いやあ夜はしんしんと冷えるね。
暖房してても温い空気が足元に及ばない。例年になく、しっかり冬している冬という感じ。各地でとんでもない豪雪だったりするし。寒中お見舞い申し上げます。
金曜日はロケハンだったんだけど、雨だわ雪だわの大騒ぎな天候だったので、とにかくみんな仕事が早い早い。ぱっと現場見ては「OKOK」と肩をすぼめながら速攻ロケバスに戻る繰り返し。
とある現場の近くに郊外型の大きめな吉野家があって、それを見た制作が「こりゃ撮影当日お昼は吉野家っすかねえ」と、"近いことだし渋々"というよりはむしろ"近くにあってこれ幸い"くらい嬉しさを噛み締めるように言うのだ。
うむうむ。なんかわからなくはない。
ロケ弁としてはスタッフ受けのよい魚のおいしい金兵衛と比べたとしても、この時期冷たいものより暖かいものが数段勝るに決まっているし、それが"吉野家"となると、なんとなくテンションが割り増しされるのは一体なぜなんだろうか。
「ロケ当日のお昼は吉野家決定です!」と、早々にそれをクライアントや代理店に制作が宣言すると、私に限らずほぼ全員の「いんじゃねいんじゃね」の大いなる賛同っぷりが半端じゃなかった。まったく男はみんな吉野家が好きなんだな。
ところがそのあとロケハンが進むにつれ当日のスケジュールを考察するに、その吉野家近くの現場はお昼前には滞りなく終わらせ撤収、次の現場へ移動しなくてはならなくなってしまった。仕方ないよね、そりゃ。もちろん仕事優先だ...とはわかっていても、
「そうか、お昼、吉野家じゃなくなるんだな...」風。みんな。声には出さなくても。
なにもそんなに落ち込むんだったら今日でも明日にでも好きなだけ吉牛を勝手に各々が食えばいいものを、スタッフ総員のガッカリ感が暗雲のように移動中の車内を包む中、それを救いあげたのは、実に私の一言だった。
「そんなん吉野家の弁当を移動前に買ってきゃいいじゃん。」
ああ、そうそうそうだよ!冷めちゃうけどさ、それがいいやね!そうしよ、そうしよ。
まったく飽きれるくらい同意され、このときのスタッフ全員の結束感もこれまた近年稀に見るものだった。
こんなことに一喜一憂するこの仕事、うまくいきそうだ。
さて...
日本初!「ダークナイト ライジング」を表紙に採用したのは「映画秘宝」でした。
まあ妥当な線か。ただし特に特集が組まれているわけではなく、ごくごく簡単な紹介記事のみ。しかもそれを読むと、表紙では"2012年は『ダークナイト ライジング』"と謳っているくせに、完結篇としての作品の出来あがりを危惧してい、そもそも前作「ダークナイト」を"よし"としていない感じでした。これが、その紹介文を書いたライターの見解なのか、雑誌としての見解なのかは定かではないけれど、ま、評価はひとそれぞれだしね、改めて言うまでもなく。
なにより一切の雑誌からほぼ無視された2008年の「ダークナイト」公開時に比べ、こうして早々と表紙を飾れたという意味では上出来。
かと思いきや、量産型アクションフィギュアで、そこまで似るものかと業界騒然だった香港のメーカーHOT TOYSから早々と「ダークナイト ライジング」ベイン発売のティザー広告が。
たとえばこのHOT TOYSのジョーカーなんて、実際のスチルと並べて、この通り。
で、HOT TOYSで検索していたら、こんなマニア心をくすぐる商品も! ってこれはフェイクだけどHOT TOYSなら創りそう。(あるいはカスタマイズしたのか?)
このフィギュア化のチョイス、たまんないね、ナイスでした!