レビューについて   

多種多様、千差万別な「ダークナイト ライジング」についての感想に、なにも逐一反応するこたぁないんだけれど、たとえばこんな評価はどうか。
「昔のバットマンは、もっとスカっと明るかったはず。これまでの2作品も暗かったし、この監督は本当に理屈が多いのがどうも気に入らない。」うんぬん。で星2つ。もちろん意を汲んでの、そのまま引用した文章ではないけれど。

こういった感想を「ダークナイト ライジング」に寄せるレビュアーって、一体今作になにを期待して観に行ったんだろうか。よもや前言を翻すみたいに、底抜けに明るく、バンバン犯罪者を倒すヒーローものになっているとでも期待して?
もともと前 2 作がお好みでなかったら、観なきゃいいのに。と思う。つまらなそうでも観に行く。ま、それも個人の勝手だからいいんだけれども。

たとえば北野武監督の「アウトレイジ」は、初期北野作品好きの私からすると、やっぱりどうもヒリヒリと画面全体を支配する緊張感がもの足りなくて正直「がっかり」な作品だったけど、それでも「アウトレイジ2」はやっぱり観にいっちゃうよなー、ってこれと同じ感覚?

ロードショーが終わった頃に詳細は語るつもりだけど、「ダークナイト ライジング」には、たとえば「あんなコスプレ衣装を自分で作成したのかセレーナ・カイル」みたいな子供じみた細かいツッコミどころは抜きにして、ストーリーとして納得がいかないところがいくつかあるんだけれど、それを補ってあまりあるくらい素晴らしい映画だったと私は思うね。
もちろん「2001年宇宙の旅」や「ゴッドファーザー」のような、一切の矛盾がない完璧な映画もあるにはあるけども。

なにより原作コミックへのリスペクトと、あのファンサービスっぷり。芸術性と娯楽性を見事にブレンドしてみせるクリストファー・ノーラン監督の手腕は、かなり高いレベルだと再認識したな。

これからもTDKRレビュー監視人として、素っ頓狂な評価はここでいちいち取り上げちゃうからっ! と。

by wtaiken | 2012-07-28 02:36 | 蝙蝠男の孤高の戦いは続くのか

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