カテゴリ:ダークナイトトリビア( 11 )   

ダークナイト・ビハインド   

「ダークナイト」公開から早4年、こうして遺跡発掘のように、舞台裏のカットがいくつかリリースされるのだ。今日はそれらをまとめて一気に。


これは「ダークナイト」に、というよりは映画史に初めてお目見えしたヒース・レジャーによるジョーカーの、その撮影前なのか合間なのかのビハインド・ザ・シーン。
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ハードカバー本「アート&メイキング・オブ・ダークナイト・トリロジー」に掲載されているスチル。このシーン、メイクはしてなかったんだね。


銀行襲撃の合間にメイク直し。
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それにしても、いかにも海外のグリップらしいタトゥー野郎が後方に。


ボスが言ったんだ、クリスマスみてえに明るくしてやるって...の、ケータイ爆弾お腹埋め込まれ炸裂手下の特殊ボディメイクテストのスチル。
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もともとメタボ兄ちゃんの腹を特殊メイクでさらに膨らませて、ってわかりきった解説。


市庁舎に吊るされたバットマン私設援護者のひとりブライアンの死体人形。
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もしかしたら特殊メイクで演じきることも視野に入れていたのか、あるいは、よりVFXにリアリティをもたせるためなのか、それとも演者になるきってもらうための監督のこだわりか、復讐鬼トゥーフェイスへの変貌メイク。
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これだけでも十分リアルで不気味だよ。

それにしても「ダークナイト ライジング」での、ゴードンの回想で2カットあったハーヴィー・デントのインサートは、ゾクッとするほど効果的でしたね。
ブルースとゴードンの二人しか知らないハーヴィー・デント事件の狂気をまざまざと一瞬で語る名インサート!


救出の途中で顔半面のみ焼かれるハーヴィーのビハインド。
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出どころ不明、正規のものなのか、検討デザインなのか、ファンメイドなのかも不明のポスター。
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バットマンに内在するジョーカー。出来の良し悪しはおいといて、かなり意味深なポスターだと思った。

by wtaiken | 2012-08-31 14:28 | ダークナイトトリビア | Comments(0)

日曜洋画劇場に「ダークナイト」!   

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TDKR公開間近ということで6月24日の日曜洋画劇場でオンエアされる「ダークナイト」、その予告篇での意外な発見というか、うまい具合に明朝体のテロップが合うなあ、と。

こちらでご覧いただけます

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絶妙な汚しも効果的なタイポだ。なかなかいい仕事をしてるぞ、日曜洋画劇場。

さても気になるのは、アフレコだ。
先日オンエアされた、中途半端な ノーラン監督特集第1弾の「インセプション」では、TDKRで最強のヴィラン" ベイン "を演じるトム・ハーディのイームズ(ってややこしい紹介だった)が、市販のソフト版アフレコより断然よかった半面、" ジョン・ブレイク "のジョセフasアーサーのアフレコは最悪だったという、ハマるところあれば外れるところもある、概してすべてのキャストに対しベストなアフレコは困難だと思うので、なんとしても「ダークナイト」の肝ヒース・レジャーasジョーカーだけはいいアフレコであって欲しいと願うばかりだ。
ソフト収録の藤原啓治は、演技、声質ともに個人的にはイマイチだったので、今回の大塚芳忠には大いに期待したい。

すでにちょっとがっかりなのは、オンエア時間が" 2時間24分 "で、CMを差し引くと本編はおおよそ2時間程度の、つまり約30分もカットされてしまうという点。
まさかあのシーンがカットされたりしねーだろーななどと思いを馳せつつ、意外と30分カット版の方がテンポアップしてよかったりなんかして。まさかね。


さて興味のない人にはまったくどうでもいい、HOT TOYSからリリースされるジョーカー2.0フィギュアの続報。
HOT TOYSからはこれまでベーシック版、銀行強盗バージョン、警官扮装バージョンと3体リリースされているけど、
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※ ファンによるカスタマイズで、こうやって髪を植え直すとまるで本物みたいな、警官扮装バージョンに同梱だったベーシック進化ver.

今度のバージョン2.0ではコスチュームの細部にこだわるのだそう。
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ではここで久々に、ジョーカーの衣装と役づくりに関わるトリビアをひとつ。

11 反逆児のイメージ

以前のここに掲載済みの、製作前段階のジョーカースケッチを見ればわかるかもしれないが、
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髪型がまんまな、キャラクター造形のモチーフはセックス・ピストルズのジョニー・ロットンで、もちろん衣装もそれを意識している。イラストの顔も心なしかジョニー・ロットン風だしな。
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さらに「時計じかけのオレンジ」アレックスの演技も参考にした、といろいろなプレスで言及されている。
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どちらもパンクで反逆児なイメージである。


そもそもノーラン版バットマン映画の続編に" ジョーカー登場 "の噂を聞きつけ、猛烈に出演志願してきたのがヒース・レジャーで、彼独自のジョーカー役づくりの解釈が、もとから大御所ではなくて、上り調子で怖いもの知らずな役者をこそ若きジョーカーにするつもりだったノーラン監督の見解と一致した、ということがヒース起用の経緯(らしい)。
ジョーカーを形作る" ジョニー・ロットン "や時計じかけの" アレックス "というキーワードは、果たしてヒース本人から提出されたのか、はじめから監督の頭の中にあったものなのかは定かではない。
ま、どちらの功績、というよりは、監督と役者のコラボレーションによってつくりあげられ、それまでの「ジョーカー=ジャック・ニコルソン」というイメージを、もはや" 古い "といわんばかりに過去へと駆逐してしまったのが「ダークナイト」のヒース版ジョーカーである、という当たり前の結論だろう。

ちなみにジョーカーのキャラクター造形のひとつには" 蛇 "も含まれている、というのは私の見解。
それを裏付ける(?)シャツはウロコ柄で、口が左右に深く裂け、舌をチロチロ出しながら話すという演技も、すべては無垢なヒトから邪心を誘発する蛇から来ている、という解釈。
「スクリーンプレイ/ダークナイト」という英語と訳語併記のシナリオ本の解説にも、とある大学教授から同様の指摘がされている。


最後にトリビアにはまったく関係のない、おまけ。

11日からチケット発売のはじまったTDKR 。いるよな、こういう気合いの入ったやつ、というスチルで、淀長風に「それでは、さいなら、さいなら、さいなら〜。」
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by wtaiken | 2012-06-13 16:49 | ダークナイトトリビア | Comments(0)

ダークナイトトリビア番外篇2   

カウントダウンもいよいよ佳境を迎え、全米公開まで39日、日本公開もあと48日を残すばかりのこの時期は、どうやらこれをして" 嵐の前の静けさ "とか言うやつなんでしょうか、「ダークナイト ライジング」がらみの話題もそうそう毎日は続かんよということで、今はちょうど谷間にあたっているらしい。
特にこれといってとりあげるべきニュースもなく...。

アメリカでは、公開前日の夜「バットマン ビギンズ」にはじまり、つづく「ダークナイト」を観終わるころちょうど日付が変わり、めでたく初日を迎えた第一発目の深夜興行で「ダークナイト ライジング」を鑑賞するという、まさに耐久レースの様相を呈す「ダークナイトマラソン」なんて一気観企画もあったりする7月20日公開初日のチケットがいよいよ明11日から発売なので、「アベンジャーズ」に抜かれた全米興行収入第三位の座を早々に奪取できるか否かはこのスタートダッシュ加減に大いに関わるといっても過言ではない、週明けはそんな話題でもちきりになるかも。

というわけで、ダークナイト以外の記事だったり、懐かしのコーナー復活も視野に入れつつ、今日はお手軽にダークナイト小ネタでひとつお茶を濁そうかと。

まずはマーチャンダイジング。
ここでもたびたび取り上げている香港の玩具メーカーHOT TOYSから、TDKR商品化第一弾にリリースされるのは、ライジング版BATPODでした。ベインはまだかいな。
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「ダークナイト」公開時にリリースされたBATPODとどれくらいスベックに違いがあるのかこのスチルからはわからないけど、" 再発売 "と謳っていないということは新規造形なのかもしれないし、あるいはまだつまびらかに出来ない新機能が搭載されているのかもしれない。
いずれにせよ、造形的には向かうところ敵なしのHOT TOYSなので、なにかバットマン絡みの玩具購入をお考えのみなさまにはオススメでございますですよ。

ついでに、というとなんですが、ジョーカーのver.2.0も近々にリリース! このスチルを見る限り、
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バットマンと対峙する尋問シーンの再現可能な椅子、机、ライトなどなどのセットモノなんじゃないかな。ま、くどいようですが、造形的には向かうところ敵なしのHOT TOYSなので、なにかジョーカー絡みの玩具購入をお考えのみなさまにはオススメでございますですよ。

最後は、すっかり途中放置状態のつづく「ダークナイトトリビア」にいずれ適切なチャプターで掲載予定だったスチルを。
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「バットマン ビギンズ」ではこうして一堂に会するシーンはなかった3ショット。いいスチルだ。

これもまた劇中ではこうして素顔で向き合うなんてシーンは一切なかった二人の、もう涙なしには見られない2ショット。
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この寛いだ素顔のヒース・レジャーから、到底あの狂人ジョーカーは微塵も感じられない。なりきり、ってやつですかね。
もちろんこんなこと言ってもせんない話だが、再対決、観たかったよな。

てなことで、お茶濁しの回、終了。

by wtaiken | 2012-06-10 04:59 | ダークナイトトリビア | Comments(0)

ダークナイトトリビア番外編   

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3コンテンめが相変わらず途中で放置されたままですが、前回の"おまけ"につづいて今回は番外。


番外 ジョーカーズ ビハインド・ザ・シーン

「ダークナイト」の完成を待たずして2008年に急逝してしまったことを悼んでか、ジョーカーを演じているヒース・レジャーのビハインド・ザ・シーン(舞台裏)はほとんど公式には公開されていない。製作者サイドもしくは監督の意向として、フィルムに刻まれ映画に残されたカットばかりがヒース版ジョーカーのすべてということなのか、ブルーレイやDVD特典にはわずか数点のスチルが見られるばかりで、撮影合間だったりのジョーカーを演じているヒース・レジャーの動画はほぼない(公開されていない)に等しい。
例外的に、編集でやむなくカットされた、病院爆破とともにスクールバスに乗り込んだジョーカーが、崩落する病院ビルになんら興味がないかのように一瞥もくれない、といったワンシーンが特典映像で公開されているのみ。↓これね。
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これまで「 The Superhero Hype! Boards」というフォーラムの「ダークナイト」がらみのスレッドでは、何枚か素のヒース・レジャージョーカーを垣間みることができるスチルはあったんだけど、たとえばこれとかね、
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こんなのとかね。仕出しの役者(?)とか、グリップ連中との記念撮影的なもののみ。
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それが昨日、同じフォーラムにいくつかのビハインド・ザ・シーンが突如アップされたんだけど、いったいどこから発掘されたものかは出所不明。
でも、あきらかに撮影クルーの誰か、たとえば役者にこれほどまでに近づけるスタッフといえばメイクさんあたりが撮影したんじゃないかと思うけど。
なかなかおがめない貴重なスチルなので、そんなわけで今日は"番外"として掲載なのだ。
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このメイクのハゲ具合からすると、バットマンの尋問、刑務所での対決シーン撮影だろうか。
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ナースコスプレジョーカーはサイコーでしたな。
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ヨリ目のジョーク、怖すぎて笑えません。これはどうやら最後のバットマンとの死闘、プリウィットビルのシーン撮影のところのようですね。

てなわけで、今日はこれまで。それではまた次回。

by wtaiken | 2012-03-01 20:27 | ダークナイトトリビア | Comments(0)

ダークナイトトリビア:3の2回目   

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ダークナイトトリビアの3コンテンツめの続き、間が空いてしまいましたが。
ギャンポル坊やアジト(?あるいは行きつけのプールバー?)へ死体偽装で乗り込むシーンからジョーカーについてのトリビアと、香港ラウ追撃シーンからのトリビアを。


おまけ 「joke」 っておい!って感じののっけからおまけスタートですが、まあ大目に見てやってください。
トリビア10の元Mr.ジョーカーのジャック・ニコルソン関連というか、とんでもない、"そりゃシャレにならんだろう"な写真があったので。
えー、これなんすけど。↓
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マジか、おい。こわいこわいこわい。
とあるファンスレッドにあったスチルなんだけど、こりゃジョーク、キツすぎでしょーが! とまあ誰しもが思うわけですが、「real?」という声に対し「photoshop.」合成だろうと誰かが答えてました。
その人によると、ヒース/ジョーカーの宣材スチルではない、元のスチルが存在するそうです。下にチラと見える「シャイニング」にサインをもらおうとしているところだったんでしょうか。
それにしてもこのムッとした顔がピッタリで、もしこれがリアルなんだとしたら、この世にはとんでもない勇者がいたもんだ、という話だよ。


今日はこのあとちょっとづつゆっくり書いていくつもりなので、どうぞテキトーにおつき合いを。

つづくよ。

by wtaiken | 2012-02-22 16:43 | ダークナイトトリビア | Comments(0)

ダークナイトトリビア:3回目   

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ひさかたぶりの、いやそうでもないかのダークナイトトリビア、3コンテンツめ。
ゴッサムマフィア連中の"グループセラピー"とそのあとのギャンポル坊やアジトへ死体偽装で乗り込む2つのシーンからジョーカーについてのトリビアと、香港ラウ追撃シーンからのトリビアを。


10 「ハーフ。」
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マフィアの銀行に強制捜査が入り、資金源が危うくなったギャングらは慌てて今後の対策会議を某ホテル厨房でしている。そこへ単身乗り込んできたジョーカーは、えんぴつの消えるマジックパフォーマンスのあと、これまでのうのうと働けた悪事が暴かれてしまうのはすべてバットマンが現れたからだとし、解決策は「簡単なこと、バットマンを殺すことだ」と断言する。
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「簡単なら、なんで自分でやらねーんだ?」というチェチェン人ギャング (スチル左。シナリオには"CHECHEN"としかなく、役名はない) に対し、「得意なことはタダじゃやらないもんだぜ」とうそぶくジョーカー。「じゃあいくら欲しい」と問われたジョーカーは迷うことなく「ハーフ」、つまりマフィア全資金の半分をよこせ、と言うのだった。
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実はこれ、ジャック・ニコルソンが89年のティム・バートン版「バットマン」にジョーカー役の出演をオファーされたときに言ったとされる言葉が「ハーフ(全製作費の50%)。」なのだ。(あるいは実際に支払われたとも。)

これを堂々とヒース・レジャー"ジョーカー"のセリフに盛り込むあたり、したたかともパロディーだとも、リスペクトとも人それぞれに受取ようがあると思うが、これは決して遊び半分のジョークとして言わせたわけではなく、この映画「ダークナイト」のテーマと一致したからこそ採用したのだと私は思っている。
そのテーマとは、改めて観ている人には言うまでもない「永遠の1/2」あるいは「相反する2つ」ということ。大きく括れば、善と悪、そして男と女だ。
登場人物の多くが、この対立軸の中で物語は進行していく。たとえばバットマンとジョーカー、ブルースの"表の顔"と"裏の顔"、レイチェルは二人の男からの求婚に悩み、ゴードンも仕事と家族の狭間で苦闘し、ジョーカーの犯罪はいつも究極の二者択一を他者に迫り、ハーヴィーはコインの表裏で運命を決める。すべては1/2に終始するこの「ダークナイト」で、それを自らの肉体で体現してしまうヴィランとして最後の最後に登場するのが"トゥーフェイス"というわけ。
コミックの人気ヴィランだからという単純な理由ではなく、あくまでコンセプト、理屈重視なところが如何にも実直な作風のクリストファー・ノーランらしいところだ。

↑ と、理詰めなところが"うじうじくだくだ面倒くさい"という見方もあり、そのあたりがマッスルでストレートなアクション映画好きに「ダークナイト」がオミットされてしまう所以だろうと思う。



つづくよ。

by wtaiken | 2012-02-16 17:41 | ダークナイトトリビア | Comments(0)

ダークナイトトリビア:2回目の2   

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さてさて仕事もひと段落。どれ今日2回目の更新でもするかね。


8 コミックのハーヴィー・デント
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法廷シーンに登場したハーヴィー・デント。この男についても話題が多いので何回かに振り分けることにして、まずここではコミック版でのハーヴィー・デントについて。

日本語表記で「ハーベイ」や「ハーヴェイ」ということもあったりする。
原作コミックではギャングのボス、ヴィンセント・マローニに法廷で硫酸をかけられてしまい、顔の半面が焼けただれ、以降精神の均衡をなくして"トゥーフェイス"になるという設定。これこれ↓
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そしてこの法廷シーンは、まさにヴィンセント・マローニを裁くところ。これね↓
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ということで、コミックファンにしてみたら「登場した途端にデントは硫酸をかけられていきなりトゥーフェイスに変身!?」とビックリしたかもしれない。
映画の冒頭にこんなシーンを描いてちょっと驚かせるのは、監督の遊び心かと思われる。

もちろんこの映画ではその設定は変えて、しばらくは正義心に燃える熱血地方検事の顔のままだが。


9 ヴィンセント・マローニ
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そのマローニを演じたのは、エリック・ロバーツ。
ん。ロバーツ? そうです、この人ジュリア・ロバーツのお兄さんです。予断ですが、不仲なんだそうです。


後記:ということで、スクリーンプレイ本のよる分割に沿った2コンテンツめはこんなにあっさりと終わってしまい、今後のトリビア蛇尾具合がとっても気にかかりますが、ま、それでも先細りながらも映画のエンドマークまでは始めたからには続けるよ。

by wtaiken | 2012-02-06 18:15 | ダークナイトトリビア | Comments(0)

ダークナイトトリビア:2回目   

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ダークナイトにまつわるトリビアの二回目は、主にハーヴィー・デントが登場する法廷シーンでの。


7 レイチェル・ドーズ役者交替
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バットマンの秘密基地、再建中のバットケイヴに替わり、地下壕の偵察モニターにチラッと映るレイチェル・ドーズとハーヴィー・デントは、つづくマフィアのマローニを裁く法廷で本格的に登場するが...

といきなり話はそれるが、この仮バットマン基地、「2001年宇宙の旅」のこのセットへのオマージュだろうと私は思っている。
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さて地下壕からつづく法廷のシークエンス。登場するのは、マギーに替わったレイチェル・ドーズ。
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「バットマン ビギンズ」では、犯罪者を法外で罰することは"正義の実行"ではなく、単なる"自己満足の復讐"で、それは悪と同化することだとブルースに説く、バットマン誕生に重要な役割だった地方検事レイチェル・ドーズ。このコミックにはない映画オリジナルキャラクターを演じたのはケイティ・ホームズだった。
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「バットマン ビギンズ」から「ダークナイト」へ続投するレギュラー出演陣の中で、このレイチェル・ドーズだけはマギー・ギレンホールに替わってしまった。
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ケイティとマギーは1歳しか違わないのに、ずいぶんお姉さんになってしまったなあー、
というのは私見に過ぎない。でもこの交代劇は、あまり受け入れられなかったようだ。(さまざまなサイトの映画レビューによるが、すべてを読み統計をとったわけではないので、単なる一部の意見かもしれない)
ケイティが演じたレイチェルは、男には寄りかからない凛とした自立した女性に描かれていた思うが、「ダークナイト」でのマギーが演じたレイチェルは、ハーヴィー・デントに寄りかかり過ぎな、甘い女性に思えてしまうのは、これが役者が替わるということなのだろうか。それともシナリオによるところなのか、演出によるところなのか...。
いずれにせよ「バットマン ビギンズ」のレイチェルと「ダークナイト」のレイチェルは別人になってしまったと私は思う。「...ビギンズ」好きの私としては、やはり幼なじみはケイティであって欲しかった。

この役者交替についての真相はつまびらかにされていないが、「スケジュールが合わなかった」と伝える報道と「ギャランティの折り合いがつかなかった」と伝える報道があった。

「バットマン ビギンズ」後、ケイティ・ホームズはご存知の通りトム・クルーズと結婚したわけだが、ハリウッドセレブとなってずいぶん見てくれも"けばく"なってしまった気が...。
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そして世界的トップスターの妻の座におさまり、だからって即「ギャランティ問題で降板」と判断するのは、よくないよね。


つづくよ。

by wtaiken | 2012-02-06 07:20 | ダークナイトトリビア | Comments(0)

ダークナイトトリビア:1回目・続々   

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ダークナイトにまつわるトリビアの一回目、その第三回目...というワケのわからないことになってますが。



5 ジョーカー候補

クラウンマスクを脱いでもクラウンメイクという、マトリョーシカみたいなジョークで登場したジョーカー。
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ジョーカーについてはトピックが多いので、各シーンに振り分けることにして、ここではジョーカー役として名前が挙がった俳優について。

まずはロビン・ウィリアムズ。
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"「バットマン ビギンズ」続編での悪役ジョーカー役を希望"と当時の映画ニュースは伝えている。(「ダークナイト」とタイトルがまだ公表されていない時点でのニュース)
クリストファー・ノーラン監督の「インソムニア」にはサイコな殺人者として出演しているロビン・ウィリアムズ。率先してラブコールを送れば、まんざらジョーカー役もない話ではないと踏んでいたかもしれない。

実はロビン・ウィリアムズ、ティム・バートン版「バットマン」でジョーカー役として候補に挙がっていたのだ。最終的にはご存知の通りジャック・ニコルソンに持っていかれ
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それどころか前シリーズの3作目「バットマン フォーエバー」ではリドラー役の候補にもなりながら、当時飛ぶ鳥を落す勢いだったジム・キャリーに役を奪われてしまうという、"バットマン映画に2度ふられた男"だったのだ。
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こんな経緯があって、しかも監督は旧知の仲のクリストファー・ノーラン、どうしても宿願のバットマンビィラン役をゲットしたかったろうロビン・ウィリアムズも、もし以下掲載する「ダークナイト」プリプロダクション段階でのジョーカーのスケッチを見たら、"是非やりたい!"と挙げた手を下げてしまったかもしれない。
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ノーラン版バットマンではブールス・ウェインの若返りを図ることで血を入れ替え、加えてジョーカーは、コミックの世界から飛び出したようなキャラクターから、実社会にいてもおかしくないパンクロッカーのようであり、かつ顔はまるで"悪魔のいけにえ"のレザーフェイスのような、得体の知れない不気味な存在へと大きく変更がなされていたからだ。

こうして3度目の正直ならず、どころか今度の「ダークナイト ライジング」にもヴィランとして出演の噂が絶えずあったけど、それも沙汰やみ。蓋は開けてみないとわからないけれど、どうやらロビン・ウィリアムズは"永遠にバットマン映画にふられつづける男"になってしまうかもしれない。


話があっちこっちに飛び火してしまった。
他に「ダークナイト」ジョーカー役として候補に挙がり、ニュースで伝えられたのは以下の3人。エイドリアン・ブロディ。
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ジョシュ・ルーカス。
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そしてサム・ロックウェル。
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これらメンバーが果たしてどの程度の候補だったのか、単なる出演志願だったのか、具体的なアプローチたとえばオーディションなどがあったのか、あるいは噂に過ぎなかったのか、それは定かではない。


6 キリアン・マーフィー

7分54秒あたり。立体駐車場での麻薬取引の場に、前作「バットマン ビギンズ」に続きスケアクロウが再登場するのだが、
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演じるキリアン・マーフィ、なんと当初は
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ブルース・ウェインの候補だった。
結局クリスチャン・ベールに負けたわけだけど、オーディションでのキリアン・マーフィをいたく気に入ったノーラン監督は、スケアクロウに採用したのだった。
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結果論に過ぎないが、この冷たい目はヴィランにこそ活きると思う。スケアクロウで正解。

<おまけ>
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この麻薬取引の場に飛び込んでくるバットモービル"タンブラー"、そのディスプレイ画面の"偵察中"と"威嚇射撃"の表示。
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ようやく一回目が終わったー。
あと9回もつづくってよ。

by wtaiken | 2012-02-02 23:53 | ダークナイトトリビア | Comments(0)

ダークナイトトリビア:1回目・続   

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2 ウォーペイント

字幕は画面横一列でなるべく完結し、読みやすくしなければならない都合上、もとのシナリオから大分短くした日本語になってしまうのは仕方のないこと。
開始2分3秒あたり、銀行屋上でのハッピーとドーピーの会話ではジョーカーのメイクについて語られてい、
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BD版字幕では ──
ハッピー「ジョーカーって?」
ドーピー「顔にハデなメイク。
     相手を脅かすためだ」

と実に簡潔になっている。が、もとのシナリオには
「...to scare people.」(相手を脅かすためだ)のあと「 You know,war paint.」とある。すなわち字幕では、この"ウォーペイント"部分がまるまるカットされているのだ。
この"ウォーペイント"とは
「アメリカ先住民族などが、戦いの際に顔に施す派手なメイク」。

ジョーカーのメイクはクラウンをもじったものであり、かつウォーペイントでもあるという解釈をクリストファー・ノーランはしている。


3 FBI捜査官→組織の銀行支店長

2分15秒あたり。襲撃してきたクラウンマスク一味に臆することなく、いきなりショットガンをチャクルズにぶっ放すという番狂わせで驚かす銀行支店長を演じているのがウィリアム・フィクナー(フィクトナーと表記もされる)。
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「プリズン・ブレイク」ではアレクサンダー・マホーンFBI捜査官を演じてい、開始早々すぐに退場してしまう端役になんて贅沢なキャスティングだと思われた諸氏もおられるかと。
ところで、クリストファー・ノーラン監督は、「ダークナイト」をつくるにあたりマイケル・マン監督の「ヒート」を参考にした、と語っている。都市型犯罪の描き方、アル・パチーノとデニーロが対立しながらもお互いにシンパシーを感じているという構図をバットマンとジョーカーの描き方に反映させるなどの影響が見られる。
この映画にウィリアム・フィクナーは出演している。
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4 ジョーカーの髪色

銀行に押し入ったクラウン一味が仲間同士で次々殺し合い、最後にバスドライバーを撃ち殺したボーゾのみが一人だけ残る。いくらぼんやり観ていたとしても、この辺りでたいがいは"おやおや"と気づくはずだ。
そのタイミングを見計らうようにして、ボーゾの髪を緑にしている。(あるいは、より緑色であることをわかりやすくしている)

どういうことかというと、ジョーカーの髪色は緑だから。これはバルタン星人の手がハサミであることと同等のアイコン、自明の理なのだ。しかしこれをはじめからそうしてしまうと、いきなりここでこいつがジョーカーであることがバレバレだ。
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支店長の足を撃ったときもご覧のようにまだ茶髪。↓
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ところがバッタバッタとクラウン一味がバトルロイヤル式に姿を消すと、いつの間にかボーゾの髪が緑色になっている。
そのタイミングがバスドライバーを撃ち殺すあたりの4分58秒。
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こっちの方がよくわかるかな。↓
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この普通髪からジョーカーヘアーへのスライドを一見して見破ったとしたら、それは相当変わった見方をしている人だ。私は何遍も観てようやく気づきました。

ちなみに同じシーン、支店長に捨て台詞を言うところでは横たわっているバスドライバーの死体が、ジョーカーがバスに乗り込むときにはなくなってる! だなんて指摘をしている人がいましたが、それは挙げ足とりというもの。
なにを優先するか、なにを見せたいのか、これくらいは映画でやっていい嘘だと思うよ。
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ふう。とんだ手間のかかる大仕事になっちまったい。
トリビア第一回目の区切りまで、あと2項目! がんばれ、自分。まだつづくよ!

by wtaiken | 2012-01-31 20:12 | ダークナイトトリビア | Comments(0)