きさに引けはとるけど、あれこれ差し引き豊島園IMAXがいいとこかも、という結論。よって「インターステラー」は当初断然成田まで行くつもりだったけど、どうやら現時点では豊島園鑑賞が濃厚になりました。

で、そういえばそうだった今日のタイトル「ダークナイト ライジング蔵出し」の本分 "蔵出し" 忘れてましたよ。
どうっつことないんですが、私のガラケーで撮っていた画像にそういえばお披露目していない (はずの) 「ダークナイト ライジング」ものがいくつか残っていたので公開しておこうかと。
もしかしたら2012年当時にアップロードしているかもしれないけど、まあそれはそれでいいじゃないか別に2回掲載したってよ、の画像をいくつか。
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2012年夏。しばらく渋谷のスクランブル交差点は「ダークナイト ライジング」一色でしたよ。東急ビルにはデカデカと3枚綴りのポスターだったし、渡った半円形のドラッグストアビルの上もこんな調子だったし。
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まったく興味のないものらにとっては、なんでまたバットマンがこんなにも大々的に広告してんだろ、くらいにも思ってもくれなかったんだろうね。いやいや「ダークナイト」=バットマン とイコールで結ばれもしない、なにこれ?くらいな、どころか視界にも入ってなかったんだろう、悲しいかな。

そして、とんでもない馬鹿やろうのおかげで、しょぼいジャパンフレミア試写会になってしまった東京国際フォーラムの会場には、バットマンのスーツは届けられたが、
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キャットウーマンもベインもなく、セリーナ・カイルが着ていたからって単なるスーツでしかない空港バージョンの衣装や
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洋服の青山のディスプレイにしか見えないブルース・ウェインの衣装のみという
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あんまりといえばあんまりな、悲しい展示物でした。
確かベインものは、証券取引所襲撃時の、これもフツーなバイクのみ展示されていたけど、あまりにもフツーなバイクで、アン・ハサウェイも来ないジョセフも来ない、それでこの展示かいっ、と、映画を観る前にひどく落胆したことは憶えている。

いつの日にか、スターウォーズ展覧会のように、ものほんのタンブラーやバットポッド、ザ・バットなんかが日本で見られる機会が訪れるんだろうかね。ま、「ダークナイト ライジング」の興行成績が20億円程度にしかならない国ではまず無理かな。とほほ。

by wtaiken | 2014-10-20 00:21 | 蝙蝠男の孤高の戦いは続くのか

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