カテゴリ:カスタマイズ計画( 2 )   

カスタマイズ計画02 Victor Zsasz   

先日立てた夏休み中にやりかけの記事を完結させる誓いが、どうやら31日に泣きながら一所懸命帳尻を合わせる「中学時代アゲイン!」な、そんな緊急事態がいよいよ現実味を帯びてきた感じです。

世に言うお盆休暇中は比較的仕事に余裕ができ、家人の実家や当方の実家などに出向き、あるいはバス、車、飛行機好きな我が子のために羽田空港などに行ってはご機嫌を伺い、日頃の仕事にかこつけた不義理の穴埋めをとばかりに家族サービスに徹し、ここ数日はYoutubeにアップされているライムスター宇多丸の映画批評を暇とあらば聴きまくっていたので、相変わらずブログ更新が二の次になってしまっていたところ、さすがに放置し続けるのも気が引けるし、やっぱり「中学時代」はアゲインしたくないので、残りわずかに数日とはいえ、ひとまず完結は無理としても、カスタム計画の第二弾でもお送りしようかと。

で、その第二弾は、英語表記ではなんのことやらわけがわかんない人が多かろう「Victor Zsasz」に改造です。では早速。


正規にライセンスを取得し商品化されたフィギュアの改造やカスタムを目的とした、「もしかしたら許諾をとってないんじゃね?」的な便乗商品が結構発売されたりするもので、たとえばこんな商品が出ていた。
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商品名は、たしか巧みに伏せられていたと思うが、背中側にはハッキリと「GOTHAM D.O.C」と刻印さけていて、つまりはトリロジー3作すべてに登場するゴッサムシティーの囚人服というわけ。
カスタマイザーとしては、セリーナ・カイルに着せ替えて劇中囚人服姿再現のつもりで早速これを購入、嬉々と女性素体に着せてみて驚いたのは服の余り具体で、よくよく商品広告を見れば、「囚人服 男性用」とあった。
いくら自身の観賞用としてもそのブカブカ具合は見るに堪えないアンバランスさなので、さほどの出費ではなかったものの無駄な買い物をしてしまったわい、と後悔したのも束の間、ふとひらめいたのは表題の「Victor Zsasz」のことだった。

ダークナイトトリロジーの1作目「バットマン ビギンズ」に登場するヴィランといえば、一般的 (?) には、"リーグ・オブ・シャドウ" を治めるラーズ・アル・グールと、その計画に一枚噛む "スケアクロウ" ことジョナサン・クレインのこの2人だけと思われている方が多くおられるかもしれないが、実はもう一人、第三のヴィランが出てい、それが「Victor Zsasz 」ビクター ザーズなのだ。

ちなみにこの "Zsasz" というつづりをどう読むのか、これが訳者には相当厄介だったらしく、2005年小学館プロダクションから発売された「バットマン パーフェクト・ガイド」では、「ビクター ツァスツ」と表記しているし、さらに2011年同社から発売された「DCキャラクター大事典」でも同様に「 ツァスツ」をそのまま踏襲している。
それにしても「ツァスツ」という読み方の不自然さを誰も咎めることなく、せめて2011年時点ではすでに「バットマン ビギンズ」で "ザーズ" とされているのだし、そもそもアメコミ好きな誰かに "Zsasz" がどう呼ばれているのかくらいの調べはしていただきたかったものだよ。って、さらに紐解くと当の「バットマン ビギンズ ビジュアルガイド」本でもまだ間違った表記で「ミスター・ジーザズ」となっていましたよ。なんとまあ不幸なキャラクターなんでしょうか。

で、これがコミック版ザーズ。
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上述の解説本からキャラクターをかいつまむと「連続殺人犯、人を殺すごとにカラダに記しを刻み付ける」というわけで、この傷から察するに、ありえないほどの殺人を重ねてきたサイコパスなわけだが、これが「バットマン ビギンズ」ではこうなる。
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もはや原作の原型はカラダの傷以外はどこにもないくらいに改変。ティム・ジョン・ブースというミュージシャンが演じたらしいザーズは、この法廷シーンとアーカム・アサイラム脱獄シーン、
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さらにクライマックスのナロウズ島でレイチェルと子供をいまにも切りつけんとナイフを構えジリジリと歩み寄るシーンと、こういった地味な、知る人ぞ知る的ヴィランを脇役とはいえ3度も登場させるあたり、いかにもクリストファー・ノーランらしい。

さて、前置きが長くなるのはいつものことだが、本題カスタマイズの話題に。

上述余剰男性用囚人服を活かせるには、今後ホットトイズからリリースされることは100%なかろうこのザーズを自ら造形するほか手はないだろうと発起して、まずベースとなる男性用素体は、ベインカスタマイズで余ったホットトイズ製を使用することに。
このベインカスタマイズについては、かなり小規模カスタムだったので、いずれはどこかで紹介するかもしれないが今回はまた別の話として先を急ぐと、顔のベースは、同じくホットトイズ製ブルース・ウェインフェイスが余っていたので、これを使用。

制作途中段階のスチルは一切撮っていなかったので、いきなりの完成品となりますことをご了承くださいませ。
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Blu-rayを繰り返し再生しつつ腕や首に切り傷も盛り込みつつ。ポーズはナロウズ島での「殺っちまうぞ」のシーンを再現。
靴はセットにあったオレンジのドリ靴だと締まらないので、これも余っていたジョーカー靴に。
背景に映り込む水木しげる全集がうるさいっちゃーうるさいんですが。
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顔はもちろんブルースのかけらも残っていません。頭髪部分を落し輪郭を整え、耳の位置も後方にズラしました。鼻のカタチは何度か修正をして、似るか似ないかのポイントはまさに鼻の輪郭でした。
ナイフは、これもジョーカーの余り物です。

肉眼では曖昧に観えるペイントのディテイルや造形のアラなどが、デジカメだと克明に写されるのだな。飾って眺めるくらいなら、十分自分では満足してますが。

というわけで、第二弾はこれまで。
次回、ゴッサム空港Ver.セリーナ・カイルカスタマイズをお愉しみに。


おまけ。スキンヘッドのおっさんスチルばかりだったので。
メディコムトイ、MAFEXシリーズから「ダークナイト ライジング」版セリーナ・カイル発売です。来年5月リリース。
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ま、なかなかいい出来なんじゃないでしょうか、サンプルを見る限り。同シリーズからバットポッドも同スケールで発売されるので、シーンの再現可能です。

by wtaiken | 2014-08-29 04:19 | カスタマイズ計画 | Comments(0)

カスタマイズ計画 01 HOTTOYS Selina Kyle CUSTOM   

ホットトイズ製フィギュア、セリーナ・カイル=キャットウーマンが発売されたのは、クリストファー・ノーラン監督による徹底した情報統制により「ダークナイト ライジング」公開後約1年を待たなければならなかったが、予定日よりもさらに遅れること2ヵ月、昨年の7月のことで、以降、主だったカスタマーレビューは、好評・不評相半ばだったように思う。もちろんこれは数値化されたものではなく、あくまで私個人の印象でだが。

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好評価の方は、言わずと知れたホットトイズ製マスプロダクトにおけるハイクオリティーへの絶賛であったが、対する不評価の方は、「ゴーグルが壊れやすい」というクレームじみた書き込み、さらには焦らされて高まった期待分の落差が激しかったからか、「マスクを外した顔がアン・ハサウェイに似ても似つかない」という意見が圧倒的だった。

発売されてから約1年が経とうとしている今更だけど、改めてホットトイズ製セリーナ・カイル=キャットウーマンフィギュアを検証しつつ、如何にして私は、私にとって納得のセリーナ・カイル=キャットウーマンフィギュアにカスタマイズしていったかの、今回はそのドキュメントである。

なおキャットウーマンカスタマイズについては3回、他のキャラクターについてのカスタマイズについては1回の全4回シリーズのつもりである。

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さて、はじめに詳らかにしておきたいのは、ホットトイズ製セリーナ・カイル=キャットウーマンフィギュアについての、私自身の感想だ。

まず「壊れやすいゴーグル」については、ゴーグルの上げ下げが可能な可動性を担保しつつの 1 / 6 というサイズであれば、ご覧の通り ↓ 各パーツは繊細なつくりなのは当然であり、よって装脱着時慎重に扱うのは当たり前のこと、それでも壊してしまった人は、その人が単にガサツなだけなんだと思う。
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装脱着時には破損しなかったが、私の場合は飾り棚から落下させてゴーグル部分がポッキリ折れてしまった。瞬間接着剤でどうにか修復しているが、いつ何時また折れてしまうかもしれない、そんな危機管理的にゴーグルをひとつヤフオクで購入しスペアを確保している。いまのところ使用には至っていないが。

というわけでゴーグルは問題なし。
では「似ていない」と不評の顔の造形についてはどうか。
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これはどこか香港の玩具屋さんHPでのアップ画像を拝借したもの

ご覧の通りで、もちろん捉え方は千差万別とはいうものの、あまた凡百のフィギュアに比べれば、文句なくこの顔は「アン・ハサウェイ」以外のなにものでもないだろうと思う。いやむしろこれはかなり上々の出来だよ。

しかしだ、「似ていない」と評した人たちの評価もわからないでもない。というのはこのフィギュア全体の印象が、あまりにも本物のそれとかけ離れていたからだ。

こちらをご覧いただきたい。これがホットトイズ製フィギュア、セリーナ・カイル=キャットウーマンの全身画像である。
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これもどこか香港の玩具屋さんHPでのアップ画像を拝借したもの

対して本物のスチルがこれだ。
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いやいやいや、本物とフィギュア、そりゃ違うでしょ。と言われればそれまでなのだが、しかしこれまでホットトイズ製フィギュアのハイエンドなつくりを知っているものからすると、やはりなんとも残念な出来だとしか言いようがなく、ちょっと縦並びで比較しずらいとは思うが、フィギュアの方は本物に比べ、手と首が短い。この傾向はこれまでのホットトイズフィギュアにはたびたび見られたもので、だから私はジョーカーおよびトゥーフェイスの顔パーツは、首のジョイントに深く差し込まず、猪首に見えないようチョコンと落ちない程度に乗せて飾っているくらいだ。

それはさておき、
カラダにフィットしたボディスーツ姿は、体躯の差が如実にラインに出てくる。この全身の貧弱な感じというか、アン・ハサウェイのもっちり感があまりにも損なわれているちょっと残念なスタイルが、顔の造形もひっくるめて「似ていない」と最終評価を下してしまったのではないか、とも思うのである。

それでもここまで出来のよいフィギュアもそうはなく、もちろんアン・ハサウェイ版キャットウーマンフィギュアとしては、まず間違いなく最高傑作であろう。
それでも文句のあるやつは、ここまでいい素材を提供してくれたのだから、自分でなんとかしろ、である。
で、
私はなんとかしようと思った。やっぱりスタイルが不細工なキャットウーマンはいやだもの。
というわけで、私のホットトイズ製セリーナ・カイル=キャットウーマンフィギュアの評価はこうだ。
「実になんともカスタマイズし甲斐のあるフィギュアだ。」


さてカスタマイズにとりかかろう。幸いにもボディスーツが伸縮性のあるラバー製だったので、かなり改造が可能だ。

大きくポイントは3つ。上述と重なるが
1. 首を長くする
2. 手を長くする
3. 全身の、痩身感をなくす。つまり胸部、腰部、さらに太もも辺りの肉感を増す

ということで、結局全身に及ぶ大改造となった。素体は硬質なビニール製のところと、柔らかい樹脂製のところとがあったが、一律パテで肉盛りをし、スポンジ製のやすりで削った。繊細に造形せずとも最終的にはボディスーツを着せておかしくない程度の創り込みにとどめた。

ちなみにこれが改造途中の素体にパテを盛りつけたものだ。肌色パテがもはや品切れで、グレー色のものしかなかったが、こうして盛りつけ部分が明確になったので、ブログアップには最適であったようだ。
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肩のラインが張って、いかり肩のような感じもあったので、そこは丹念に削りラインを修正して、ゆるやかな線にした。
上腕部と前腕部2ヶ所を切断し腕の長さを調整、芯に太めの針金を通しパテで整形した。
このあともう少し長くしている
ちなみにもともとはボディスーツに肩パットのようなものも張られていたがそれはとってしまい、さらに女性キャラへの配慮か、裸の素体に白い肌着のようなものが着せられていたが、それも邪魔なので外している。
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また可動するジョイント部分 (たとえば肘や膝、そして足の付け根など) にはこのように ↓ 返な凹みが出来てしまうので、
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上の改造途中画像では処理していないが、そこにスポンジをかませ、窪みの出来ないようにした。
ここをパテなどで埋めてきっちり造形してしまうとアクションフィギュアでなくなってしまうという本末転倒を避けた、というよりは、手足が曲がらないことには服が着せられなくなるからで、可動領域はしっかり確保しなければならないのが、改造する場合の注意点ひとつであろう。

パテを盛っては削り、ボティスーツを着せては検証しラインを確認してはまた脱がせ、ラバーの伸縮ギリギリのところまで造形し直す行程を幾度か繰り返したので、ボディスーツは都合3着も反古にしてしまった。つまり今のところボディスーツは4代目なのである。ゴーグルといい、ヤフオクでパーツ売りをしていたバイヤーさんにはホントお世話になりましたよ。


そんなわけで、実制作日数、期間はさだかではない、第何次かに渡って改造し今に至る、カスタマイズのセリーナ・カイル=キャットウーマンがこちら。
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顔については、ピンクのチークを足し、口紅もより赤を強調。ちょっと三白眼すぎる黒目を1ラインほど大きくしています。
首の長さについては、結局可動性を残しながら長くすることは叶わず、(私はあまりポージングをさせて飾るのがキライなので) ここは真正面を見据えたところでパテで埋めて固定、顔や鎖骨あたりの色とあまり差のない色味で彩色しています。
顔と首の接着部分が少し細くなり過ぎている点が造形的には残念なのだが、そこまでパテ部分を拡張したくなかったので致し方なく。
またマスクの金色のラメ部分も、ちょっとわかりずらいかもしれないけど、足しています。
ベルトは腰部ボリュームアップのために長さが足りなくなり、もう一本購入して見えないうしろで調節。
ボディスーツのチャックが、こちらもボリョームアップのおかげで上まで閉まらなくなっちゃったのは愛嬌ということで。
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本物のマスクはこれ。金色のポイントが6つあるのだ。


また製品版では髪が長過ぎるので
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↓ このようにカット。ちょっと短くしすぎかもしれないけど。
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髪はもっと茶色くしたいんだけど、白髪染め用ポイントカバーのライトブラウン着色でこれが限界。誰かドール系フィギュアの髪を茶色くする方法を是非教えていただきたいものだ。


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改めてスチルにおさめてみると、腰部のドッシリ感が本物よりつきすぎたキライがありますが、まあそのために再度脱がせて削るほどでもないかな。
本物とカスタマイズフィギュアをスチルで比較して特に気になったのはマスクの目の部分の切り込みでしたが、それはすでにデザインカッターで処理しました。それを改めてスチルに収めることもない微妙な差なので、これはマスクは切り込む前のものです。

てなことで最後はベストショットを。
映画本編では、こんな見上げるようなカメラポジションはなかったので。
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では次回「バットマン ビギンズ」第三のヴィランをカスタマイズ!でお会いしましょう。

by wtaiken | 2014-04-23 16:56 | カスタマイズ計画 | Comments(0)