株主総会   

某某言ってきたが、私を知る人はわかっていたろうSoftBankの株主総会が昨日東京国際フォーラムで開催され、バタバタのフランスロケを含む過酷なスケジュールを綱渡りのようにして、どうにかこうにか間に合わせた新30年ビジョン暫定版映像の初お披露目となったちょうどそのとき、私は別の仕事の、代理店とプロデューサーの予算をめぐるケンケンガクガクの不毛な打ち合わせのただ中にいた。
フランスロケ中のプレゼンで決まった企画書を実現するためには撮影日が2日は必要だろうと主張する代理店側と、この予算では1日のスタジオ撮影が精一杯だと一歩も譲らないプロデューサーの間にあって、打ち合わせ室も険悪なムードが支配をし、まったくそんな話はなにも企画会議のこの席ですることもないだろうに、はじまったばかりのプロジェクトのこのさきが思いやられるわいなどと頭を抱えながら帰る途中、SoftBank新30年ビジョンのキャメラマン宮本さんから、USTREAMの生中継で観たという株主総会が「いやあ会田さん、マジ感動モンでしたよ」と興奮気味の一報がもたらされた。

思えばいつもいつもSoftBankの仕事は、一般的に言われる「いやあ大変な仕事ですよ」の10倍はあろうかという非人道的なスケジュールを叩き付けられてはいるものの、なぜかことクリエイティヴ面については非常にやりやすい環境化にあって、それは私に雑音の届かない包囲網を敷くプロデューサーたちの配慮があったればこそで、ちょうどあまりにも対照的な雑音が直接耳を直撃されたばかりの仕事のあとだっただけに、そんなことをしみじみと感じてしまった昨日一日でした。

このあと昨日放映された新30年ビジョン映像は、来月6日7日に武道館ぶっちぎり2days社員大会の最終版のために、さらに高い目標到達に向けて完成度をあげていく作業は残っているわけだけど、ひとまずの区切りとしてカタルシスを感じつつ、ようやく宮本さんの"感動モン"と評したSoftBankの株主総会をさっきUSTREAMで観てみたのだった。

私の演出した新30年ビジョン映像は会開始約1時間25分後に放映されて、それはそれでつくった思い入れがあるから感無量でもあったけど、むしろ感動するのは会終盤の孫社長の熱い語りだ。
涙ながらに自分の源流をたどる話、国籍も、名前も、ありとある世の中の障壁を取り払って、より多くの人たちの幸せに付与したいという孫社長の思いがストレートに伝わって、最後ひとりの女の子の写真を投影し、「名前も知らないたったひとりの子供にも喜んでもらえたら...頑張ります、よろしくお願いします」と深々とこうべを垂れたその姿には、マジ感動モンでした。
まあ新30年ビジョン映像は暫定版だし、あまりそれは観て欲しくないところだけど、孫社長のたぎる思いに触れてみたい方は是非こちらUSTREAMで。って、なんだかSoftBank社員ブログみたいなことになっているけど、素晴らしきフランスロケのろくでもないオフショットのつづきは次回に。

by wtaiken | 2010-06-26 05:05

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