実にどうも4ヶ月ぶり!   

仕事をし、育児をする。昼となく夜となくむずかる我が子をなだめすかしてはあやし続ける妻になり替わり家事もする。そして人として食べるし寝もする。
それで1日24時間ほぼいっぱいいっぱいなところにきて、今年私は「1日1本必ず映画を観る」といった、遊んで暮らせる大富豪でなければ石油王でも土地成金でもない、ましてやそれ自体を生業とする映画評論家でもないくせにちょっと無謀なノルマを自らに課してい、その事に至る詳細の一部始終と途中結果はいずれの記事に書き込むこととして、そうこうしているうちに「ダークナイトライジング特需」に湧いた昨年から一転、年明け早々より長期休載のやむなきに至ったのだった。

とはいえ去年はある意味特例として、まるで熱病に冒されたような終始体温高めの異常な一年であったから、もともとぽつりぽつりとかなりの間隔で飛び石更新していたブログなので、去年から今年へとずいぶん極端すぎる振り幅ではあったけれど、なんとなく本来の姿に立ち返ったような気分だ。ちょっと休みすぎたけれど。

ブログを休んでいるうち早いもので今年もすでに4ヵ月が経過して、ならば残された8ヵ月という月日を、すでにダークナイトトリロジーの終焉を見届けてしまった私たちは一体なにをよすがに生きていけばいいのかという大命題に、そろそろ私も答えを示さねばならない時期が到来したように思う。
まあ平たく言うなれば、例年大作が目白押すサマームービーが口火を切る前に、ひとつ今年のオススメ映画でも紹介して、軽く指でかき混ぜるようにお茶を濁した更新ですまそうという魂胆。
お茶は濁りも大切なのだとかなり以前から綾鷹も言っていることだし、今年是が非でも劇場で観るつもりのトレイラーがここにきてようやく出揃ったところで、以下共有させていただくYouTube動画を暇な時にでもポチっとしていただき、映画鑑賞の手引き、助力となればこれ幸いということで。


と、本題に入る前に…

もうすっかりニュースソースが古くて今さらジローby小柳ルミ子感ありありだけど、映画の話題といえば、これを避けては通れない「スター・ウォーズ : エピソード7」の件。
その監督が、本命視されていた「キック・アス」のマシュー・ボーンではなく、製作中の「スター・トレック」他いくつものプロジェクトを抱える超多忙なクリエーターJ.J.エイブラムスに決って、この人選はあまりにも予想外のことではあったけれど、正直なところホッと胸をなでおろしもしていて、なにせ映画好きを熱狂させたマシュー・ボーン監督作「キック・アス」にしても、その製作年にクロエ・モレッツという希有の逸材がちょうど子役として大活躍中であったという千載一遇の巡り合わせこそがあの映画のすべてであったと思うし、つづく監督作「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」に至っては、製作期間が短かったからという言い訳ではすまされない、VFXのクオリティ、音楽のセンス、役者に意味不明のストップモーションをさせるなど端々に程度の低い演出が際立ち、監督としての力量にかなり疑問を感じていたので、一般的には広げるだけ広げる大風呂敷を畳みきれない監督と悪評も聞かれるものの、「スター・トレック」第1作目や「SUPER 8」などそれなりのエンタメ作品をものしているJ.J.の方がよっぽど期待できるというものだ。

このアメリカ人にとっての2大SFトリロジーを一手に引き受けるということは、なんだか「仰天! 巨人の原監督、来シーズン阪神の監督も兼任決定!」くらい驚きの人事と思うんだけど、どうなんでしょうこの件に対してのトレッキーの反応は。

来年の撮影に向け、ぼちぼちキャスティングのオフィシャルなアナウンスが待たれるところだが、旧3部作のルークやハン、レイアを再登場させるプランが噂され、すでに出演交渉中とも聞かれるのだが、だったらいま語るべき物語はなにか、スター・ウォーズというソフトに今日性を持たせるにはどうするべきかをしっかり考え抜かれた上での、必要不可欠なキャラクターとして登場させることを現段階では切に望みたい。
ハリウッド映画にありがちな、お祭り騒ぎを盛り上げるための、「スター・トレック」新旧スポック共演だったり、シュワちゃんの若い顔をボディビルダーの肉体に顔ハメしたり、とにかくリスペクトという名の陳腐な客寄せパンダなカメオ出演だけは本当たいがいにしてほしいとつくづく思うのだが、果たして…?

さらに来年以降の公開で期待しているもう一本は、言うまでもないクリストファー・ノーラン監督の次回作。
原題を「インターステラー」という、タイムワープを題材にしたSF大作らしく、早くも今年夏から撮入し、2014年11月には全米公開予定しているという。
ドラゴンスレイヤー映画「サラマンダー」ではマッチョなスキンヘッドのアメリカ人軍曹役としてダークナイトのクリスチャン・ベイルと共演していたマシュー・マコノヒーがどうやら主役らしく、アン・ハサウェイがキャットウーマンに引き続き監督に招聘され、さらには監督とはもはや相思相愛の間柄、お馴染みマイケル・ケインが当然のごとく出演し、そして「ゼロ・ダーク・サーティ」のジェシカ・チャステインらの出演が決まっている模様。
トムだのジョニデだの超人気俳優主演作か大ヒットが確実視されている作品以外はなかなか全米と同時期公開の望めない我が国の映画事情としては、なんなとく全米公開時より2ヵ月ほど遅れた2015年新春1月公開の線が濃厚なのではと予想する「インターステラー(原題)」については、今後も引き続き当ブログで随時報告予定です。


...と、相変わらず本題前がずいぶんと長くなってしまいましたが、そのクリストファー・ノーランが原案・製作総指揮を務めるスーパーマンの再リブート作「マン・オブ・スティール」の、よりストーリーの雑把な流れが見えてきた第3弾トレイラーをば。
もうかれこれ3週間くらい前にリリースされたのに、いまだ日本の公式サイトには日本語字幕つきのものがアップロードされていず、仕方ないからオフィシャルな翻訳ではないのでいまひとつよくないところもあるけれど、ひとまずどうぞ。

と、書き込んだときには公開されていた"勝手な字幕つき"動画は、ワーナー・ブラザースの申し立てにより削除されてしまったので、オフィシャルな予告篇をどうぞ。

...と、5月22日になって、ようやく日本公式サイトにアップされた最終トレイラーです。




ダークナイトトリロジーの、ヒーロー映画らしいケレン味を極力排除したクリストファー・ノーランの演出傾向と比較すると、超ハイスピードの多用、「300」あたりの極端すぎるカラコレなどなど、なにかとトゥーマッチな映像加工が賛否の分かれるザック・スナイダー監督だけど、そんな両者の相性は果たしてどうなのか...?と少々心配しないこともなかったこのコラボレーション、予告篇を観る限りでは、これまでのスーパーマン映画にはなかった空を飛ぶ疾走感が表現されていて、さらに動作の緩急具合はノーラン監督にはないリズム感、このケレン味炸裂な演出は見事に新しいスーパーマンの世界観にマッチして、このクオリティーが全編に行き渡るならばかなり期待していいんじゃないかと思うけど、どうでしょう。
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そしてこの第3弾トレイラーでついにお披露目されたのが、音楽ハンス・ジマーによるスーパーマンの新しいテーマ曲。
スーパーマンといえば、あの、異常に盛り上がる、ジョン・ウィリアムズの、いかにも80年代な、例のテーマ曲がすぐ思い返されるし、もちろんコンポーザーのハンス・ジマーとて、当初ザック・スナイダー監督の「今度のリブートはテーマ曲も新しくする!」という主旨の発言に対し「あんな偉大な曲を変えるなんてありえないし、私はオファーされてもやらない」旨公言していたんだけど、プロデューサーのクリストファー・ノーランに口説かれたのか、結局サウンドトラックを手がけることになった経緯があったわけだけど、個人的には、エモーショナルな導入から空の高みに駆け上るような高揚感のある展開は、さすが巨匠!とばかり、「ダークナイト ライジング」同様すでに予告篇から音楽にやられっぱなしっす。
でも" スーパーマン "といえばクリストファー・リーヴしかありえない一途な人にとってみれば、「なんだこの暗い曲は、バカやろうこのやろう」なのかもしれない。
ちなみに私は、すでにサウンドトラック、インポートもの予約しました。
日本公開に先立つこと2ヵ月前、フルサウンドトラックだけはほぼ欧米と同時期に聴けるという...。
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さて、今回の再リブート作のテーマは、ズバリ「人類は、神のように万能の力をもつ存在を、果たして受け入れることができるか?」という、実にクリストファー・ノーランらしいアプローチ。そしてそれをより端的に感じさせてくれるTVスポットがこちら。



そして、やっぱりヒーローものといえば、気になるのが悪役。スーパーマンの宿敵といえば、ジーン・ハックマンのスキンヘットが懐かしいレックス・ルーサーなんだけど...。
「ユージュアル・サスペクツ」で刮目され、「X-メン」でブレイクしたブライアン・シンガーのフィルモグラフィー失速のキッカケとなってしまった因縁の作、DCコミックとしても今やなかった作品として葬り去られてしまっている2006年の「スーパーマン リターンズ」では、ケヴィン・スペイシーが演じていたキャラクターだが、今作では「バットマン ビギンズ」での、あえて宿敵ジョーカーを外した手法同様レックス・ルーサーは登場させず、スーパーマンと同郷の星クリプトンからやってきたゾッド将軍を、地球くんだりまでカル=エル(スーパーマンの本名です)追撃、さらには地球存亡の危機を招く異星人として配置したようだ。
そのゾッド将軍を演じるのは、「スーパーマン II/冒険篇」では名優テレンス・スタンプ、そして今回配役されたのはマイケル・シャノン。
マイケル・シャノンといえば、「テイク・シェルター」や「レボリューショナリー・ロード」、昨年のジョセフ主演作「プレミアム・ラッシュ」などでキレっキレの演技を披露していた役者で、そのキレっぷりの片鱗は第3弾予告篇でも見てとれると思うが、やっぱりヒーローものはとにかくヴィランの魅力如何。マイケル・シャノンには特に期待したいと思う。
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「マン・オブ・スティール」話題の最後に、そういえばこれまでスーパーマンの世界観でどうしても気になっていたことがひとつあって、それは、ダサイ眼鏡をかけ髪型をピッチリ横分けにいじった程度のことで、誰一人としてクラーク・ケント=スーパーマンだと見抜けない点。
果たしてそこにもクリストファー・ノーランらしい視点が提示されるのか、はたまたそれそれ、言わずもがなのお約束事としてシレッと歴史を踏襲するのか、そこにも注目したいと思う。

「アイアンマン3」の大ヒット、世界的に押せ押せのマーベル・ユニバースに果たして拮抗できるのか、バットマンシリーズの一旦終了してしまったDCコミックとしては是が非でも当てたい映画なものだから、プロモーションにも半端なく力がこもっていて、まあそれはそれでもいいんだけど、去年「アベンジャーズ」の世界的大ヒット越えを使命づけられた「ダークナイト ライジング」の、結果公開前にずいぶんと見せ過ぎてしまった予告篇・TVスポットの、その二の舞だけは踏まないで欲しい。というか、リリースされてもいちいち観なきゃいいんだけれどもさ。
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...というわけで、一本紹介するだけで、もう数日がかりですわ。しばらく文章書いてないとこれだから。
なので、残りのオススメ映画は、次回! 今度は4ヵ月も待たせないさっ。

by wtaiken | 2013-05-14 23:05

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