今日は、悪役ベインについて、ちょっとばかり。修正版   

レビューで悪い評価をする人にちょくちょく見受けられるのが、
「自分はとってもつまらなかったのに、なんでこんなに高い評価なの? おかしいんじゃないの? 情報操作してんじゃねーの? あまりにもおかしな高評価なので、星は2つくらいの作品だけど、バランスを考えて星1つにしておきます」的な人。

お前なにもんだよ、という気がします。なんだバランスって。

それと" 関係者が頑張って評価を上げている "論も、そろそろそんな子供じみた言いがかりはやめましょう。

こういった手合いの理論のたいがいは「私は面白くないのに、なんで世の中では高評価なのか」というあまりにも自分中心的の考え方で、なぜ自分の評価に一般性があると思えるのか、その自信はどこからくるのか、どういう思考の構造をしているのか本当に疑問だ。

自分が面白くなかったら「なんでこんなに評価が高いんだ」ではなく、単純に「星1つの作品でした」でいいじゃないか。人が、そして一連のダークナイトトリロジーに関して言えば、数多くの人が面白い、いい作品だ、と評価していることに、自分との評価の差に文句をつけてどうなる?
と常々私は思うのだ。

え? こうして低評価を槍玉に挙げて断罪している私も同類ってかい?
いやいや少なくても私は、この作品を受けつけない人のことも、長くてダメだという人も、ツッコミどころを逐一挙げては駄作だと言っている人のことも、それなりに理解を示しているつもりです。そのうえで、理不尽な言いがかりに反応しているだけなのであって...、と、まあ、結局ダメ評価を下すレビュアーにはついつい熱くなってしまいますが、今日書きたかったのは、そんなことではなかった。

以下、決してネタバレということではないけれど、それでもやっぱりTDKR未見の方は、退出いただいた方が賢明かと。

本日は「ダークナイト ライジング」とベインとある映画の類似点、というか、もしかしたらリスペクトなのかもしれない点について、ロードショー終了を待たずに書いてみたいと思う。

すでに一部指摘されてもいることでもあるのだが、まず今回の悪役ベインについて、映画好きな方であるならば、その風貌、語り口から、あるキャラクターを想起しやしないだろうか。
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バットマンとの地下トンネルでの初戦、少しずついたぶるように打ち負かしていくベインの、「甘い甘い、そんながむしゃらな闘い方じゃ」だとか「闇に隠れているつもりか? オレにはよく見えるぞ」だの終始バットマンより優位なスタンスでの口調、しまいには「YOU ARE DESTINY!」<このセリフ、なかったみたいです。空耳だろうか??>とまで言ってくれているんだから、もう何をか言わんやだ。
ここでのベインのセリフの端々に、" シューハー "というSEを入れてみると、それが瞭然としてくるはずだ。
そもそもベインについてクリストファー・ノーラン監督は「クラシカルな怪物である」と発言している。もはやクラシカルと言っても過言ではない「スターウォーズ」、そして私たち世代にとっての3部作といえば、「ゴットファーザー」でもなく「ロード・オブ・ザ・リング」でもなく、「スターウォーズ」であろう、その映画の怪物ダース・ベイダーを、ベインに引用していてもおかしくはない話だろうと思う。

とはいえなにもこのワンシーンのみで私はベインとダース・ベイダーの類似点を指摘しようとしているのではない。
たとえばこんなシーンにも顕著に現れている。
傭兵の手下が、地下秘密基地に、ゴードンを運んで来た時。
「なんでここにきた?」「お前だ、お前に聞いているんだ」と、秘密裏に進めている地下基地の存在を知られるようなヘマをしてしまった手下の首を片手でしめあげ、" ゴギッ "という効果音とともに一捻りで殺してしまうのだが、そこではベインに締め上げられ宙に浮いた足のアップがあったりする。<締め上げられて宙に浮いた足のアップは、バットマンとの初戦でのバットマンの足、でした。シーンの記憶がごちゃまぜになってましたよ>
これが「スターウォーズ/エピソード4」の冒頭シーンからの引用でなくて、一体なんだという話だ。

さらにこんなシーンはどうか。
窮地に立たされたセリーナ・カイルを救い出し、手出しが出来ずに見上げるベインの眼前を、ゆっくりホバリングしながら上空へと飛び立たっていくTHE BATのシーン。
これは同じくエピソード4、ミレニアムファルコンがストーム・トルーパーを残しモス・アイズリーのドッグから飛び立つシーンや、エピソード5での惑星ホス秘密基地からベイダーの目の前を急速発信していくファルコンのシーンに、あまりにも似ていやしまいか。

思い過ごしかもしれない。でも3つの共通点だ、そうとも言い切れない気がする。
刑事に2度の偶然はないのだ。刑事ではもちろんないが。
これからもロードショー中にまだまだ観るつもりの「ダークナイト ライジング」、もっとあるかもしれない「スターウォーズ」との共通点については、" 鋭意検証中 "ということにしていただきたいし、お気づきの点などあれば、ご指摘を。

by wtaiken | 2012-07-29 23:05 | 蝙蝠男の孤高の戦いは続くのか

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