今日はクランクインからピッツバーグロケまでの軌跡を一気に振り返ってみましょうDAY:ネタバレ注意
2011年 08月 10日
写真が多いので、今日も長くなるよ、下に下に。
んでは、まず...
5月初旬インドでクランクインした「TDKR」で、いきなり「なんですかい、これは?」といったこんなスチルが出回ってました。
知らない人にとってはラーズだラズだラスだとうるせえよ!って感じでしょうが、かいつまんで言うと、これはコミックに登場する「黄泉返りの泉」なんじゃないか、と。
まあ読んで字のごとくここに浸かると蘇っちゃうんだそうで、いかにもコミックの世界らしく、荒唐無稽な超自然な力を擁し、この泉によってラーズ・アル・グールは不死身の存在なんだそうです。まったく知りませんでしたが。
原作のネタをうまく配置しながらも、独自の解釈によって傑作のシナリオをモノしてきたクリストファー・ノーランが、あえてマイナーなキャラのベインをヴィランに選んだということで、コミックをよく知るものにとっては容易に「バットマンが瀕死の重症を負うことになる」というストーリーが憶測でき、だったらそんな状態からライズするためには「黄泉返りの泉」ラズラス・ピットが出てくるに違いない!と、つまりこういった筋道によって予想を立てたわけ。
しかしいくら原作に敬意を払うとはいえ、ノーラン監督がこれまでの方向性とは真逆なスーパーナチュラルなネタを採用するとはとても思えないし、「世界有数の大金持ちが財力にものを言わせた、そんな仮面のヒーローがもし現実にいたとしたら」という今シリーズの根幹を揺るがすことにもなる"そもそも"に関わる話なので、仮にこれが予想通りラズラス・ピットであったとしても、「浸かれば復活」なんぞということではない、それなりに実在してもおかしくない解釈を与えるはずだと私は予想します。
果たしてここはどんなシーンとして描かれるのか、もちろんバットマンが瀕死の重症を負うとは決まっていないし、ティザーを観る限りにおいては、なにやらゴードンがベインにやられて、その原作ネタを背負っている感じもしますが...。
ちなみにグリーンの布は、なにかをここに合成するためです、念のため。
このインドロケではクリスチャン・ベールに、若き日のラーズ・アル・グールを演じるジョシュ・ペンスが目撃されたそうで、さらには未確認ながらも「いやいや、リーアム・ニーソンも来ていた」なんて情報も。(仮にリーアム・ニーソンが出演するにしても、おそらく公開までは伏せられるでしょう)
クリスチャン・ベールがこのラズラス・ピットらしきところから勢いよく飛び出すシーンが撮られたなんて耳を疑うような目撃情報も。まさかね。
「ボロボロの服を着た坊主頭の少年が、井戸らしきところを這い上がり、フードを被る」というシーンも撮影されたとか。これはズバリ予告篇のこのシーンのことでしょう。
マスクからのぞく口元にヒゲなどあるはずがないわけで、すわっバットマン引退か!と話題の根拠になったスチル。
「ダークナイト」後、心に傷を負い民衆の敵となって姿をくらましたであろうことは予告篇で明らかになりましたから、ひとまずこの状態からゴッサムを救うためライズするんでしょう。さらに死闘のすえベインに破れ、それでもまだ不屈の精神でライズするんでしょうか、ブルースは。大変です、ヒーローも。
この新ウェイン邸の地下にあるはずの、新しくなったバットケイヴは3作目の見所のひとつ。デザイン、スペック、どんなことになるんでしょうか。
スコットランドの滑走路では、かなり大掛かりな撮影が行われたようです。
たとえば「スター・ウォーズ/ジェダイの帰還」では、「ブルー・ハーベスト」というタイトルで、しっかりデザインされたロゴからスタッフジャンバーまで創られるという徹底ぶり。
「The Dark Knight Rires」は、"「マグナス・レックス」というタイトルの映画の撮影です"ということになってます。
いまやケータイで手軽にスチルも動画も撮れちゃう時代に、なかなか極秘裏に撮影することの難しさは、これらネットにあふれるたくさんのスパイショットが物語っています。
おかげで、作品公開まで話題の尽きることがないわけですが...。
■■今日のおまけ■■
アングル、トリミング、かなり計算されたスチルです。必死の形相のダークナイトと、締め上げられつつも余裕のカオスの使者。いいコントラストの一枚。
by wtaiken | 2011-08-10 05:08 | 蝙蝠男の孤高の戦いは続くのか