マイ・シネマ・ランキング2015・続   

前回は8位「EX MACHINA」まで。今日もとっとと行きましょう。

第7位.
「思い出のマーニー」

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数少ない旧作からの1本。
たいがいの映画には賛否両論がある。それはどんな映画にも。「七人の侍」も「冒頭長老のセリフ、ほとんど聴こえないんですけど」みたいな理由で評価が低かったり、「ゴッド・ファーザー」に至っては「やくざ映画受け付けないんで」とか平気で言ってみたりして、とにかく予想だにしない、驚くべき理由で人の好みは左右されるのだ。で、ことこの映画については、比較的わかりやすい理由で好き嫌いが極端にわかれるんじゃないかと思う。つまりオチの部分。
公開時に、仕事場の映画好きな後輩からこの映画の感想を求められた。私はごく限られた作家によるアニメーションしか興味がなかったからこの映画を観る予定はなく困ったが、その後輩曰く「(全体的に) いいんだけど、自分的にはオチのところがダメでしたわ〜」とのことだった。
さて、それがなんのきっかけだったか、1年遅れでこの映画を観る気になった。で、結果はどうだったのかというと、言うまでもなく年間291本観た中の第7位。
これは宣伝もそうだったし、映画でもマーニーの登場からしてそれを "ネタバレ" というほど隠そうとはしていないので、ここで端的に内容を言ってしまうと、すなわち「ゴースト・ストーリー」なわけです。しかも優しい幽霊、「ジェントル・ゴースト・ストーリー」というやつ。
この分野でパッと思いつくのが、そのものズバリの「ゴースト / ニューヨークの幻」なんだろうけど、例の、ほぼ濡れ場と言われている、ロクロを回すデミ・ムーアの背後から幽霊となったパトリック・スウェイジが抱きしめる有名なワン・シーンしかしらないという、つまり観てもいないし今後観る気もないやつだとか。見知ったところでは、片岡鶴太郎と秋吉久美子演じる死んだ両親が突然息子風間杜夫の前に現れる浅草のシークエンスが最高の邦画「異人たちとの夏」、倉本聰脚本、若尾文子が幽霊になって夫藤田まことを見守る未ソフト化テレビドラマ「あなただけ今晩は」、小説だと室生犀星「童子」、このブログでかつて推奨したはずの橘外男「逗子物語」...などなど。好きだから思いつくのか、比較的私はこのジェントル・ゴートス・ストーリーに弱いらしく、上記「ゴースト」以外は、すべて感動して号泣しているのだけど、さて「思い出のマーニー」だ。
評価が2分化し、後輩が "引いてしまった" という肝腎のオチ部分、というかすべてが明かされるラスト、私は予想だにしていなかったので虚をつかれてしまい、そしてやはりここでも号泣 & 怒濤のエンディング曲にまたもや滂沱の涙でした。すなわち、人が道を踏み外しかけたとき、優しく手を差し伸べ道標を示してくれるゴーストの存在に。
正直ここ数年のジブリ、というか宮崎駿アニメにはなんら思い入れるところがなかったし、高畑の「かぐや姫の物語」もダメだったし、それ以外の監督作には興味のカケラもなかったけど、個人的にはジブリ作の中では傑作の部類に余裕で入りました。
まあ穫る穫らないはどうでもいいけど、まずは今年のアカデミー長編アニメ映画賞ノミネート、おめでとうございます。


第6位.
「クリード チャンプを継ぐ男」

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ここから先上位6本のすべてが新作で、そして映画館で鑑賞したものばかり。もしかしたら映画館で観ることで評価が少し高めになっているのかもしれないけど、それはむしろ逆であって、大きなスクリーンで観てこそ本来のされるべき評価になるんだろうと思う。そして上位6本は、本当に僅差、ちょっとした思い入れの差で順位が上下したのもので、去年は稀にみる公開作に傑作の多かった年だったことになる。
そして「クリード...」、実は「スター・ウォーズ」のあとに口直しくらいのつもりで観たら傑作だったというのがこれ。
私は、あまり筋肉ムキムキ賞讃 &大活躍映画だったり、チューブ・トップで汗をかきまくるタイプの役者・ミュージシャンも苦手なので、これまでシルベスタ・スタローンについては、真ん中の "スタ・スタ" のところがモタつくからいっそワンペアとして消して略称し「シルベローン」にしてしまえ! などと勝手に小バカにしていたくらいの扱いで、それに映画史に残るとされているロッキー・シリーズのすべては鑑賞済みであったものの「まあ普通に面白い」というそれ以上でも以下でもない程度の評価、だからランボー・シリーズは観たのが1本はきりだし、エクスペンダブルズ・シリーズに至ってはすべて未見という、要は「ほとんど興味の外側にある役者 (とその出演作) 」の一人であったわけ。
そんな個人評価の、「ロッキー・ファイナル」で終わったはずのシリーズが、ロッキーのライバルであり親友でもあったアポロの息子を主役にしスピン・オフ的に継続されたこと、そして全米公開後評価が高かったことから、じゃあ行ってみるかと軽いフットワークで観たわけなんだけど、それがもうホントすいませんでしたシルベローンさん、いや、シルベスタ・スタローンさんて感じでした。
闘い終えたはずの老齢ロッキーにもまだ闘いが残されていたこと、ハングリー精神からではなく、己がなにものなのかを知るためにあえて無謀な闘いに挑む若者クリード、その二人三脚のトレーニング・シーンに涙。もうオレ映画観て泣いてばっかじゃーんという感じなんだけど、随所随所に散りばめられた、クサい言い方だけど "人間讃歌" がこの歳になると響くんだよねえ。
決して懐古趣味の映画になっていない点、1試合1カットで撮るなんていうチャレンジングな演出もあり、すべての要素が "2015年版ロッキー新章映画" になってところがいいよ。もう老いたスタローン最高!
続編とはこうあるべき、最高に美しい姿としてシリーズが復活するという、個人的には「スター・ウォーズ」に抱いたモヤモヤをすべて蹴散らしてくれた映画。そしてなにより賞讃すべきは、あのSFの近年の傑作「クロニクル」に出演し、同監督による大失敗作とされてしまったブロッグバスター「ファンタスティック・フォー」にも出ていたマイケル・B・ジョーダンがすばらしいです! まだ間に合う! この映画の感動は是非劇場で!

ちなみに、クリードにつく伝説のスタッフたち、どんなパンチも受け止める名人、どんな傷もたちどころに塞いでしまう名人、すべて本物なんだって。なんだかそんなスタローンの熱い思い入れにもジーンときてしまうんだな、もう。


第5位.
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」

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でたー、マッドマックス! もう2015年はこの映画に尽きたね! って "尽き" といて5位なんだけど。
ジョージ・ミラーって、これまでのマッドマックス3部作以外なに撮ったか知らなかったし、周囲の映画通に言わせると「ベイブ / 都へ行く」もいい映画なんだそうだが、それにしたって17年も前の作品だし、マッドマックスとしてだと実に30年ぶりのシリーズ最新作、っていうよりは自身によるリブード映画って感じ。もはや過去の監督だと高を括っていた人がよもやの復活劇、しかも錆びてもないし古びてもない! てかむしろ若々しくもあり、ルックも編集も演出のすべてが "いまどき" のエンタメ作品になってっし、齢70にして自身の最高傑作を創っちまうとはな! もう文句なしの、傑作エンターテイメント映画。ド頭からダレ場一切なし! まさにいきなりのトップスピード、映画のストーリーそのままのテンションで一気にラストまで飛ばしまくる映画。「マックスのカリスマ性が乏しいんですけど...」だとー! そんなの関係ないじゃん! 映画全体にカリスマ性があるんだから。2015年は、この映画を劇場で観ずしてなにを観るんだ、というくらいの作品でした。
ウィークエイド・シャッフルで宇多丸が絶賛をし、次回のアカデミーとか賞総なめっしょー!くらいのテンションでしたが、ブロッグバスター、エンタメ、シリーズ物嫌いのアカデミー会員たちもさすがに無視できなかったようで、作品賞、監督賞をはじめとする10部門にノミネートされたのは立派。まあ正直最優秀作品賞にはならんだろうけど、それでも2015年の8本に選ばれただけでもすごいことです。
それにしても昨年は意外なシリーズ最新作が多かった。世の中的にはいらないといわれてしまった「シン・シティ」しかり、このマッドマックスしかり、ファイナルの後のクリードしかり、そしてスター・ウォーズも。うち2本も私のトップ10入りでした。


第4位.
「ジョン・ウィック」

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でたー、ジョン・ウィック! 若くして亡くなった愛妻の残した形見の犬が無惨にも殺されて、その復讐に立ち上がった伝説のヒットマンが、ただもう人を撃ちまくるし殺しまくるという、それだけの映画です。ええ。
この映画を受けつけない人の評価に多く見受けられるのが「犬一匹のためにありえないストーリーで、感情移入できません」...とね。... ええっとーですね、あのー、なんでもかんでも感情移入して映画を観ようとすな!と私はいいたい、そんな人には。端から高みの見物をする映画があってももちろんいいだろうし、そもそも "ありえない" 出来事、フィクションをフィクションとわかった上で、それを愉しむのも映画の醍醐味であるわけで、私は終始「おいおいおい!」ってツッコミながら、いい意味の "半笑い" でこの映画を観てました。針が完全に振り切っちゃっているので、もうキアヌ、超かっきーーって感じ。身のこなし、アクションのキレも申し分なし。
途中愛犬殺しの主犯、マフィアのボスのバカ息子が追いつめられて「なんであんな犬コロごときのために...」って言いかけたところを容赦なくジョン・ウィックに仕留められるんだけど、これってまさに観客の声を代弁するセリフであり、それをあえてすべて「言わせないよー」とばかりに途中でバッサリぶった切るところなんざ「そんなことはつくっているこっちが百も承知」と言わんばかりの確信犯って感じでした。
すでに続編製作が確定したようで、迷走していたキアヌもこれで完全復活ですね。脇を固める俳優もよかった。もう続編つくるんだったら...の次元大介なウィレム・デフォー、ドラゴン・タトゥーのときはなんと平凡な、魅力の乏しい役者なんだと思っていたミカエル・ニクヴィストが、ハリウッドでは「ミツション・インポッシブル」といいこの作品といい、悪役でいい味出してきてるし。始末したつもりのジョン・ウィックの執拗な銃撃に「もーう、ホントよくやるよ」的に微笑むところが特によかった。


さあて、残るはトップ3! 3/291は果たしてどの映画なのか?! それは明日。ではまた明日。

# by wtaiken | 2016-01-20 12:13 | なんでもベスト10 | Comments(0)

マイ・シネマ・ランキング2015   

今日は一切の枕なし、単刀直入に本日は本題へと突入しようかと。
本来?ならば、去年1年間に劇場で観た映画短評をすべて書き終えてからのトップ10発表という段取りのつもりだったけれど、その流れだと年間評でさんざん誉めちぎった映画がわかりやすく順当に10位内に入ってくるだろう予定調和を回避する意味で、また映画館で観た映画を順繰りに評価しているうちにきっと飽きて中途で投げ出してしまうだろう堪え性のなさからも、当初のあとさきを変更し、「2015年に私はこんな映画が気に入っていたのだなあ...」と老後しみじみと縁側で茶でも啜りながら述懐するため、今日ここに、主に自分のために、もしなんならこれを読まれて今後の映画鑑賞の一助にでもついでになればと、記録として残すものなのである。


さて昨年私がすべての鑑賞メディアにおいて観た映画の総数は291本で、内訳は映画館鑑賞が36本、残りはほぼ自宅視聴により、そして海外へ移動中の機内ビジョンという劣悪な環境下での視聴もわずかながら7本ある。さらに291本中、初見の映画は226本で、残りは毎年のように決まって必ず観ている映画、たとえば「天国と地獄」を筆頭とした黒澤映画、少しずつ4Kリマスター化されつつある小津映画、ウディ・アレンもの、「ダークナイト・トリロジー」を主としたクリストファー・ノーラン作品などなど、再視聴ものが今年は65本もあった。これにはどうも精神的な理由らしきものがあって、つまりたびたび書いているように去年は春と夏に大きな仕事の山が2つあり、その繁忙期の合間にぽつりとできた寸暇にこそ映画がどうしても観たくなるもので、そんなとき「これは間違いない!」というテッパン作品にすがりつく機会が多かったというわけ。

そんな新旧入り混じった291本の映画の中から、ランキング好きの私がトップ10を選んだわけですが、もちろん評価の定まっている再視聴作品は含まれません。て、そりゃそうだよ、それを入れ出したら毎年トップ10の作品が同じ並びになってしまうからね。

てなわけで、もったいつけるつもりはないけれど、早速第10位からはじめよう。

第10位.
「ジュラシック・ワールド」
「ジャージー・ボーイズ」
「インサイド・ヘッド」


いきなり掟破りな同率で10位が3本! て、掟もなにもない無法なランキングなので、つまり1位から順に選んでいっての最後の10本目がどうにも決めかね、決定打の見いだせないままに...という理由による。
1本ずつ手短に行きましょう。


「ジュラシック・ワールド」
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このシリーズは、第1作目からなんら変わりばえのないお決まりパターンのストーリーなので、そこに新鮮味はまったくない既視感だし、改めてスピルバーグによる、登場感をあおる、恐怖心を高めるなど演出の的確さを (つまりこの映画では、そこがなっていないから)再認識させられたり、檻から逃げ出すためにとんでもないIQを示した遺伝子操作による新種の恐竜が、逃げ出してみたら頭の良さは微塵も発揮せずに、結局は単に凶暴性を発揮するに止まる肩すかしっぷりだったり、その恐竜のハイブリッドにしても、都合よく「実はこんな動物の遺伝子も組み合わせていたかー」な後出しジャンケンだったり...と、こう思いつくままに書いていると、とても "トップ10" に選んだ作品とも思えない評価になるんだけど、唯一のベネフィットが私的にはかなりツボだったという理由でこの位置なのだ。
それは、「ジュラシック・パーク」に笑いの要素を付加してみたら、こんな映画になりました、という点。それだけ読むと、なんだかトンデモ映画と思われるかもしれないけど、実は恐怖と笑いとは裏腹、緊張感を高めれば高めるほど笑いにもつながりやすいということ。まあこの緊張感とは主に登場人物に課せられたもので、そこは前述の通り観ている側には弱いところもあるんだけど、こと笑いに関しては、セリフはもちろんのこと、人物の表情だったり、間だったりが適切だったと思う。
もう「龍三と七人の子分たち」とは比較にならないくらい笑いましたよ、って、本当に北野武監督は笑わせようとする映画はダメだなー。
話は傍流に逸れたけど、全体を包むスピルバーグ「ジュラシック・パーク」愛と、やっぱりティラノザウルスサイコー演出も加点。

公開時に劇場で視聴。そりゃやっぱりこの映画は映画館で観ないとね。


「ジャージー・ボーイズ」
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「君の瞳に恋してる」。これはかつて所属していた劇団の、カーテン・コールに必ずかけていた曲で、少しばかりの甘酸っぱさを伴いつつも格別に思い入れがある曲なのだ。格別に思い入れながらもそれがボーイズ・タウン・ギャングのオリジナル曲なんだと、この映画までそう思って疑わなかったという音楽知識の無学さはさておき、オリジンたるフォー・シーズンズのメンバーたちの、基はミュージカル作品による夢と挫折の物語を、堅実な手腕で映画化してみせるクリント・イーストウッドの、最後の最後、出演者すべてを登場させ歌って踊らせるカーテン・コールという、愛情溢れるサービス精神に感服。もちろんその中にはあの強面のクリストファー・ウォーケンも含まれ、さらには60年代という時代設定に見事に則したカタチで出演しているクリント・イーストウッドも舞台裏では踊りを習いかけ...と残念ながら「やめとくよ」とばかりに引っ込んじゃうんだけど、監督自らもこのカーテン・コールに出ていたら、もっと上位だったかも。
公開は1昨年前の2014年。レンタルDVDで視聴。
ちなみに「君の瞳に恋してる」のマイ・ベスト・カバー曲は、もちろん前述のボーイズタウン・ギャングにほかならないが、次点は椎名林檎のだったりします。


「インサイド・ヘッド」

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人の心情を左右する、頭の中の5つの感情。少女が成長していく過程で、幸せを願う5つの感情が衝突して頭の中はパニックに。当然少女は荒れて...みたいな話は机上の論理でなら成立できても、そこからエンターティメント作品に昇華させるのはなまなかな才能では無理なところを、見事にやってのけてしまうピクサーの底力。しかも思い出の島が倒壊していくさまは、取り返しのつかない感をすばらしいアニメーションで表現している。そしてなによりも感動的なのが、人は大切な何かを捨てていきながら成長していくということを気づかせてくれるシーンで、わかっちゃいるけど、もう条件反射で滂沱の涙。そういや「インターステラー」の運動の第三法則でも泣いているという、弱いんだな、このテーマに。
頻繁に覗くYahoo!映画のユーザー・レビューの点数は思いのほか低いが、いやあよくできているよ。
これはレンタルで自宅視聴。だからこそ思いっきり泣けたのかも。


第9位.
「自由の幻想」

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映画館で観た映画が多かったことに比例して、このトップ10もおおむねが劇場公開の新作映画になってしまった。このあとのランキングのネタバレにもなるけれど、実はそれが今年の傾向。
で、数少ない旧作の1本がこれ。今年はルイス・ブニュエルのプチ・ブーム到来で、一時期一気に貪るように観たのだ。傑作揃いだと言われているブニュエルのフェチシズム炸裂なメキシコ時代の作品もいいが、晩年フランスに戻っての諸作も捨てがたい。その中でも「自由の幻想」が傑作だろうと。
いきなりが「新春スター隠し芸大会」のハナ肇の元ネタかよ!の銅像が動き出して人を叩くというギャグにはじまり、とにかく終始くだらない、ときに意味不明かつシュールな笑いが満載のこの映画。これってかなりモンティ・パイソンが影響を受けているはずだよ。


第8位.
「EX MACHINA」

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"EX MACHINA" で検索するとヒットする、2007年公開のアニメ作品が第8位、ではない。今年公開の、なにせ「スター・ウォーズ / フォースの覚醒」出演組のドーナル・グリーソンとオスカー・アイザックが出演しているし、作品的にも評価が高いことからも日本でも単館ながらも即公開されるだろうと踏んでいたのに、焦らしに焦らされなかなか公開されずに今に至る、人工知能 A.I. を扱った、スリリングで不気味なSF映画が第8位なんでR。って、なんでまた突如嵐山調?
なにはさておき特筆すべきは、広告ビジュアル面を一手に担う A.I. エヴァを演じる、アリシア・ヴィカンダーともアリシア・ヴィキャンデルとも表記され、いまだ日本語的にどう扱うか定まっていないほどの、つまり今年突如新星のごとく現れては「コードネームU.N.C.L.E.」でもキュートさを発揮し、さらに「リリーのすべて」ではアカデミー助演女優に選出をされ、さらにジェイソン・ボーンシリーズの最新作に出演も決定、もしかしたら早くもリブートされる「ドラゴン・タトゥーの女」でリスベットを演じることになるかもしれない、今とこれから特に話題になるだろう彼女の、むしろこのスキン・ヘッドの方がかわいいのではないかと思えてしまうほどの魅力に尽きる映画だ、って長いよ!
A.I. の造形物としては、ビヨークの「All Is Full of Love」PVに出てくるアンドロイド以来の出来栄えだったと思うし、そんなにキュートでセクシーなドロイドが目の前にいれば、いくら技術の発展した未来だろうと、というか、いつの世でもかわいい女性の前では男は誰しもが愚かしくなる、という映画。

欧米諸国では春先に公開し秋口にソフトが発売されたので、日本公開に期待せず速攻日本語字幕付き版をゲット & 視聴。私が購入したこの ↓ スチール・ブック仕様ははもうAmazon.co.jpでの取扱はないみたい。残念ながら。
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日本公開を切に願いましょう。

# by wtaiken | 2016-01-18 00:44 | なんでもベスト10 | Comments(0)

そこに手を出すな!   

2年前は、ワールドワイドに配信する目的の会社案内と、見学用にガイドラインを示す工場案内映像の演出を一手に引き受けていたので、全国に4拠点ある出光の製油所には何度か足を運ぶことになり、その都度広大な敷地内に佇立する装置群の、幾重にも連なり重なりうねる無数のパイプラインを見ていると、まるでレトロフューチャーなロケットシップの一部であるような、あるいはH・R・ギガーの絵にでも描かれていそうな、そういえば数年前に流行った "工場萌え" なんてこともあったよなあと、その撮影が夕陽の時間になんかに及ぼうものなら見上げる空に帰ってきたウルトラマンの幻影を認めながらも、しきりに「絵になる」「かっこいい」と感心をしたものだったが、なにせおもちゃ好きの私としては、これはウン100分、ウン1000分の1スケールの模型にしたらばさぞかし魅力的だろうと、とても仕事中のディレクターとは思えないたびたびの発言に、同行のスタッフらも大いに乗ってくれたものだ。
そりゃ出すなら、デアゴスティーニからだろうさ。
創刊号はどの装置からいきますか。
まあ、常圧蒸留装置が順当だろうね。ほら、あの辺りが創刊号の付録で。
創刊号はもちろん特別価格で!


事程左様に...ってこれはウィークエンドシャッフルでのライムスター宇多丸の口癖だが、デアゴスティーニとあらば、世の中のありとあるモノ、事すべてを分冊して届けてくれそうな気がするほど、手広く、そんなものまで!という驚きのラインナップで百科事典化しつづけているけれども、この度、満を持してというか、構想・準備期間がどれほどのものかはいざ知らず、新作映画の公開時期にピッタリとタイミングを合わせての、「週間スター・ウォーズ ミレニアム・ファルコン」を創刊なのだという。

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すでに今月の5日に創刊され、CMなどをご覧に、あるいはすでに現物を手にされている方もおられるだろうが、商品の謳い文句にはこうある。
「 "銀河系最速のガラクタ" ミレニアム・ファルコンをつくる!」...!

そうなのだ、これはスター・ウォーズに登場する人気の宇宙船ミレニアム・ファルコンについてのファイル形式分冊百科に止まらず、これまでの「戦艦大和」や「蒸気機関車D51」、「零戦」や「安土城」などの "つくる" 系に属し、しかもそのモデルの詳細がとんでもなく凄いことになっているのだ。

「帝国の逆襲」撮影に使用されたプロップ模型を 1/1 スケールで精巧に再現するオフィシャル・レプリカ!
船尾の亜高速ドライブやコックピットにはライティング・ギミックつき!
スター・ウォーズプロップには重要な汚れ塗装もしっかり施されてい、 船内の細部も精密に再現してるってーじゃない!
おいおいマジか、そりゃもう「買い!」!
に決まってるっしょーが!

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...しかし、しかしだ。待て待て待て。

私は以前、つくる系のこういった分冊百科についての落とし穴について、警鐘を促す文章をここに書いている。
つまり欲望に忠実な衝動買いには思わぬ落とし穴が存在し、私がこれまで心引かれながらも "つくる系" に手を出してこなかった理由は、その落し穴、分冊であるからこその商法の罠があるからなのだ。


そんなわけで、「帝国の逆襲」オフィシャル・レプリカであるという驚きの事実からひとまず心を落ち着かせて、改めてその他のスペックや情報をつぶさに見てみよう。
まずは、設定上の 1/43 サイズであるプロップ 1/1 とは一体どれくらいの模型になるのか、こういった分冊系モデルを購入する際、そこをこそ見過ごしてはいけない、もっとも重要な情報であるといえる。

もちろんオフィシャルHPにその情報は明記されている。
全長は、なんと80.8㎝だ。
そして円形ビーグルのファルコン号は幅もしっかりあるはずで、なるほど全幅もがっつり59.6㎝ある。
全高はそれらに比べれば控えめの薄型19.2㎝だが、どうでしょうか。
手もとにあるならメジャーをシュルシュルと延ばしてみてほしい。それが如何に巨大な模型であるかを。80㎝。もう一種の家具です。


で、さらにそれがどれくらいに渡る期間をかけて分冊、組み立てられるものなのか。そこもまた外せない情報で、創刊号は破格?の499円だし、あとさき考えずにまずは買ってしまえという無頼な人もあろうかと思うが、家庭人はそうもいかないので、HPを読めばそこにはハッキリと「本誌は100号で完結します」と記されているのだ。


さてこれらの少ない、そして分冊つくる系ではもっとも重要な2つの情報から、一体なにを受け取るべきなのか。

それはこういうことだ。
100号つづくということは、改めて言うまでもないことをここに改めて言うが、1年51週、よっておよそ2年、この週間百科を毎号買い続けなければならないということで、安くて思わず手にしてしまった創刊号衝動買い者にしたらば、2号以降衝撃の「1.998円」!という価格設定には驚きが隠せないはずだ。
つまり毎週毎週、本に2.000円も費やす2年間がつづくということ。そして2年経った最終号の暁には、80㎝もの巨大 1/1 プロップに、ほぼ20万円ガッツリつぎ込んでしまったという事実だ。
それを高いとするか、映画で使った模型のレプリカなら安いと思うかは個人差のあるところだとは思う。が、私は、もし仮に、分冊形式ではなく、このレプリカ完成品をポンと20万円出して買うかといえば、なんの迷いなく「いいえ、買いません」と決断するだろうと思うのだ。
私にはほかにもたくさんの読みたい本があるし、本に限らず上限のあるお小遣いで他の物欲も満たしたい。とてもじゃないけど、1週間のうちお昼ごはんを3食ほど我慢すりゃなんとか毎週買えっしょー、などというお気楽なノリで手の出せる代物ではないということなのだ。


しかもだ、2年間という長きに渡り、この模型に向かい合い、組み立てにかまけていられるのか、自身の辛抱強さを常に問いかけ続けなければならなくもなる。
どういった順序で組み立つのかは知らないが、ともするとコックピットの精密な計器や調度類が分売されるのはいいが、いつまでたっても天蓋がないままに1年以上も放置され、すっかりホコリをかぶってしまうなんてことも考えられるし、というか、はじめのうちはなにがなにやら全体像のわからないパーツパーツが、やがてカタチをあらわにしてくるとはいえ、2年間、未完成模型がデーンと部屋の一角を徐々に占領し出すことに堪えられるのか問題も出てくるだろう。
母親と同居の人などは、よほど注意しておかないと、仕事で不在中の掃除に「邪魔だねえ」なんてポイ捨てされてしまいかねないからご用心だ。

さらに私など海外ロケで2週間ほど日本に不在なんてことも十分に考えられ、となると帰国時に3号まとめて6.000円もの出費を覚悟、となった途端に、案外とあっさり「じゃあいいや」と投げ出すことは大いにあり得る話だ。
残されるのは「建造途中のミレニアム・ファルコン」なんていう、これまで映画になかったシーンにしか出てくるほかない、いびつな、そして不要な模型ぱかりだ。いらないな。捨てるしかないだろう。
それが90号を過ぎてあと10冊買えば終わるという佳境であれば頑張りようもあるが、私なんぞ 70〜80 号くらいの終盤であっても、あっさりとやめかねない自分が見える。
要は辛抱もないし飽きやすい、勢いではじめてみても、なにか止めるキッカケを早期から待っているような、そんな自らの性質を、そりゃ50年も生きていりゃダメなところは重々承知している、だからこそ私は「週間スター・ウォーズ ミレニアム・ファルコン」を「買わない」ことにしたのだった。

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なにも私はデアゴスティーニを目の敵にしているわけではない。糾弾しているのでもない。これまでいくつものコレクションのお世話になっているし、現在、隔週間もので「東映任侠映画傑作DVDコレクション」を欲しい作品だけ買っているし、今後の「そんなのやるか!」な驚愕の発刊にも大いに期待を寄せている。

だからこそ、経済的に余裕のある、辛抱・忍耐強いスター・ウォーズファンのみなさん、是非とも叶わぬ私の夢を実現すべく、「週間スター・ウォーズ ミレニアム・ファルコン」を買い続けていただきたい!
そして定点カメラで、2年間徐々にファルコン号が組み上がっていく様を、タイムラプスにして動画サイトに投稿してほしい!


それにしても下に掲載したプロップを手にしているスチルを見ると、その巨大ゆえにかなり精密だろうこの模型は、やっぱり前言を撤回して、置く場所をどこか確保し、お小遣いに窮してでも欲しくなっちゃう代物だ。
なんたって、本物のプロップだったら、20世紀の映画遺産、博物館ものなんだろうから。

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# by wtaiken | 2016-01-12 04:25 | Comments(0)

わたくしの年末と年始   

新年明けましておめでとうございます。本年も当ブログを、仮にまた長い休載があろうとも、長い目でおつき合いいただきたく、ひとつよろしくお願いいたします。


さて。
2015年映画鑑賞は、1月5日のユナイテッドシネマとしまえんでの「インターステラー」からはじまったので、大晦日の夜のこどもの寝かしつけ、といっても主にそれはかみさんの役割であり、私は、3人揃っていないと寂しがるための添い寝要員としてただ傍らに横になっていただけなのだが、いずれにせよ子の世話の手が離れた午後9時から、新旧鑑賞総数291本目、自宅視聴としてはなんのことはないたったの3ヵ月ぶりの「インターステラー」でその年を締めくくりました。

そんな年の瀬のテレビでは、今年で10年という節目を向かえた「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」の名物企画、絶対に笑ってはいけない云々24時がオン・エアされてい、今年は「名探偵24時」と銘打たれ、その番宣などでは「犬神家の一族」パロディーが予告されていたので、だったら「こりゃ出るな」と踏んでいたのが、「すべらない話」では幾度か観覧ゲストとして、あるいは「ダウンタウンなう」ではナレーターとして、近年関わりの浅からぬ石坂浩二が、"名探偵" といえば外せない金田一耕助として登場するのではという予想が見事に当って、といってもその「犬神家」パロディーでは板尾創路が出るのみだったけど、久しぶりに例の衣装に身を包み、映画でも使っていた小道具、今や石坂浩二の所有物となっている旅行鞄を片手にし、ガキメンバー5人の前に汗を拭き拭き駆け込んでくる様は、まさに市川崑版金田一さながら。ただ覚悟はしていたものの、例の、誉めどころのひとつたりとも見当たらないと一般的に思われている、私もそれに強く同意する2006年版「犬神家の一族」ですらテレビで拝見するよりずいぶんと年老いた印象の強かった、それからさらに年を重ねているのは当たり前のはずなのに、「なんでも鑑定団」も「相棒」も観ていない私としては、その老いっぷりはかなり衝撃的でした。あの流暢なしゃべりも、土俵違いで少し緊張したのかおぼつかず、個人的にはやっぱり「犬神家」パロディーの方で、いまでも達者なかつての市川崑金田一シリーズのメンバーたち、たとえば草笛光子や島田陽子、犬神家には出ていなかったが岡本信人などといった豪華キャストで出て欲しかったなあ、と。かつて「みなさんのおかげです」でオリジナルメンバーをゾロリ揃えた「前略おふくろ様」パロディーくらいの。

豪華キャストで、と書いてみて、あれ? ご存命の方は...? と、改めて76年の犬神家キャストを調べてみたら、もうそのほとんどの方が鬼籍に入られているという事実にもビックリだった。小林昭ニ、地井武男、大瀧秀治、そして三国連太郎も、なんと坂口良子までも、そして今年加藤武もお亡くなりになったし...。なんて新年早々しんみりしたりして。

それにしても、年跨ぎで紅白の裏番組となってからは、毎年「もうやめた方がいい」と、「ガキの使い」は深夜番組だった第1回目からほとんど欠かさず観てきた腐れ縁をもってしても苦々しい思いで見続けてきたこの番組も、いい加減飽き飽きした段階からクルリと一周してしまい、もはや年末の恒例行事として「もうここまで来たらとことんやり続ければいいじゃないか」と気持ちも新たに、ただリアルタイムで観ることは難しくなっている幼児のいる我が家では、わざわざHD録画で年が明けて余裕のできる三が日以降に早送りで観ているここ数年なのだが、今年はその石坂金田一といい、番宣とはいえよもやの堀北真希登場といい、さんざん言われ尽くしている "マンネリズム" 回避策も私的にはよかったと思うし、なによりいつも通りのお馴染みの笑い、"ガッテム" 蝶野ビンタのくだりや、特にお昼ごはんを賭けた即興歌のくだりが、もう死ぬかと思うくらいにヒーヒー笑っちゃいました。
おばけ番組NHK紅白を向こうに回し、民放で10年も続けてこられた番組はこれまでなかったわけで、そういった意味でも、今更 "マンネリズム" を指摘するようなズレた番組評などお構いなく、是非今年もお願いしたい。


話はコロコロ変わるけど、そういえば大晦日の年越しそば用に揚げるてんぷらの食材を買い出しに行った帰り道、昨年最後の買い物をコンピニで、スイーツ2個とペットボトルのドリンク1本を購入したところその合計が574円で、支払おうと開いた財布の中の小銭が、なんと驚いたことにジャスト574円! 奇跡! ホラ! 見てごらんよローソンのレジのおじさん! ピッタシなんだからぁ、と自慢したくなるくらい喜ばしい経験でした。
まず買い物と手元に残る小銭とがちょうどになって財布が身軽になることが、なにか特別の事のようにうれしくありません? しかも「ああー、10円足んねーや!」とか、それどころかたったの1円帳尻が合わないことは何度あっても、それがピッタリになることって意外とこれが少ない体験だったりして、なにかとゲンをかつぎたくなる私としては、それが1年の締めの買い物であったことが「ひゃっほー」ってくらいうれしかったりしました。
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それが一体なんのゲンをかついだことになるのか、そもそも吉兆なのかどうかも曖昧なところだけれど、気分がいいから良き前触れとしようじゃないか!
その証かどうか、翌々日に引いたおみくじは「大吉」!と出た。

# by wtaiken | 2016-01-04 22:56 | Comments(0)

みなさま、よいお年を!   

案の定「今年映画館で観た映画の映画評」は、総数36本中まだ7本というところで年をまたぐことに相成って、残りの29本は「去年映画館で観た映画の映画評」とタイトルも改め、つづけていく所存であります。
そのあとには、2015年に観た新旧とり混ぜ290本の映画の中からの「マイ・ベスト10」発表もつかえていて来年に持ち越す宿題がなんだか山積って感じですが、そういえば先日TBSラジオのウィークエンド・シャッフルで、2015年ライムスター宇多丸がその番組でとりあげ評した映画51本の中から「ベスト10」を発表、下位はうろ憶えなので省いてベスト3だけここに記すと、第1位の「マッド・マックス 怒りのデス・ロード」は順当なラインとしてアグリーですが、2位の「ミッション : インポッシブル / ローグ・ネーション」と3位の「スターウォーズ / フォースの覚醒」については、そりゃもう大いに言いたい事があるのでそれは来年の「去年映画館で観た映画の映画評」の中で記すとして、それにしたって映画の好き嫌いは十人十色なものですねえ。
みなさんの2015年映画ライフは、如何だったでしょうか。

今年最後の1本は、電気グルーヴのドキュメンタリーで映画館鑑賞を締めくくるつもりでしたが、「スター・ウォーズ」のあとに軽い口直しになればと観たとある一本が素晴らしい映画で、なにか観終わったあとの多幸感があまりにも "年の瀬" に相応しく、もうそれでいいや、と。
その多幸感溢れる佳作がなんだったかもまた、来年の「去年映画館で観た映画の映画評」で詳しく。

そんなわけで、結局のところ2015年初の誓い「40本は映画館で映画を観るぞ」は果たせませんでしたが、それは来年も引き続き目指していこうかと。おそらくその新春第1発目がどうやらその電気グルーヴになるだろうなと。

さらに1月の16日からは生誕100年記念の市川崑映画祭があって、その中でも初デジタル化された諸作、大好きな「おとうと」だけは4Kブルーレイを購入し最近観てしまったので外すつもりの、他の「犬神家の一族」「ぼんち」「雪乃丞変化」「鍵」「野火」「私は二歳」は是非観ておきたいし、「悪魔の手毬唄」はデジタル化ではないものの久しぶりに大きなスクリーンで観ておきたい。って、おいおい、これをそのまま実行に移すとなると、市川崑レトロスペクティヴで計7本、そのほか電グルにロードショー公開も5本は観るつもりなので、なんと1月だけで13本、目指す40本の 1 / 4 強も消化してしまうということに...。
なんて、あくまでこれは鬼の笑う、まだ仕事も不確定要素の多い、机上の話ではあります。

果たして来年こそは年間映画館鑑賞40本以上なるや否や、ことの顛末、乞うご期待!
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今年は1年の半分以上ブログを休んだというのに、ご贔屓いただきありがとうございました。
大晦日も残すところあと数時間。ではよいお年を。そして来年も引き続き、よろしくお願いいたします。

# by wtaiken | 2015-12-31 20:37 | Comments(0)

今年映画館で観た映画の映画評 part.2   

「ダークナイト」以降、ヒット作請負人として常に新作に期待のかかるクリストファー・ノーランの、これまでの2年おきからついに3年越しとなる2017年夏に公開の最新作が、第二次世界大戦における "ダンケルクの戦い" での " ダイナモ作戦" を描くタイトル「ダンケルク」だと、知らない私にしたら「ダ、ダ、ダうるさい」くらいにしか思えない内容が、正式にワーナーからアナウンスされました。
「作戦。」と聞いてワクワクしない男子は男子じゃないと言われるほど、男はみんな作戦好きなわけですが、ダイナモなんていう作戦なぞあったことすら知らないかったので、いまのところなんとも書きようもありませんが、チャチャッとウィキで斜めに読んだところ、どうやら連合軍がとった大撤退作戦らしく、興味のある方は個々に検索をかけてもらうとして、現状公表されたキャストが、イームズ、ベインにつづき3度目のタッグとなるトム・ハーディ、今年監督した「シンデレラ」を当てたケネス・ブラナーはもちろん俳優として、来年早々に公開のスピルバーグ作「ブリッジ・オブ・スパイ」の演技が光っているらしいマーク・ライランス...といったイギリス人俳優でかためられているところから、おそらくはイギリス軍は当然のようにイギリス人俳優に、ドイツ軍にはドイツ人を、そしてフランス軍はフランスの俳優をキャスティングするリアリズムを追求するんただろう片鱗を見せつつも、これまで極力CGを避けてきたノーラン監督が、果たしてどこまで実写にこだわって第二次世界大戦を描くのか、そりゃやっぱり2017年最大の期待作になるだろうことは私的にはほぼ間違いないわけですが、公開されるその17年初夏には、スター・ウォーズのエピソード8が早くも公開されるしで、これから向こう数年間は映画観としては息の抜けない日々が続きそうです。

さて、そんなわけで、だったらノーランの実弟でシナリオライターのジョナサン・ノーランが関わったとされる「AKIRA」は一体どうなったのか、やっぱり暗礁に乗りあげたまま撤退を余儀なくされてしまうのか、まあそっちの方はもともと期待なんぞしていなかったので、ノーランが関係ないとすればますますここでとりあげることも今後なかろうかと。

と、枕はここまでで、つづきの「今年映画館で観た映画の映画評」へ早速参りましょう。
1月分が終わって、では2月に観たこちらから。


4.「エクソダス : 神と王」
( 監督 : リドリー・スコット  出演 : クリスチャン・ベール )
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結局のところ、CGをいくら駆使したところで「スケール感」にはつながらないということを改めて証明した一作。今観るとチープな合成であっても、チャールトン・ヘストンの「十戒」の海が真っ二つに割れる方がなんか「すごい!」と思えるしね、同じ分類の「ベン・ハー」なんかCGでは断然創れない迫力があると改めて。
とまあ、このあとに評価するいくつかの作品で、如実に "CGの限界" と、映画は "実写だからこそ伝わってくる力" があるってことを再認識した1年だったように思う。その先鞭の映画がこれだったなと。
それにしても不作つづきのリドリー・スコットと、クリスチャン・ベール。次作の起死回生を願う。
作品としては星2つ。そこにますます嫌なやつに磨きのかかってきた「ダークナイト ライジング」のダゲット役だったベン・メンデルソーンに+星1つのトータル星3つで。

と、そういえばここまでの星勘定を書き忘れてました。

「インターステラー」は、改めて提示するまでもない、星5つ。
「シン・シティ 復讐の女神」は、作品としては星1つに、エヴィ・グリーンに星3つで、トータル星4つ。という超甘々な評価で。
「ホビット 決戦のゆくえ」は、普通に面白いんだろう星3つ。

ちなみに2月の劇場観はこれ1本のみ。なるほど仕事の忙しさが映画館鑑賞本数に如実に現れるんだな。


5.「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」
( 監督 : サム・テイラー=ジョンソン 出演 : ダコタ・ジョンソン )
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各国で上映中止になってるっていうじゃない、どんなもんかと。
...こりゃもう詐欺に等しいひどい映画で、奥の間は一体どんなSMルームになっているのかと思いきや、なんかあまりにも想定範囲内も内の内。ええーっ、これくらいのでぇ? と、肩すかしもいいところなうえに、想定範囲内のソフトもソフトなプレイで幻滅する女も女だよ、江戸川乱歩の「赤い部屋」の方が凄いぞこのやろうな映画でした。
失礼ながら、女性が描く女性のためのソフト・ポルノだなあと。いや、ポルノでもないかな。SMごっごですわな。
なので、作品としては最低評価の星1つなんだけど、どこまでを相手に許すかの取り決めを、ビジネスライクにデスク上で交渉するシーンのみ面白かったので、そこに星1つを足してトータル星2つ。これもちょっと甘いかなあ。


6.「アメリカン・スナイパー」
( 監督 : クリント・イーストウッド 出演 : ブラッドリー・クーパー )
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実話とは知っていても事の顛末は一切知らなかったので、ラストでずいぶん不穏な演出しやがんなイートスウッド、なんて思っちゃいました。まあつまりとっても親切かつ的確な演出をする、ちゃんとした監督さんなんですよ、イーストウッドは。
ただ前評判の「戦争映画の大傑作」的なふれこみが強すぎて、おいおいそれほどのもんか?というのが正直な気持ちだったし、全体的なエンターティメント映画に振った感じが、"読後感" をずいぶんとあっさりとしたものにした感じがする。話題となった "アカチャン人形" は、まあ言われればなぁー程度のことですよ。
鑑賞後すぐにつけた星勘定は4つだった私ですが、1年を振り返りつつ改めると、普通に面白かったなあの星3つで。
それにしてもこの映画は予告篇がうまかったし、あれだけで短編映画くらいの充足感があったように思う。

と、ここまでで3月が終わる。到底年間40本なんて無理なペースだったわけだけども...。


7.「ブルックリンの恋人たち」
( 監督 : ケイト・バーカー=フロイライド 出演 : アン・ハサウェイ )
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アン・ハサウェイファンとしては一応行っとこかーい!映画。もうなんか今となってはほとんど印象にない映画。こりゃまたひどい映画評だが、これしか書く事がないっていう...。
作品的には星1つで、どうやらこの一作でついにアン・ハサウェイのショートへヤー姿も拝めないのかと思うと惜別の意を込めてトータル星2つで。


あ、ここで改めて星勘定の基準について触れておくと、
星1つをつける作品は、よっぽどのことです。駄作も駄作の、唾棄すべき映画にだけ私は星1つにする。
星2つは、まあどこか拾いどころがあるけれど、普通に「なんかつまんなかったなー」映画。上で言うところのアン・ハサウェイのショートとか、それだけでも拾いもんなんです。
で、星3つ。多くの映画はたいがいここに含まれる。ああ、普通に面白かったなーというやつ。
星4つになると、そこへなにかひとつ上乗せするシーンやセリフや、あるいはわずかにピキーンとくるワンカットひとつだけでもそれは星4つに値し、かなり面白かった、傑作だった、いや大満足! はすべてこの分類に属する。
そして、心にどしんと響いたとか、とてつもなく凄かったなーとか、半端なくカッコ良くて泣きっぱなしだったとか、何回でも観れます、な、なにか特別でスペシャルな作品にのみ星5つを進呈する、と。
ざっくりそんな感じで星をつけてますよ。

と、なんだか3本くらい評価すると、それがたとえ簡潔に済ましたとしても、どうも疲れるみたい。
先が思いやられるわい。ここでパート2も終了じゃ。次回は4月にもう突入してますが、8本目でお逢いしましょう。

# by wtaiken | 2015-12-30 02:59 | Comments(0)

今年映画館で観た映画の映画評 part.1   

ここ2ヵ月に及ぶスター・ウォーズ狂騒から覚醒してみたらすっかり年の瀬でビックリ。
昨日から子供も保育園の冬休みというわけで家に常駐。となると、彼が起きている間は「だっこしてー!」の「遊んでー!」のといった、のべつまくないリクエストに応えなければならなくなって、つまり映画を観たり読書したりテレビのエアチェックしたりといった類いの自分の時間が皆無とは言わないまでも限られてくるので、果たして年内に遂行できるのかあやしいもの、おそらく年跨ぎで何回かに分断しつつ、そのうち飽きて宙ブラリンのまま完結せずに終わることも大いにありうる、昨年からはじめた「今年映画館で観た映画の映画評」というやつでも年末の自分の時間の辛うじてとれるこの深夜に密やかに開始してみようかと思う。
その中で、前回予告した、スター・ウォーズ評で書き足りなかった話もしようかと。

さて、今年は、以前当ブログに記したように「1年間に映画館で映画を40本は観る!」という中ニみたいなバカな誓いを立ててみたところ、その目標には届かなかったものの、ここまででどうにかこうにか36本鑑賞まで到達し、ざっくり計算するなら10日に1本は映画館で映画を観たという、年明けから春先、そして初夏から秋にかけての、しかも海外ロケがあったりの超多忙だったこの1年にしては、我ながら本当にそんなに観に行ったっけ?というくらいに上出来だったなあと感慨深いものがあったりする。
それにしても「年間40本観る」ということの大変さは、その時間を捻出すること、ではまったくなくて、これまでは「どうしても外せない、心底観たい映画だけを映画館で観る」という習慣、約束事といったものを覆し、DVDレンタルスルーくらいの作品も含めなければ40本には届かないという、作品選定の大変さであり、むしろそっちが難渋であった。
ただそれはそれで意外な結果をもたらした、というか、それはこの何回かに渡る映画評の後に発表するつもりの、今年観た映画、新作旧作合わせ12月27日現在総数290本の中から選ぶ「2016年に観た映画ベスト10」に詳細は書くつもりの、「映画館で観てよかったー」という映画に多く出逢えたということで、私としては吃驚するくらい、映画館で観た映画の多くがベスト10を占めることになっているのだ。とまあそれはまた今度の話。ひとまずは「今年映画館で観た映画の映画評」を年初めから観た順に評価してみようか。


1.「インターステラー」
( 監督 : クリストファー・ノーラン 出演 : アン・ハサウェイ ) ← 個人的にフューチャーしたい出演者にしてます、主演ではなく
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2009年からはじめた映画評の、去年分のワード書類を上書きして保存するといううっかりミスのせいで、2014年に観た映画の詳細はもう記憶をたどるしか手がなくなってしまったんだけど、その記憶によると、この作品は確か5回目の劇場鑑賞。もうそろそろ公開終了だろうかと、冬休みの最後の日に観たのだったが、映画館に5回も通うくらいだからその映画評も知れたものだろうし、詳しくは公開当時にさんざっぱら記したつもりなので、もういいでしょう。その後のBlu-Ray自宅視聴も、しばらく月1ペースで観ていたくらいお気に入りです。

と、映画評といいながらいきなり映画評を放棄してしまうところが天の邪鬼ですが、クリストファー・ノーラン監督といえば、この秋に、2017年公開の新作映画発表があったんだけど、リリースされたのはたったの「2017年7月21日」という公開日のみ。内容、ジャンル、キャストはおろかタイトルさえ明かされなかったことから憶測が憶測を呼んで、かなり信憑性の高い話としては、ワーナーが映画化権を所有しつつなかなか実製作に及ばす暗礁に乗り上げてばかりの、あの大友克洋の「AKIRA 」を3部作で監督するんじゃないかという噂。
書き入れ時のサマーシーズン真っ直中に公開されるんだから、ワーナーとしても勝負作と考えているんだろうし、ノーランのオリジナル作だったらば、たとえそれが「インセプション2」であったとしてもなにもタイトルを秘す必要はないわけだから...などと考えると、やっぱり噂の通り「AKIRA」なのかもと思ったりしますが、おそらくスター・ウォーズ・フィーバーのぼちぼち冷める2016年初あたりにドドーンと発表されるんじゃないかと。17年公開ならば撮影はもちろん来年16年なんだろうからね。
それにしても「AKIRA」をハリウッドで実写映画化、そもそも無理のある試み、大丈夫か、ノーラン。 ← なんてニュースソースからだいぶ経ってから書き込んだ矢先、その謎の新作の正体が、どうやら戦争映画の大作らしいと報じられました! 続報はいずれ!


2.「シン・シティ 復讐の女神」
( 監督 : ロバート・ロドリゲス / フランク・ミュラー 出演 : エヴァ・グリーン )
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今年のハリウッド映画界を振り返ると、意外な続編、シリーズ最新作が多かったな、と。その中の一本がこれ。よもや、の、9年ぶりの続編。まあ2005年当時なら、パートカラーがありつつのハイコントラストな映像も少しは斬新だったんだろうけど、そういった映像的にも真新しさもないうえに、各エピソードにまったくつながりのない、なんでまたこんな大した特徴のない脚本で続編をつくる気になったのか意味不明な作品。
そんなわけで作品としての評価は「やや劣る」なんだけど、わたし私的には、上に貼った、セクシーすぎてボカしを強要された曰く付きのポスターにあるように、最近のハリウッド映画のセクター番長エヴァ・グリーン目当てで観に行った映画なので、その点では大満足。モノクロだけど、景気よくバッカバッカ脱いでます。男子必見。


3.「ホビット 決戦のゆくえ」
( 監督 : ピーター・ジャクソン 出演 : イアン・マッケラン )
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1月はこの3本。これこそ例年ならDVDスルーだろう作。一応星5点満点中3つ星つけてますが、個人的には「可もなく不可もなく」ってやつで、「ロード・オアブ・ザ・リング」 & 「ホビット」ファンには本当申し訳ないけど、もう今やなんの印象も残ってません。でもたぶん普通に愉しめる映画だとは思う。ああ思うよ思う。
ただ年老いた私の目には、CGばりばりのバトル系の映画って、もうなんだかゲーム画面を観ているようにしか思えませんでした。


と、1月分がすんだところで休憩です。って、こんな調子じゃあ12回という長期連載になりそうだけど、どっかでペースあげるつもり。では。

# by wtaiken | 2015-12-27 05:11 | Comments(0)

今日も観てない人は読んじゃダメ!   

「スター・ウォーズ / フォースの覚醒」公開2日目にして、2回目視聴してきましたよ。

たとえば遠く感じたはじめて歩く道程も、再び歩いてみると「案外近いな」と感じるように、たいがいの映画もまた2回目の視聴は一回目より短く感じるものだと思うが、今日のスター・ウォーズ、中盤あたり、かなり

退屈
でした。なんだかダラダラと長いなあ、と。ううむ...


昨日はシリーズ全体への思い入れから、温情の星をひとつ足しちゃったけど、2回観た結果、

星3つ。にしようかと。

同じ星3つでも、あの、例の「スター・ウォーズ / ジェダイの帰還」よりも下で、エピソード3と同じくらいの評価に落ち着きそうです。


改めて落ち着いて観てみると、音楽の使い方が、ヘタ。予告篇ではあんなにもよかったのに。
なんか覚醒しそうなところでは、決まって勇壮なジェダイのテーマみたいなやつを一辺倒の使い回し。シンプルにいいスコアを聴かせるところ、つまり音楽でグッとくるところは皆無に等しい。
さらに音楽どころか、しびれるカット、「おおう、かっこいい!」みたいなところがほとんどない、というか、いいところは全部予告篇で観せちゃったというJ.J.の悪癖がまたしても露呈。

と、こう書いてて、どんどん自分の中の評価がガタガタ落ちていく感じがする。


公開前は、2D、IMAX、IMAX3D、MX4D、なんなら吹替版...と最低5回は観るつもりだったけど、あてがハズれて、これで早くも打ち止め確定。
今後ソフト視聴もないかな。まあ新々3部作完結の折りには、まとめてもう一回くらいは観るかもしれないけれど。
やっぱりね、何度も映画館で観たくなるほどの映画にはそうそう出逢えないってことですよ。6回観た「インターステラー」は、いくらクリストファー・ノーラン贔屓とはいえ異例中の異例だったんだなーと、つくづく。


さあ果たして今夜のウィークエンド・シャッフルで、ライムスター宇多丸と町山某とがこの映画をどう評価するのか、聴きものです。

このあと、書き足りなかった、言葉足らずだった、昨日の2言めの
「いきなりか〜いっ!」
を、もうちょっと補足します。

ではのちほど。

# by wtaiken | 2015-12-19 16:54 | Comments(0)

観てない人は読まないこと!   

基本的には、内容に抵触しない配慮で遠巻きに感想を書くつもりですが、いずれにせよ映画は観るまで他人の評価は気にしない、といっても読んだら先入観が邪魔するので一切読まないことに越したことはない。

ので、たった今IMAX視聴で超話題作「スター・ウォーズ / フォースの覚醒」を観てきたほやほやの私の感想は、できることなら「今日観た人限定」でお願いしたい。

そんなわけで早々にここから立ち去られる方へ、なにか手頃な画像なり、動画なりがここにあると、感想への間合いがとれるんだけど...これといったものもないし、ちょっと軽く別の映像をここに貼るとテンションじゃないんだよねー...

なので、早速感想に入っちまいますが、私は、私が、きっと

「大絶賛!」

するんだうと、確信してました。もう間違いなかろうと。

が...。


で、私はこの映画を観つつ、心の中で思わず叫んでしまった3つの言葉で、ひとまず今日の感想にしようかと。それがこの映画へ言わんとすることを端的に表現していたりするので。

まずひとつめ。

「そっちか〜いっ!」

これは映画中盤あたりで飛び出したもの。
この設定は確かに「こっちもあったな!」と思いました。私としてはハタと膝を打って「やられたわい」といったところ。
これは良い意味で虚をつかれた感じで、ここまではかなり前のめりで観ていました。が、

映画もぼちぼちクライマックス、とあるサプライズがあるんだけど、そこで出たのがー


「いきなりか〜いっ!」

ここが私としてはこの映画に対してのかなり疑問に思ったところ。
そりゃルーカスの手を離れての新生スター・ウォーズの第一作目として当てたいのはわかる。が、これではあまりにも展開が性急だろうと。
新しい登場人物たちの人間関係がようやく見えてきたばかりのところだってのに、観ている側としては咀嚼しきれていないうちに「おい、マジか!?」と、こうなってしまうのは、ストーリーを盛り上げたいための手段として魂胆が見え見えで、ここは話を「盛り過ぎ」たと思う。
いくらなんでも、である。間が欲しい。なにか新しい人間関係の、綱引きのような引いたり引っ張られたりの攻防があって、そんな間があってこそこの展開が順当だろうし有効だろうと、つまりこの驚きの展開は、次回、エピソード8にとっておいてもよかったろうとつくづく思う。

どうも観終わったあとの爽快感が微塵もなく、むしろ閉塞感、重苦しさすら感じてしまうのは、ここで観せられる今回のテーマが重すぎるからだ。

と、すっかり終盤にかけて「む〜」という顔で腕組みはじめてしまい、しまいに最後に出た一言がこれ。


「またそれか〜いっ!」

オマージュというには、あまりにも安易な運びだ。シナリオとして如何なものか、と。毎度毎度そういう表現でしか勝敗が見せられないものかねえ? 繰り返しすぎ。

ちなみに私の隣りおばちゃん3人組も同じように感じたらしく、こんなこと言ってましたよ→ネタバレ注意!

「帝国軍、過去から学べよ!」

ですね。ホントに。


なんだか歯にものが、というか、ごっつい肉が歯間のあちこちに挟まったような言い方しかできないところが我ながらじれったいですが、基本観ていない人は読んでいないだうから置いておいて、観られた方はどこを指しているか、おおよそおわかりいだたけましたでしょうかね。


そりゃまあ、こんなところやあんなところの端々に旧3部作のオマージュ満載で、ちょっといくらなんでもサービスしすぎと思わないでもなかったけど、やっぱりニンマリしながら観てもいたし、ドッグファイト ( 空中戦 ) やその他戦闘シーンがずいぶんとアッブデートされて迫力もあったし、なにより新しいキャストのそれぞれがとってもよかった。これまでクセの多い役柄の多かったオスカー・アイザックはこういう使い方もあったかとちいう感じの頼れるナイス・ガイを演じていたし、複雑な表情を見せるアダム・ドライバーもよかったし、もちろんフィンもレイもみんなよかった。よかっただけに、やっぱりストーリーだなあ。うう〜ん...


明日、立て続けにもう一回、ベストポジションで観てきます。ちょっと感想も変わるかも。
正直な今の気持ちとしては、次への期待を込めておまけの星★4つ。ただ、もしかつての映画館のように、入替制でなかったとしても、2回連続して観る気はしなかったろうな。

今年観た映画の新旧合わせて現状284本中、劇場鑑賞34本に絞ったところで、残念ながら10指には入らないだろうね...

みなさんは如何でしたでしょうか?

P.S. BB-8はかなりかわいい。ここだけは裏切られなかった。

P.S.2 ただ一部、かなり肩すかしをくらう登場人物がいました、私的には。ネタバレになるので言えませんが、ええっ、その程度?という、ファースト・オーダー側に。次作で活躍するのかな?

# by wtaiken | 2015-12-19 00:24 | Comments(0)

May the force be with you!   

エピソード 3 を観終わったときには、完結した新しい3部作への失望感と、すべてが終わってしまった虚無感とがないまぜになって、よもやスター・ウォーズの次なる新作を、そしてこんなにも期待感をもって迎える日が来ようなんて、微塵も考えてはいませんでしたよ!

あと十数時間後に迫りました。みなさんは全国一斉公開の18時30分に「その時」を迎えるんでしょうか?
私は、そんなみなさんがちょうど映画の中盤に差し掛かっている19時30分から、それを目撃して参ります!

エピソード1の時には、メインタイトルのSTAR WARSロゴ「ドーン!」の、音楽「ババーン!」とカットインの、あらまし手前から奥への「ずんずん」トラックアップのオープニングから、いやいやなんなら20世紀FOXのテーマ曲が流れるド頭から涙腺決壊の覚悟で臨んだんだけど、なんだか映画館に入ったあたりから妙に落ち着いちゃって、結構冷静で観始められてしまった、あれはイヤな予兆だったのか、虫の知らせというやつだったのかはいざ知らず、それから10数年を経て、加齢とともに一段と涙もろく成り果てた今ならば嗚咽覚悟で臨みます! ハンカチ? そんなんじゃ拭いきれねよぉ、 ミニタオルだ、タオル持ってこーい!

今日が最高の体験であるといいですよね。


# by wtaiken | 2015-12-18 01:48 | Comments(0)