<   2017年 04月 ( 1 )   > この月の画像一覧   

傷だらけの天使ファンに朗報   

週に4話、だから6週間強をもって3月に無事放送が終了したBS12の「傷だらけの天使」。まだその多くを録画しっぱなしのままに、後半10話ほどをDVD-BOX購入以来だから実に15年ぶりに観たのだったが、やっぱりよかったね。
その後半だけをピックアップして観ると、労使関係などどこ吹く風の、ショーケン、水谷豊、岸田森のコントのごときトリオ・アンサンブルがノっていて、たとえば第22話「くちなしの花に別れのバラードを」では、篠ヒロコ扮する華道家元葉子にフラれた修と辰巳が亨を彼女に見立てて踊るフォークダンスの物悲しいやらバカバカしいやらのシークエンスが、到底エピローグとは言い難いくらいにたっぷりそこに時間が割けられているし、第23話「母の胸に悲しみの眠りを」では、冒頭喰うに食えない飢えたショーケンの演技がメイクとともに最高におかしく、明らかに岸田森は役を離れて笑いを堪えているのに必死なところが、今回のデジタル放送でよくわかったくらい、もはや台本を離れ好き勝手にやっている感じすらしてくる。そんなお祭騒ぎの喧噪から、一気にそれぞれが孤独を味わうことになる最終回は、今更持ち上げることもないくらい傑作中の傑作であり、私なんぞ久しぶりに観たその日一日は、「傷だらけの天使」ロスで仕事が手につかないくらいだったよ、何度観ようとも。メインレギュラーのほとんど全員が孤独の中で終わりを迎える最終回に相応しい挿入歌デイヴ平尾の「一人」を含め、各ショットの適確なアングル、亨が死んだところで聞こえる電車の発車ベルなどの音設計、ドラム缶を下ろしたショーケンの肩をいからせて夢の島から走り去るその姿の完璧なところ...もう語り出したらキリがないくらい、なにもかもが神がかり的な終わり方だと思う。
とにかく詳しくはどこかでじっくり語りたい、誰がいつから言い出したのか知らないが、個人的には決して "傷天" とは略したくない「傷だらけの天使」、実はBS12で早くもリピート放送が決定して、今度は日曜夜9時から週一放送だそうです。第1話を取り逃がしたので、また今度は最初から全話観るつもりなんですが、なにより喜ばしいのが、紙媒体以外では珍しくショーケンが語ったインタビュー番組も本日夜9時より再放送です!

「傷だらけの天使」、「前略おふくろ様」DVD-BOXの特典には一切顔を出さず、それら大ヒットドラマに限らず、なかなか顔を出してのインタビューで自作を語ることのなかったショーケンが、わずかに30分とはいえ、おそらく新鮮味のある話も少なかろうですが、やっぱりこれは貴重です。
願わくば、プライベートではつながっているようなのに、ドラマ・映画での再競演は未だ適わない水谷豊とのツーショットが実現したら、ちょっと歴史的な大事件だったのになあ。

そりゃBS日テレじゃないんだから、そのままショーケンドラマ枠になることなく、BS12の後番組渥美清の「泣いてたまるか」もわずか数話で終了したけど、1月とあけずにリピート放送が叶うなんて、やっぱり今だ "伝説" という冠は不滅でしたね。
c0018492_21515339.jpg

by wtaiken | 2017-04-01 23:37 | Comments(0)