アン・ハサウェイ! キャットウーマン!   

世界中のレアな映画情報を日々発信してくれている「CIA☆こちら映画中央情報局です」というサイトで、本日未明に「バットマンシリーズ完結篇の主演女優にアン・ハサウェイ! キャットウーマンを演じる!」の速報には、パソコンの前で正直飛び上がりましたね。記事はこちら。ついでにその他の記事も。ここと、ここにも。
CIAの記事でも触れている通り、現代アメリカのどこかにある都市としてリアルな世界観を前2作で構築してきたクリストファー・ノーラン版バットマンにおいて、全身レザーのボンテージファッションに身を包んだ、いわゆる”マスクがなけりゃ不二子ちゃんじゃんか”の女盗賊キャットウーマンが、ジョーカーに替わるヴィランとして登場する可能性は低いんじゃなかろうかと、製作が具体化されてきてからはおおむねそう報道されてきたし、個人的にも男性キャスト陣の見事なアンサンブルに対し、極端に欠落している女優陣の魅力に、ここはキャットウーマンくらいのセクシーキャラがあってもいいんじゃねーかと思いはするものの、どうにも世界観とキャラクターの接点が希薄で、これは出番はないかもと諦めかけては一縷の望みを託し、正式なプレスリリースを今か今かと年末あたりから待ち望んでいたところの、この朗報だっただけにな。
しかも失礼ながら、前2作で、ブルース・ウェインの幼なじみレイチェル・ドーズを演じたケイティ・ホームズとマギー・ギレンホールとは、ネームバリューおよび美しさにおいてもちょっと格が違うアン・ハサウェイだっただけにな。
主演女優候補として数名の中に名前が挙がっていたとはいえ、まさかのアン・ハサウェイのキャットウーマンには驚きました。
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アン・ハサウェイだよ
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キャットウーマンだよ。コミックでは描く人によってデザインがさまざまだ
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ただしプレス・リリースには役柄がセリーナ・カイル(バットマンがブルース・ウェインであるように、これがキャットウーマンの本名)とだけ書かれているところから、CIAの記事のように「キャットウーマンに変身しねーんじゃないか」という憶測もわからないではないけれど、いやいや単にラブ・ロマンスの相手だけの役柄ならば、なにもわざわざセリーナ・カイルを選んだ意味はないし、まあピッチピチのボンデージファッションであるか否かは別にしても、必ずやキャットウーマンとなってアン・ハサウェイはゴッサム・シティーに君臨してくれるはずです。

ヒース・レジャーの神懸かり的ジョーカーのおかげもあって大ヒットしてしまった「ダークナイト」の続編をなんとしてもヒットさせたい映画会社としては、セリーナ・カイルは出すけどキャットウーマンは出しませんじゃ「ハヤタ隊員は出すけどウルトラマンには変身しません」と同じくらいの愚行として全世界のファンから叩かれること必定だし、そんなんじゃ製作のGOサインは出さないだろう。という私なりの憶測で断言します、アン・ハサウェイ、キャットウーマンとして登場します!
その姿が観られるのは、年末あたりに公開されるだろう予告篇を待つしかありませんが、おそらく春からの撮影でその姿はスパイ・ショットされるかもしれません。どんなコスチュームを身にまとうのか、期待して待ちましょう。

とまあアン・ハサウェイ、キャットウーマン決定の報を少し興奮気味に語ったあと、付けたりのようにもう一人のヴィラン、トム・ハーディの役柄も確定したみたいっすよ、と冷めた口調で伝えてみる。
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トム・ハーディだよ
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これがバットマンの背骨を折ったとこじゃね?

ベーン。だってさ。つったって知らねーよ、でしょう。私にしてもバットマンのガイド本開かなきゃ知らないキャラだし、なんだよこの単なる覆面レスラー野郎はよ。SASUKEにでも出てろお前は!という感じなんだけど、期待しましょう、これまでノーラン監督は、単に人気キャラだからなどという商売っ気は抜きにして、まず作品ごとのテーマありきでコンセプトに合わせた悪役キャラを配置しているのだから。

「バットマン・ビギンズ」では、ゴッサムシティーの守護神としてバットマンを君臨させるため、対立させるヴィランには都市をまるごと危機に落し込むキャラクターが必要で、よって「ソドムとゴモラ」よろしく腐敗した都市を潰滅させる目的の秘密結社率いる悪役という、原作の設定そのままのラーズ・アル・グールが選ばれ、さらにその協力者として、うん百万人の人間を一網打尽にするための毒ガスを開発する精神科医ジョナサン・クレインすなわちスケアクロウをもう一人の悪役として選んでいる。恐怖心を増幅させる薬物の開発はコミックの設定通り。
こうして期待されたリブートの第一作目にしては、とっても地味な悪役キャラの配役だったわけだけど、潜ませた切り札はついに第二作目「ダークナイト」で切ることにしたわけで、テーマはズバリ「善とはなにか悪とはなにか」。
”所詮善人を気取ってみせても、悪の道へ堕ちるには一押し。善悪なんぞ表裏一体”といった持論で、すべての人間を悪へと誘惑とする役割を絶対悪の存在としてジョーカーを配置し、まさにそのテーマたる表裏一体を体現させるもう一人の悪役にトゥーフェイスをも登場させ、贅沢このうえない2大悪役キャラの競演となったのはみなさんご存知の通り。まあこれはむしろ宿敵としてジョーカーを物語に迎える条件ありきで、人間の根源にある大テーマをしつらえたとも考えられますが。

ちなみに横道にそれるけど、「ダークナイト」では、上記のテーマの裏にはどうも「失楽園」がモチーフにされていると私は睨んでいて、すなわち楽園を追われるのは、死によってこの世を去るレイチェル(イヴ)に、犯罪者として民衆の敵となるバットマン(アダム)に他ならず、となると悪の道へとそそのかす蛇こそがジョーカーなのであり、こうして鱗のようなデザインのシャツにも、執拗に舌なめずりを繰り返すヒース・レジャーの演技にも得心がゆくのだった。
などという私の解釈に寄ると、まさに3部作のラストでは裏テーマのひとつが「復楽園」、楽園の復帰であり、タイトルにある「ライズス」につながる、というわけ。キリストとサタンの対決か描かれる「復楽園」、やっぱ宿敵ジョーカーは不可欠だったはずだろうに…。

あれだけ物語を加速させたジョーカーの存在を果たしてどうゴッサム・シティーから追放させるのか、またゴッサム・シティーを楽園に戻すために、そして自らの汚名をすすぐためにバットマンはどう悪と戦うのか、そしてテーマに基づいて選ばれたはずのキャットウーマンとベーンは、どんな姿で、どんな役割でスクリーンに登場するのか、あれだけジョーカーを魅力的に造形したクリストファー・ノーラン監督の手腕に期待しましょう、セクシー盗賊というだけではないキャットウーマンに、ベーンだって単なる筋肉バカの悪役にはしないはずですよ、きっと。

P.S.そんなわけで、新春マンガ10連発一回休み。あしからず。

by wtaiken | 2011-01-20 21:14 | 蝙蝠男の孤高の戦いは続くのか

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