「ダンケルク」観てから1日たって   

これを映画評価の基準としているわけではないけれど、ブックマークしてアクセスしやすいからついつい気にしてしまうYahoo!映画のユーザーレビュー数が、大々的に行った試写プロモーションのおかげもあってか公開前にして早191件と、この作品への注目度の高さを示す数値となってい、しかもレビューは書かずに星勘定による点数のみの投票は映画公開後に反映されるらしく、合わせて評価総数いまのところ 334件ということは、9日公開以降に現状で約140件の、そしておそらく日に日に今後ますます増え続けるであろう評価が加算されることとなって、さてどれくらいの星勘定で「ダンケルク」評価が安定してくるのか、ノーランファンとしては興味津々なところなんだけれど、これまでのノーラン作品と比較して予想するならば、ダントツ高評価「ダークナイト」の4,42を越えるのはまず無理だろう。つづく「インターステラー」の4.19もまあ無理だ。おそらくはこの「インターステラー」4.19と「ダークナイト ライジング」4.12評との間に落ち着くんじゃないか、というのが私の予想。もちろん締め切りがないものなので、この世の続く限り評価数は増え続け、点数もまたいつまでも変動するものなんだけれども。
ひとまずは公開後にまず今の評価4.05から一気に高くなるものと予測。そのあとちょっとずつ点数を落ちしていく、というのがこれまでのノーラン映画のたどる評価筋道。つまりまず公開後はノーラン信奉者がどっと繰り出しどっと評価し、つづいて割りと平常心な映画ファンがそれなりの評価をし、公開日からズレルごとに、あんまし興味はなかったけど一応押さえとこか的な超フラットもしくは斜に構えた観客による評価が加算されるという流れかと。ちなみに私はもちろん5つ星を点数だけ投票!

だとすると「ダンケルク」は文句なしの絶賛評...かっつーとこれがそんなことはなくって、公開後当ブログにて詳細を語る予定の映画評では、ノーランが選択したある2つの手法による利点と欠点両面を指摘したいと思っているのだ。
て、おいおい、絶賛しといてデメリットを指摘するなんて、さも私はダメなところもわかった上で高得点を上げてますよ的な、ひとつ高いところから見ているような、なんだか鼻持ちならない奴だなあ、なんて思われる方もおられるかもしれないが、ま、その通りです。いやそうじゃなくて。
いうなればこれまでのノーラン作品の多くに言えることが、「完璧な映画」なんて一作もないということ。あそこはダメ、あそこは気になる、なぜそこを描かないのか、あれやこれや数え挙げればキリがないくらいダメなところが多々ありつつも、あんなところがよかった、その描写がグッとくる、キャットウーマンのボディスーツを観られただけでOK的な、いいところの力が私には強すぎて、欠点をカバーして余あるというか、そんなこたぁどうでもいいじゃないかの心境になってしまうのだ。つまりはダンケルクもまさにそれ。個人的にはあまりにも美しいワンショットに心動かされて傑作と判断してしまうなんていくらでもあるわけで。それが映画だとも思うしね。

なので、ネタバレは極力避けるつもりの「ダンケルク」評、お愉しみに。

さてさて映画を観たおかげで、大手を振って「ネタバレ」表示も気にせずYahoo!映画ユーザーレビューを読めることになって、私として気になるのは、やっぱり低評価の星1つや星2つをつけているレビュアーが一体なにをどう指摘しているのかという点。高評価はどうでもいいんだ。まず大概褒めそやすところは一緒だからね。曰く「迫力」だの「臨場感」だの「緊張感」だの「リアル志向」だの「戦場に叩きこまれる感覚」だの。異口同音てなところでしょう。
ただ低評価、特に星を1つしかつけないレビューアーがなにをどう評価するのかが非常に興味をそそられるのだが、正直その多くは個人的な嗜好性に起因する評価でしかなく、あまりうならせられるほどの「いいとこ突いてきやがって!」なものはいまのところ皆無、に近かった。1件だけ、そうそこを私も指摘したい!ってレビューがあったけど、それは公開後の映画評で書くことなので、いずれ。
低評価レビューの多くはただもう「面白くない」という感覚的なものと、「淡々と進む」「筋がない」「ストーリーがない」といった類いの指摘。
「面白くない」という評価、こればっかりはもう何も言うことはありません。そりゃ仕方ない。どんなものにも好き嫌いは人それぞれだから。ただしこの映画に「筋がない」「ストーリーがない」や「淡々と進む」という評価については、これは申し訳ないが、そう指摘した人の映画リテラシーが足りないんじゃないのか、と私は言いたい。ベタなセリフ劇で説明しないと物語を感じとれないというのでは、もうちょっと情けない話だ。この映画には、もちろん歴とした筋もストーリーも起伏もあるしね。

あと音楽の指摘も多く見受けられた。ハンス・ジマーの音楽がオーバーで耳障り。これは個人的にはちょっと頷ける。何度もブログで言及してきたように、事前に一部映画館の予告篇枠で観ることが出来た5分間フッテージ映像の、音楽やメロディーは一切なくてただただ秒針が進む音だけのサスペンスが最高だと思っていたので、ほぼ全編に渡って貼付けられた音楽はちょっと饒舌すぎだったな、と確かに思う。サントラを聴いて、これをどう料理してくれるか期待した分、余計に気になったのかもしれないが。

それとこんな評価も。
「夜になったり、かと思うといきなり昼だったり。時間軸がバラバラです」。

あのー、もう一度よく映画の冒頭を観て、構成を理解してから書きましょうね。
ただ確かに、一回観たきりでは理解できない人も出てくるんだろうけど。

「こんな戦争映画をつくって、大衆がこれを支持している限り、戦争はなくならないな」。

なにをかいわんやだ。なにをとんちんかんな感想を述べているのだ。これが戦意高揚映画だとでも? 

...と、逐一人の意見にもの申して何様のつもりだ、なので、ここまでにしておいて、ってかなり十分でしたが。


ちなみに5分間フッテージは、ある一部を5分間切り出した映像ではなく、いいとこどりの編集した映像であることが映画を観るとわかります。
「ダークイト」の予告篇に使っていたバットポッドで光の中へ走り去るカットが、よもや映画のラストカットだったとはな! くらいの、5分間フッテージにはクライマックスへの肝腎なシーンが入ってたんだよねえ...って、これまた観ていない人にとっては消化不良の書き込みで失礼。

映画を観終わってから、昨年から3本に分けて公開された予告篇も改めて見直してみると、これまでのノーラン予告編に共通の、アウトテイクが今作もかなり使われてました。みなさんも観終わった後、予告篇をもう一度観てみてください。ああ、こんなシーンはなかったなあーと確認してみるのもまた愉しからずや。

ではまた。


# by wtaiken | 2017-09-07 00:38 | Comments(1)

「ダンケルク」公開まで「5」がとんであと4日!のはずが!   

私的には本日をもってカウントダウンが「0」になっちゃいました。
ありていに言えば、つまりたった今、としまえんIMAXにて「ダンケルク」鑑賞!

なんだかお恥ずかしい限りだが、9月9日の公開日までバタバタせず心静かにその日を待つ宣言をしておいて、本日5日全国で行われたIMAX試写会が、平日だからか、公開まであと数日前のことだから無理せずになのか、正規のIMAX映画鑑賞代より安価出品のままさほど値が上がらぬまま某オークションサイトにて落札してしまい、意気揚々と、ほんの半歩くらいだけ早く観てきてしまったわけで...あのー、どーもすいませんでした! って、なんで謝るのか自分でもよくわからないが。
そんなわけでカウントダウン企画も今日まで! 達成はできなかったけど、日々更新のプレッシャーからも本日をもって開放、と。

さて今日の試写会、招待状1枚につき2名まで入場可能ということで、多くが男同士の2人連れかと思いきや、ノーラン作品では珍しく女2人連れが多数見受けられた反面、カップル参加は少なかったです。見渡したところほぼ満席だったかな。で、IMAX紹介映像に続いて、予告篇もなく定刻ピッタリに開始。ワーナーロゴ、そしてSYNCOPYロゴ、そして...

と、そんな試写会自体の詳細はおいて、手っ取り早く知りたいだろう「ダンケルク」の気になる感想は果たして如何に!?

...で、いろいろと詳しく書きたいのは山々なんだけど、フライングはせずに、ここはひとまず9日の公開を待って、今日のところは簡潔に、率直に感想を言うとー

面白かったよ!
そして戦争って容赦ねーなー、と。
その残酷な世界にありながらも映像が美しすぎる映画だった。

なんかもうそれで十分って感じ。特に戦闘機をとらえたショットのすべてが美しすぎる! 特にメッサーシュミットが煙りをはきながら墜落していくところの美しさたるや! ダンケルクの海岸線を飛ぶスピットファイヤーの横移動ショットなんてこれマジで実写かいっ!?て感じだし。それに限らずもうすべてのショットにおいて、実写であることの最高に美しい映像をたっぷり堪能せてもらったというか。

相当期待して観に行ったわけだけど、これに十分に答えてくるあたり、やっぱさすがだわ、ノーラン。
大概期待とすぎると普通の出来の映画でもガッカリしてしまいがちだけど、そうはならない、そうはさせないノーラン・マジック。
これで9日公開後もリピート決定! まずは都内最大級品川IMAXで2回目を鑑賞し、次は丸の内ピカデリーのフィルム上映で3回目と、ここまでは確定だな。

ただこれがノーラン史上最高傑作かというと、それは今のところは「?」。
詳しくはまだ書かないけれど、宣伝文句にある "タイムサスペンス" という点を期待しすぎると、かなり肩すかしを喰らうんじゃないかな?
あと音楽はサントラからどう劇伴に昇華されるかと期待した分、そこは単調で期待はずれだったかも。
このあたりのことは、公開後に、もう少し詳しく書くつもり。

と、今日は観たてのホヤホヤ第一報ということで、これくらい簡潔で。あ、でも最後にもう一言、声を大にして言うとー

トム・ハーディ、カッコよすぎだろ!

いやはや、しびれました。

# by wtaiken | 2017-09-05 22:51 | Comments(0)

「ダンケルク」公開まで「7」がとんであと6日!   

週末はどうしても子供との時間にほぼ1日とられるので、「三日坊主」のひそみにならったわけではもちろんなかった「あと7日!」の更新ができず、いよいよ今週末の公開まで残り6日となりまして。いよいよ "そのとき" が刻々と迫っていて、なんだかタイムサスペンスの「ダンケルク」を地で行く感覚の毎日ですが、カウントダウンの4回目の更新でもってついにネタも尽きたな、と。もうないんかい! と我ながらビックリだが。

で、どうせ「ダンケルク」の記事ネタじゃないならいっそ思い切り違う話題にしてしまおうかと、そんなわけで本日は「ダンケルク」と縁はないものの、9月9日同日に公開される黒沢清監督最新作「散歩する侵略者」のことでも書こうかなって、「ダンケルク」ネタを求めて訪問された方にはホントすいません。

黒沢清。邦画界では数少ない、新作を期待してしまう監督のひとりだ。
どうもフィルモグラフィー全体がYahoo!映画のレビュアーからは冷遇されている感じだけども、前作「クリーピー」は、正直 "例の部屋" があからさまに映像に出てくるまでは本当にその先にある見えざる恐怖に心から震え上がったものだ。が、求心力はそこまでで、案外すべてが明瞭に実体が見えてしまってからは、枯れ尾花ではないけれど個人的な失速感は禁じえず、近作の「リアル」といい評価が下がりつつある監督ではあるものの、やっぱり新作となれば気になる。

そこでまずは簡単に新作映画の紹介を。
「散歩する侵略者」。このタイトルだけを拝見すると、なんだかウルトラセブンの影響かと思ってしまうし、「地球侵略」というテーマもまたあまりにもセブンなこの映画、もとは小劇場舞台の映画化なんだそうだ。
劇団イキウメ。10年ほど前までは小劇場演劇に片足浸っていたとは思えないくらい演劇事情に暗いので、もちろんまったく知らない劇団だ。近年こうした舞台劇の映画化が盛んに行われているが、昨今の邦画界ではオリジナル脚本が通りづらいんだろうかね?

さて、手もとにあるチラシを基に「散歩する侵略者」の内容をかいつまむと以下の通り。

「数日間行方不明だった夫がまるで別人のようになって帰ってくる。突然会社を辞し、毎日散歩に出かける夫。そして夫から衝撃の告白を受ける妻。「地球を侵略に来た」。当たり前の日常は、ある日突然に終わりを告げるのだった。」

侵略者に乗っ取られた夫に松田龍平。夫婦再生に奔走する妻に長澤まさみ。予告篇で「オレさ、ホントは宇宙人なんだ」などと告白する松田龍平の姿も確認できるわけなんだが...

以上の簡素な情報をもとに、下にアップロードしたスキャニング画像のチラシ、TOHOシネマズ作成の「公式アプリで特別映像を観てもっと映画を楽しもう!散歩する侵略者」というもの、これをとくとご覧いただきたい。


これがどうした? 字細けえし、なんだかわかりません、というなかれ。
重要なのはチラシの頭3行文。というか2行目。
「ある日、夫は妻に告白される。「地球を侵略しに来た」と。」
ん...? なんかおかしかないか?

逆じゃね? 「夫」と「妻」が逆なんじゃね? 乗っ取られるのは「夫」じゃね? チラシのストーリーにもそうあるし。 "侵略しに来た" と告白するのは「夫」じゃね? チラシのストーリーにもそうあるし、予告篇でもそうだし。

つまり、あのー、これ、
「ある日、妻は夫に告白される。」
んであって、あるいは
「ある日、夫は妻に告白する。」
んじゃないでしょうか。


このチラシを映画館で手にしたのは1ヶ月ほど前のことなので、もしかしたらすっかり跡形もなく、この間違ったチラシは回収されているかもしれないけど、まんままだこのまま配布されでもしたら、大問題っすよー! TOHOシネマズさん! 世界の黒沢が怒りますですよ!

...とまあ、今日はこんな挙げ足取りな話題で、ダンケルク話題 0%で、本当にどーもすいません。

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# by wtaiken | 2017-09-03 22:05 | Comments(0)

「ダンケルク」公開まであと8日!   

もう無理だわっ! 観てない映画を肴に記事を書き続けるなんてっ! という毎度の愚痴からスタートします。

30日? (だったかな?) にYahoo!映画のレビュアー限定試写会が行われたようで、昨日辺りから「ダンケルク」ユーザーレビュー数がグンッと増え、想定範囲ではあるものの、おおむね5☆満点中およそ5から4評価に集中している。
レビューを書いている本人がネタバレとは思っていなくても、ちょっとした描写がともすると思い切り重要なストーリーに抵触しているかもしれないのでほとんどに目を通してはいないが、公開後にそれらレビューを片っ端から読みあさっては「なに言ってんだいこの人たぁ!」だの「おお、そうだそうだその通りだ!」なんて一人ごつ愉しみもまた「インターステラー」以来の3年ぶりということか。

できることなら今度こそ積年の夢を叶えるべく、大阪まで日帰りでもいいからエキスポシティに赴き、次世代IMAXの巨大スクリーンでこの映画は体感したいところではあるのだが、そんな映画道楽で身上をつぶすわけにもいかず、毎度毎度恨みがましいことだが、2019年オープン予定の池袋にできる次世代IMAXシアターのリバイバル上映を待つことにしようかと、つくづく残念なんだけれども。
ちょうど2年後の2019年には次なるノーランの新作が公開されているかもしれないし、なんにせよノーラン作品は「ダークナイト」「ダークナイト ライジング」「インターステラー」、そして「ダンケルク」とIMAXシアターには欠かせないソフトが多いので、100%オープン後にかかるはずだから。

おっとそういえば、9月9日に日付が変わった午前0時から1夜限りのオールナイト爆音上映会「ダンケルク公開記念 爆音前夜祭」が新宿ピカデリーで行われるんだそうだ。ラインナップは日本では最速上映となる「ダンケルク」に「インセプション」「インターステラー」の3本興行で4.800円。なにせ「インターステラー」があれなもんで、0時にはじまり終わるのがなんとまあ朝の7時30分だっつーんだから、かなり気合い入れて観に行かないと、爆音じゃなくって爆睡なんてことになりかねないですぞ。
私はプログでも触れたように、公開に先駆けて6月末に行われた品川IMAXのリバイバル上映で、ちょうど「インセプション」と「インターステラー」の2本をともに久々に劇場で観てしまったので、"爆音" とはいえ耐久レースのようなこの企画は今回はパスだな。

さて今日はこんなところで。日に日に内容がうすべったくなってきたなあ...。
あんまりなので、クリストファー・ノーラン作品群の4K UHD情報を。

現状リリース情報として明示されているのが、オーストラリア。日本では公開前の「ダンケルク」が、早くも年末には4K UHD/BDとして発売され、どうやらそれに合わせて同時発売されるらしい。発売されるのは「バットマン ビギンズ」「ダークナイト」「インセプション」「ダークナイト ライジング」「インターステラー」で、12月6日発売予定。残念ながら北米や日本ではまだ発売未定。公開が2ヶ月遅れの日本では、「ダンケルク」自体のソフト発売がずれるだろうから、それらフィルモグラフィーもまた2ヵ月遅れの来年2月あたりに発売されるといいんだが。
このあとの余生で観る回数を考えると、もうあまり観なかろう「インセプション」はおそらくパスしたとしても、ダークナイト・トリロジーの3作と「インターステラー」は外せまい。それにまだ未見のくせに4K UHD購入決定の「ダンケルク」と合わせて計5枚という散財に、こりゃ今からノーラン4K UHD貯金をはじめなきゃ、だわ。
新しい特典がつくか否かも興味津々だが、過去作6枚BOXが出たらそれにしちゃうかも! 
どれくらいクリアな画像になるのか、こっちの方も今から愉しみだわい。

# by wtaiken | 2017-09-01 22:58 | Comments(0)

「ダンケルク」公開まであと9日!   

まだ観ぬ映画をネタに公開までの10日間ブログの更新をするという自らの軽はずみな発言をいきなり後悔しきりな2日目であるが、ひとまず今日は「ダンケルク」興行成績について語ろうかと思う次第だ。

まずは前々回の記事からコピペし、これまでのクリストファー・ノーラン監督作の日本での興行成績を再度振り返りつつ、そこに世界興行収入も加筆してみるとー

2008「ダークナイト」日本 16億 / 世界 およそ1.000億円
2010「インセプション」日本 35億 / 世界 およそ290億円
2012「ダークナイト ライジング」日本 19.8億 / 世界 およそ1.080億円
2014「インターステラー」日本 12.6億 / 世界 およそ675億円
※ ウィキペディアによる数字

ということになってい、日本に限って見てみると、「インセプション」は監督らの来日キャンペーンおよび渡辺謙の出演およびディカプリオ需要でいまのところノーランのフィルモグラフィでは興行成績ダントツのトップ。続く19.8億円の「ダークナイト ライジング」は、シリーズ前作「ダークナイト」の傑作需要と完結篇需要でまあまあの成績を残したものの、そのライジングでガッカリさんの客足が遠のいたのか、はたまた3時間近い上映時間に多くの映画観が敬遠したのかは定かでない「インターステラー」は12.6億円というかなり落ち込んだ成績になっている。

で、最新作の「ダンケルク」だ。実は北米での公開第1週目の興行成績予想は、かなり低めに設定されていた。
なにせ大ヒットシリーズの最新作でもない、スーパーヒーローが活躍するでもない、ベストセラー小説の映画化でもないしファミリー向けの愉快なアニメでももちろんない、さらには集客の見込めるスターも出演していないという、大ヒットにつながる要因がないない尽くしなうえにきて、夏休みの若年層からはそっぽを向かれかねない戦争実話の映画化だっつーんだから、そりゃいくらこれまで創る作品大ヒットに導いてきたクリストファー・ノーランであっても、低い興行成績予想は致し方ないというものだ。
ところが実際蓋を開けてみると、予想を大幅に越える大ヒットで公開1週目2週目つづけて北米BOX OFFICE第1位に輝き、3.4週では集客の落ち込みをそこそこ防いで第2位に止まり、8月26日時点での全世界興行収入は4億ドルを突破、円に換算するとざっくり400億円となって優に「インセプション」を越えてい、このあと公開が待たれる主要国イタリア、中国、日本でどれだけ数字を伸ばすのか、果たして前作「インターステラー」6億7.500万ドルを越えてくるかどうかが、もっぱらノーランファンとしての興味のひとつでもあるのだ。

それにしても、これほどの興行的逆境をはねのけて成功に導いたのは、1人の映画監督のバリュー、クリストファー・ノーランの作品なら是非とも映画館で観たいという価値観が集客につながったという信じられない事実であり、80年代のスピルバーグやルーカスじゃないけれど、いよいよ世界的にノーラン・バリューが確立・浸透してきた証しになったんじゃなかろうか。

今年北米では、「またかい」的なシリーズものの映画が大コケになるという潮流があったようで、自動車変体ロボットものやカリブの海賊もの、トム・クルーズが出ていてもいまさら「ミイラ人間」もないだろうな新規シリーズの第一作目など、ことごとく映画ファンからはそっぽを向かれたそうだ。それにしてもそれらの潮流にはまったく関係なく、海賊ものが大当たりする日本において、果たして「ダンケルク」がどれほどの成績を残すのか、正直未知数だ。
トム・ハーディやキリアン・マーフィというノーラン作品常連やオスカー俳優のベテラン、マーク・ライランスあたりの中堅どころはひとまずおいておいて、陸・海・空で活躍する20歳代の若者俳優らが結構みんなイケメン揃いなところが、もしかしたら "青田買い" 的女性客を取り込むかもしれないし、なんとなく世の中の風潮が、2017年もっとも映画館で観るべき一本がこれ!的な感じになっている気もうっすらしてい、これまでのノーラン作品の信頼性も後押しして、もしかしたら大ヒットにつながるかも、なんて贔屓目に予想して、ひとまずは20億円超えは確実! としておこうかな。

ちなみにノーラン作品の常連と言えば6作品連続で出演してきたマイケル・ケイン、ウィキペディアでは「ノーラン作品常連の俳優マイケル・ケインは本作に出演しない。」と一文あるが、これは間違い! ネタバレしない配慮から詳しくは言及しないが、意外なカタチで今作にも出演を果たしています。作品を観ていないくせにいい加減な情報を拡散するな、というなかれ。未見なれども、海外の映画サイトのキャスト一覧から自ら仕入れた情報なので、こちらに間違いはないはず。気づかない人もいるかも、というレベルの出演のようですが。

ではまた明日。

# by wtaiken | 2017-08-31 22:47 | Comments(0)

ノーラン祭りはこれからが本番だ、9月9日公開まであと10日!   

祭りじゃ祭りじゃと煽っておいて1ヶ月以上も当ブログを放置している間に、北米をはじめ世界各国で公開されるや否や予想を越えるヒットになるわ、「今年NO.1」だの「オスカー最有力!」だの絶賛評が多数寄せられるわ、ま、この時期の "今年一番の出来" だったり "オスカー作品賞当確" なんて評はかなりあてにならないので、軽く聞き流すに限る...わ、監督のクリストファー・ノーランが「インセプション」以来7年ぶりに来日を果たすわ、本当なら「ダークナイト ライジング」公開の2012年に出演者のアン・ハサウェイ嬢とジョゼフ・ゴードン=レヴィットとともに監督も来日をし、国際フォーラム会場でその3人を私は目撃できたはずなのに...とあるとんでもない事件にまき込まれるカタチで中止となって、5年ぶりのはずが7年ぶりになってしまったという事情がここにあったりする...わ、そのジャパン・プレミアではノーラン監督を迎えるゲストが某丁目の某日や永遠の某などの某映画監督や、某ソウル・某ラザーズだかのメンバーのひとりという微妙な人選だったりするわ...と、刻々と迫る9月9日公開へ向け、遅ればせながら日本もまさにお祭り状態に突入しているわけだけど、私はといえば、数々とり行われていた試写会に応募しては「メガネのいらないVR体験」などと冠されてもいるこの映画の感想など一早く伝えるべく、なりたくもない某サイトの会員になってまでも応募した地道な努力もここに叶わずすべてに落選をし、試写会といえば「ダークナイト」および「ダークナイト ライジング」と当っていた実績から、今回もまた「当るんじゃね?」などとなんの根拠もない自信があったものだが、ことここに至っては10日という日をジタバタせずに、つまり残すところ9月5日に行われるIMAX全国一斉試写会当選ハガキなんかをそれなりの価格でオークションサイトで落札してまで人より早く観ようとはせずに、心静かに待とうかという境地に落ち着いているのだった。

さて、そんなわけで指折り数えてあといくつ寝ると公開日なんて段階にいよいよ突入してきたので、当ブログも9月9日に向けカウントダウンしつつ、微力ながらも応援記事を毎日更新!で頑張っていきたい所存であるのだ。
なのであまり根をつめて書き込みすぎると続かないので、ヘビーにならない程度に、本日はサントラの話でもしておこうかな、と。

7月21日の公開日に合わせて発売されたサントラ盤。アマゾンで予約していたのは割安な輸入盤だったので数日遅れて到着。以降かなりヘビロテとなって聴き込んでいる。宮崎駿に久石譲、スピルバーグにジョン・ウィリアムス、黒澤明に佐藤勝 (いや早坂文雄?) みたいな感じのノーランと言えばのハンス・ジマーがスコアを書いている。
6月に行われた品川IMAXのノーラン特集の予告篇枠で観ることができた「ダンケルク」5分間フッテージ映像で、当ブログでも触れた無限音階のような時計の秒針が無情にも進んでいくだけの音楽はなく、秒針音をベースにしつつも全体的には少し劇的なスコアが大半を占めている。サントラ発売前からオフィシャルに公開されていた「SUPERMARINE」という、おそらく戦闘機スピットファイアのドッグファイトシーンにかかるんじゃなかろうかという曲に至ってはヒロイックすぎる感じで、「ダークナイト ライジング」の曲だとしても違和感がない。ほかにも怪獣映画にかかりそうな緊迫感のある曲なんかもあったりし、さらには英国の偉大なる音楽家、「威風堂々」でお馴染みのサー・エドワード・エルガーの楽曲も数曲のスコアには含まれ、それらはウェットで情感がたっぷりすぎという感じ。いうなれば「インセプション」やダークナイト・トリロジー、さらに「インターステラー」あたりを彷彿とされるドラマチックな曲が多く、よくいえばこれまでのノーラン×ジマーの集大成、悪くいうとマンネリズムに聴こえたりする。
私にはチクタクの秒針音で関緊張感は十二分に演出されていたと思っているので、音だけ聴くとトゥーマッチなスコアが、果たして劇伴となって映像に組み込まれたときどんなケミストリーを起こすのか。セリフが極力削ぎ落され、あたかもダンケルクの戦場にいるかのようなリアルな映像にはちょっと不向き、大袈裟すぎともとれる音楽ばかりなので、ともすると「音楽うっるせー」みたいなことにならないとも限らないけど、ノーランの音演出は「インターステラー」でかなり心服しているので、どちらかというとどう料理されるのか、IMAXの映像と合わせ音楽の演出も愉しみになってくる1枚です。
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# by wtaiken | 2017-08-30 22:51 | Comments(0)

3年に1度のノーラン祭りじゃ の、その2   

昨日ブログを書いていたその時間、サマータイムで日本より8時間遅れのイギリスはロンドンにて「ダンケルク」のワールドプレミアが行われていたようで、ブログ書き終わりでネットニュースを見てみたら、ずいぶんとそのプレミア関連の記事が早々にアップされてました。代表的なURLは以下の通り。
※ URLをクリックして閲覧ください


YouTubeにもレッドカーペットの様子がアップされていて、どんなものかと "ながら視聴"。トム・ハーティの登場より数段黄色い歓声が上がったのはハリー・スタイルズで、おそらく私はこれまでにただの1曲たりともワン・ダイレクションの曲をまともに聴いたことがなかったから、そんな彼の人気っぷりに「はあー、やっぱそうなんだ」と再認識。ご当地だからより一層の人気なのか、世界的にそうなのか。日本での人気っぷりが皆目検討がつかないからなんとも言えないが、これまで割と男性客中心だったクリストファー・ノーラン監督作に、ハリー・スタイルズ需要で何割増しかで若い女性を取り込んだりできるんでしょうかね。
ちなみにここでクリストファー・ノーラン監督作の日本での興行成績を振り返ってみるとー
2008「ダークナイト」16億
2010「インセプション」ディカプリオ人気で稼いだか35億
2012「ダークナイト ライジング」19.8億。
2014「インターステラー」3時間弱という上映時間が災いしたのか12.6億とグンっと落ち込んでいる。
※ ウィキによる数字
果たして映画好きに止まらず、ハリー・スタイルズを擁する「ダンケルク」は一般客を呼び込めるかどうか。

人気の差が出たとはいえ、存在自体の貫禄では他のセレブを圧倒していたトム・ハーディ。そのレッド・カーペットではキリアン・マーフィとともに同じモヒカン頭だったのは、単なる偶然の符号なのか、次回作で共通設定の人物を演じているのか。
先日品川IMAXでのリバイバル上映で久しぶりに観た「インセプション」では、そのトムハとジョゼフ・ゴードン=レヴィットのイチャイチャじゃれ合いながらミッションに取り組んでいる様が実に微笑ましかったりしたもんですが、いまやこの二人、貫禄を身につけバリバリと主演作を連発しているんだから、そんなところでもすでに隔世の感ありな映画でした。

さて、そんなトム・ハーディ、昨日の記事で書いた、試写を観たジャーナリストのとあるレビューを信じるならば、「ダンケルク」での彼のセリフ数がたったの限定10個っきり! ということで、つらつら思い出してみたのが、そのリバイバル上映時に観た「ダンケルク」フッテージで、一体トム・ハーディはその3分間映像内でいくつセリフがあったっけか、ということ。私の記憶が確かなら、これが4つ、なのだ。
つまりだ、すでにこの3分間で貴重な10のうち4つもセリフが消費されてしまった...ということはだ、「ダンケルク」上映時間1時間46分中、公開済みのフッテージ3分を引いた残り1時間43分中に、トムハがしゃべってくれるのは、なんとたったの6つっきり! ということなのでR。古いね嵐山。
ああ、まあね、そりゃ名演や怪演、いい役者の定義はセリフの数に準じやしないのだし、パイロットとしてのアクション中心の役と考えればもちろん見せ場はたっぷりとあるはずなので、トムハ・ファンのみなさま方におかれましては、この10というセリフ数に惑わされずに、期待して待ちましよう。ね。

では最後に、これで3度目のコラボだからか仲睦まじくもこんなお茶目な感じで写真におさまることもあるのね、なノーランとトムハの2ショットで本日はこれにて!
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# by wtaiken | 2017-07-15 21:46 | Comments(0)

2年に1度が、(今度ばかりは?) 3年に1度のノーラン祭りじゃ の、その1   

"戦争スリラー"だとか 、ドイツ軍包囲網による総攻撃が刻々と迫る "タイム・サスペンス" などと称されている第二次世界大戦時の撤退作戦実話の映画「ダンケルク」が、いよいよ来週の21日北米公開に向け、あれこれクリストファー・ノーラン絡みの記事が散見されるようになりました。
これまでは大概1作につき2年おいていた製作期間が、2014年の「インターステラー」から3年を要し新作公開ということで、一部ファンの間ではおそらくノーラン祭り状態になっているだろうことで、2008年「ダークナイト」の昔から、当ブログでノーラン愛を標榜してきた身としては、これに乗らない手はもちろんないわけで、そんなわけで日本公開の9月9日に向けまだチト、カウントダウンには早いけれど、ぼちぼち盛り上がっていこうかな、と。

まずはプレス向けに行われた試写の、映画評のまとめられたサイトがこちらに。
https://oriver.style/cinema/dunkirk-early-reviews/

※ なんか私の古いブラウザだとブログ機能が対応しなくなったので、写真ひとつ貼り込めないうえリンクもできなくなってる...というわけで不自由かけますが、上記URLをコピペして訪問してみてください

面倒くさい人のために記事をかいつまむとー

「最初からラスト1秒までスリリング」「開始30秒で引き込む」「ノーランが現代最高の映画監督のひとりであることを証明した1作」「IMAX70ミリで観るべし!」「ノーランとハンス・ジマー (音楽) の見事なコラボレーション」「説明セリフを排した映画」「トム・ハーディ、セリフ10個のみ!」「(ワン・ダイレクションの) ハリー・スタイルズの演技は心配しなくていい」云々...
とまあこんな調子。おおむね好評というところだろうし、プレス試写の段階ではよっぽどの作品でない限り酷評はされないだろうしね。
評価がある程度定まるのは当然公開されてみないとですが、ノーランファンの方々、やっぱし期待してもいいみたいですよ、今作も!

「ダンケルク」評、続報を待ちましょう。


つづいて「ダークナイト」絡みのニュースを。

ダークナイト・トリロジーがホーム視聴用に4Kリストア作業が進行中であるという噂をノーラン監督自らインタビューで認め、まだ製作の途中であることや、この3作品のみならず過去のフィルモグラフィーすべてに取りかかっているとのこと。
ちなみに私たち日本人が一番大きく一番高精細で観ているつもりのデジタルIMAXでは画質はたったの2K! どまり。もちろん自宅のハードが4K対応されていないという根本に関わる問題があるにせよ、4Kリストア版のリリースは待ち遠しいことに変わりない。潔癖なノーラン監督のことだから劇場公開版に手を加えるなんてことはしなかろうが、それでもさらに長尺な、もっとヒース・ジョーカー、アン・キャットウーマン観てぇ!的な、ディレクターズカット版に期待したいところ。
私の勝手な根も葉もない予想だと、「ダークナイト」公開10周年の来年には、まずトリロジー3作がリリースされるんじゃないかと。「バットマン ビギンズ」10周年でないところがミソだが。

さて「ダンケルク」の評にも関わることなんだが、いまの日本では、IMAX撮影の多いノーラン作品の視聴には最適とされるIMAX70ミリフィルムを観られる映画館はただの1館もありません。斜陽などといわれてかれこれ数十年も経っているこの国の映画界では、人件的な見地からもますます進むデジタル化の波にフィルム上映館は駆逐されつつあり、すべてにおいてお金のかかる70ミリフィルム上映館なんて夢のまた夢、ニッポンじゃどだい無理な話。
※記事の最後に、「ダンケルク」の1コマでのフォーマット比較画像貼付けました。なんでか途中に画像が入らないのも、これまたブラウザのため...

致し方なくなのか、知らず知らずのうちになのか、日本に住む私たちが観ているデジタルIMAXは上記のように2Kであるばかりか、IMAX70ミリで観られる画角の、なんと上下40%もカットされているという事実を、映画好きなんて公言している私ですらごく最近知った次第。おそらくよっぽど興味をもって調べていないとそんなこと気にしちゃいないよね、一般的な映画好きは。でも私はノーラン好き...それくらいは知っておかないと、でしたが。

で、なんとかそのIMAX70ミリフィルムに辛うじて近しい画角で観られるのが "次世代IMAX" と称されるIMAX with LASERというやつで、それを国内で唯一導入しているのが大阪エキスポシティ。
だから大阪まで出向けない人は、池袋シネコンIMAXレーザーシアターの2019年開業を待ち、おそらくは行われるだろうオーブニングのスペシャル興行、もしくは次の次のノーラン新作公開に合わせたリバイバル上映を只管に待ち、ひとまず今回の「ダンケルク」は涙を飲むか。大阪か涙で堪えるのか、2つにひとつの選択を私たち東日本のノーランファンは迫られるわけですが、ここはもう祭りなんだから、ええい行ってまえ!大阪! と私なんかは豪気に行きたいところ。が、現実的には涙をゴキュゴキュ飲むことになるだろうねえ。

てなことで、「ダンケルク」、またなにか動きがあったら更新します。ではまた。



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# by wtaiken | 2017-07-14 15:40 | Comments(0)

ダンケルク5分映像、観られます   

まあ単刀直入に言うと、表題の通りです。

「ダンケルク」9月9日の公開までまだまだたっぷり2月もあるこの的外れな時期に、T・ジョイPRINCE品川で (それと桜木町の横浜ブルク13でも) 行われているクリストファー・ノーラン特集を、昨日の「インセプション」に続き、本日は「インターステラー」を観てきたところなんだけど、おそらくはアタッチされるだろうと十中八九踏んでいた「ダンケルク」の5分版予告は、本編開始前しっかりと無事に放映されてました。

「インセプション」も「インターステラー」も公開年以来の映画館鑑賞だし、もちろんそれありきではあるものの、正直その「ダンケルク」5分映像のために映画鑑賞料を払ったと言っても過言ではないくらい、そりゃやっぱり未見のノーラン映像の方に魅力があるわけで、ただしこの5分版予告公開前に噂されていた「冒頭5分の映像」ではなく、本編中の緊迫感のある5分間を切り出した予告篇であり、まるで無限音階のように時計を刻む音が無限に加速し続ける音楽に嫌がうえにも緊張感は高まり、さあこのあとどうなる!という絶妙のタイミングでスパッと5分間が終わる、前回の記事で書いた、いまひとつ盛り上がらないこれまでの3本の予告篇で観られた映像の一部が全長版で観ることが出来ただけのことなんだけど、いやー、IMAXスクリーンを活かした迫力の映像に思わず「お、おおー...」と感嘆の深いため息が漏れるほど。そして「ダークナイト ライジング」のベイン以来の、どうやら今回も戦闘機パイロットとしてほぼマスク姿となりそうなトムハ (トム・ハーディ) 隊長の、眼力が凄まじくもしびれるくらいにカッコいいのだからもう必見よ。この5分予告篇、黒オチで終わりかと思いきやのあとのトム・ハーディおまけも緊張感のあとの緩和でクスッと笑えてこれまたいいし。

7年前と3年前の映画のレビューなんて今更だし、当時当ブログでしっかり書いてきているので繰り返しもどうかと思いつつ、新しい読者の方のために本編2作の感想をかいつまんでおくとー

「インセプション」はやっぱりストーリーの根幹に関わる問題点、つまり雇い主のサイトーは外したケイパーチームのコブ以外のメンバーたちの、ミッションにかける切実なモチベーションの欠落が作戦の成か否かのサスペンスを生めなくしているという、この映画の最大の弱点は初見の感想から変わることがないし、どこかで「所詮夢の話」という冷めた見方をしてしまっているところもなくはなく、とはいえ穴だらけのくせにラストに感動してしまう「ダークナイト ライジング」に代表される、"ノーランの終わりよければすべてよし" なエンディングが、この映画でもやっぱり抜群なのは再認識できた。
作品全体としては5つ星中3.5ってところが妥当だと思うんだけど、コプのトーテムは回り続けるのか倒れるのか、夢か現実かで当時あちこちで意見が交換されたラストカットの、よろっとよろめいての、立て直してまだ回るのか、おいどっちなんだと思った瞬間にスパッと映画を終わらせる絶妙なタイミングは、やっぱり何度見てもニンマリしてしまう。
ただしIMAXの巨大スクリーン映えするカットは、思いのほかなかったかな。
それかあらぬか改めてこの映画に感じたのは、この作品以降「...ライジング」や「インターステラー」に見られる堂々たるブロックバスターな大作然とした作風よりは、なぜかこじんまりとした「メメント」あたりに通じるセンス一発の小品ぽく思えた点。フランスや雪山、中東? はたまた日本のどこかの海岸? と壮大にロケーションしているわりに全体が狭い世界の中で完結しているように観えてしまうのは、それが個人の頭の中の世界、ビジョンだからなのか。どこがどうと的確に指摘できない、あくまで感覚的なところなんだけど。

一方「インターステラー」は、公開年以降ブルーレイにて自宅視聴してきた私としては、やっぱ映画は映画館で観るもの、IMAX撮影された映画はIMAXスクリーンで観るもの、という思いを新たにしたくらい、宇宙空間の映像の美しさ、迫力、音響の圧倒性を久々に満喫・堪能できて大満足、自宅でしか観たことのない人や、ましてやスマホでしか観てない人は、四の五の言わずにいいから品川か桜木町へ行きなさいと強くオススメしておきます。是非ともこの体感すべき映画を。金曜までやってます。

ということで、桜木町では10時「インターステラー」18時20分「インセプション」と品川とテレコ上演になっているので、仕事をさぼって横浜で観るもよし、仕事を早めに切り上げて18時20分までに品川に駆けつけるもよし、とにかくあと3日、「ダンケルク」5分予告と併せて「インターステラー」を!

ちなみに品川18時20分の「インターステラー」はかなり女性客が多く目立ってました。これまでノーラン作品って映画館は映画好きの男ばっかという印象だったので、こりゃ地道に女性ファンも取り込んできたのかも、なんて思ったり。

最後に「ダンケルク」の最新情報を。北米7月21日公開まで1ヵ月をきって、ついに「ダンケルク」の上演時間が判明! その時間、なんとの驚きの1時間47分!いまどきのブロックバスターで2時間を切るなんてちょっと希有なことなんでビックリです。このところノーラン作品は1作毎に上演時間の延びていたところにきて、「インターステラー」の169分から107分という、随分と思い切りショートカットしてきたもんだよ。3年も待った新作なんだからもっとだよ、もっと観せろ!とも言いたくなるが、凝縮された濃厚で贅沢な107分なのかもしれない。

いずれにせよ5分予告を観ると、期待感一気にアガるよ。最後の最後に、こういったときの常套句を。「9月まで待ちきれない!」

# by wtaiken | 2017-06-28 00:26 | Comments(0)

3ヵ月ぶりとかになってしまい...   

いつものことながら、ブランクがありすぎるというか...

その間に、「前略おふくろ様」以来の、どころかその半期前の (はずの) フジ制作ドラマ若尾文子演ずる死んだ奥さんが残された無精な夫 (藤田まこと) を気にかけなにかと幽霊となって現れてはちょっかいを出すコメディー「あなただけ今晩は」...より遡ること数年前の、当時確か私と同じくらいの小学低学年の子供が不治の病にかかってしまい、朝起きておしっこしたときの「お父さん、ぼく、いま真っ赤なおしっこが出たよ」というセリフがあまりにもショッキングだった「君は海を見たか」以来の、つまりかれこれ40数年来の、この歳にしては "生粋の" と表現してもよさそうなファンであるところの倉本聰新作ドラマが4月改変期からはじまってい、お昼にのんびりテレビでも観ているようなシルバー層をターゲットにした昼帯ドラマ「やすらぎの郷」のことなんかもあれこれ書きたかったし、4月だったかに再放送されたNHKドラマ、現状横溝正史原作の金田一耕助ものとしては最新の映像化である「獄門島」、その長谷川博己演じる新しい金田一像があまりにもネット民の批判対象となっているので、ある意味援護的なドラマ評を、市川崑の映画および古谷一行・金田一の1977年「横溝正史シリーズ」などと照らし合わせつつ書きたかったのだが、久しぶりの更新となる本日はリハビリととらえ、結構根をつめて書かなければならなそうなそれら案件は差し置いて、やっぱりそうきたかの映画の話題でご機嫌でも伺おうかと。

さて、もうかれこれ1年も前になるだろうか、ティザー予告が公開されて以降、これまでに予告篇が計3本、そのどれもが観ていてどうも今ひとつな印象しか残らない、クリストファー・ノーラン史上初の「あんましワクワクさせてくれない」予告篇ばかりだからこそむしろ本編に期待出来るのではないかと、つまりこのところDCコミック映画にありがちな "予告篇詐欺的" なものとは真逆のことがファンの間ではささやかれもしている第二次世界大戦中の史実「逃げるが勝ち!」な大撤退作戦「ダンケルクの戦い」を描く、タイトルもズバリな「ダンケルク」の公開がいよいよ迫りつつある中、いまのところ "国内最大級" というふれこみの、2019年には次世代IMAXレーザーシアターが杮落される予定の池袋に追い抜かれるまでは、もう成田にはいかずにここしかないでしょな駅前IMAX、電車降りてなんなら5分強で巨大スクリーンに対峙できるアクセスの良いT・ジョイPRINCE品川にて、9月9日公開なので一足も二足も早い感が否めない「公開記念」のクリストファー・ノーラン特集が組まれ、本日24日から翌週30日金曜日まで、「インセブション」と「インターステラー」の2本が期間限定公開ですぞ、みなさん! なのでした。( いやあ我ながら1文が長い長い、息つぐ間がありゃしない。) 映画館としては一年の中でももっとも稼ぎ頭な、ブロッグバスター映画がこれから目白押しな夏興業前の、ちょうどここしかIMAXが空かなかったってことなんでしょうね。
本気の公開記念リバイバルなら、公開日9月9日へのカウントダウン的な直近1週間前にすればより「ダンケルク」が盛り上がるはずなんだけど、そのあたりがなんだかんだいってまだまだ一般的に認知度が低い監督ってことなんだろうし、私には意外なほど一般的には、映画監督にこだわって映画を観る観客が少ないってことでもあるんてだろうな。

両作品共に1日1興業。IMAXとはいえリバイバルなので1300円。おトクだし何十回とテレビ画面で観るより断然価値があるので、ホント映画館で見逃している東京人はこの機会に是非。「インセプション」は朝イチ10時から、そして「インターステラー」は18時20分から。
おそらく2012年公開当時はそれぞれの都合で見送っていたところ、後追いでソフト視聴をし痛く感動の末「ああ映画館で観ておけば良かった」といった後悔民が "待ってました" とばかりに詰めかけるのか、私みたいなリピーターが、まあ上下相当な比率の映像がカットされてしまいはするものの、国内最大級のデジタルIMAXで再視聴するつもりなのか、「インターステラー」は、24日分、かなり埋まってきています。翌日曜の分も。連日18時20分からの興業なので、平日も「インターステラー」の方は盛況になるかもね。3時間の映画なので、終演がなんと21時20分。結構遅くなるので、お気をつけ遊ばせ。

実は3月に公開されていた「キング・コング : 髑髏島の巨神」の予告篇枠で、本国アメリカでは「ローグ・ワン」フィルム上映館でのみアタッチされていたらしい「ダンケルク」冒頭5分間のプロローグ映像が、当品川IMAXと二子玉川のみで限定公開されていたらしいんだけど事前情報が入らず、しかもこのコング、私その品川IMAXで観ているのにも関わらず朝イチ興業だからアタッチされなかったのか、あるいは開始ギリギリの駆け込みだったから時既に遅しだったのか、いずれにせよ見逃していた、観た人らのネット評でのハンパない臨場感らしいそのフッテージを、そんなもんあと少しで公開なんだから待てばいいんだろうけど、今回のリバイバル上映では観られるんじゃないでしょうかねえ、と期待。

そういえば4月に、映画館では久しぶりのリバイバル「ダークナイト」を有楽町のピカデリーで観たんだけど、(not IMAX) さすがに観すぎで途中眠くなっちゃいました。
「インセプション」は公開時に劇場視聴は1回、その後ソフト視聴は2.3回程度というごく常識的な視聴回数だと自ら認識しているけど、「インターステラー」に至ってはちょっと数えきれないくらいこれまでに観てい、その都度感動を新たにしているんだけど、IMAXで観るのは2012年の公開以来。
「ダンケルク」冒頭5分映像のこともあるし、両作の鑑賞報告は来週に!

ではまた近々に。

# by wtaiken | 2017-06-24 03:26 | Comments(0)