「ダンケルク」公開まで「7」がとんであと6日!   

週末はどうしても子供との時間にほぼ1日とられるので、「三日坊主」のひそみにならったわけではもちろんなかった「あと7日!」の更新ができず、いよいよ今週末の公開まで残り6日となりまして。いよいよ "そのとき" が刻々と迫っていて、なんだかタイムサスペンスの「ダンケルク」を地で行く感覚の毎日ですが、カウントダウンの4回目の更新でもってついにネタも尽きたな、と。もうないんかい! と我ながらビックリだが。

で、どうせ「ダンケルク」の記事ネタじゃないならいっそ思い切り違う話題にしてしまおうかと、そんなわけで本日は「ダンケルク」と縁はないものの、9月9日同日に公開される黒沢清監督最新作「散歩する侵略者」のことでも書こうかなって、「ダンケルク」ネタを求めて訪問された方にはホントすいません。

黒沢清。邦画界では数少ない、新作を期待してしまう監督のひとりだ。
どうもフィルモグラフィー全体がYahoo!映画のレビュアーからは冷遇されている感じだけども、前作「クリーピー」は、正直 "例の部屋" があからさまに映像に出てくるまでは本当にその先にある見えざる恐怖に心から震え上がったものだ。が、求心力はそこまでで、案外すべてが明瞭に実体が見えてしまってからは、枯れ尾花ではないけれど個人的な失速感は禁じえず、近作の「リアル」といい評価が下がりつつある監督ではあるものの、やっぱり新作となれば気になる。

そこでまずは簡単に新作映画の紹介を。
「散歩する侵略者」。このタイトルだけを拝見すると、なんだかウルトラセブンの影響かと思ってしまうし、「地球侵略」というテーマもまたあまりにもセブンなこの映画、もとは小劇場舞台の映画化なんだそうだ。
劇団イキウメ。10年ほど前までは小劇場演劇に片足浸っていたとは思えないくらい演劇事情に暗いので、もちろんまったく知らない劇団だ。近年こうした舞台劇の映画化が盛んに行われているが、昨今の邦画界ではオリジナル脚本が通りづらいんだろうかね?

さて、手もとにあるチラシを基に「散歩する侵略者」の内容をかいつまむと以下の通り。

「数日間行方不明だった夫がまるで別人のようになって帰ってくる。突然会社を辞し、毎日散歩に出かける夫。そして夫から衝撃の告白を受ける妻。「地球を侵略に来た」。当たり前の日常は、ある日突然に終わりを告げるのだった。」

侵略者に乗っ取られた夫に松田龍平。夫婦再生に奔走する妻に長澤まさみ。予告篇で「オレさ、ホントは宇宙人なんだ」などと告白する松田龍平の姿も確認できるわけなんだが...

以上の簡素な情報をもとに、下にアップロードしたスキャニング画像のチラシ、TOHOシネマズ作成の「公式アプリで特別映像を観てもっと映画を楽しもう!散歩する侵略者」というもの、これをとくとご覧いただきたい。


これがどうした? 字細けえし、なんだかわかりません、というなかれ。
重要なのはチラシの頭3行文。というか2行目。
「ある日、夫は妻に告白される。「地球を侵略しに来た」と。」
ん...? なんかおかしかないか?

逆じゃね? 「夫」と「妻」が逆なんじゃね? 乗っ取られるのは「夫」じゃね? チラシのストーリーにもそうあるし。 "侵略しに来た" と告白するのは「夫」じゃね? チラシのストーリーにもそうあるし、予告篇でもそうだし。

つまり、あのー、これ、
「ある日、妻は夫に告白される。」
んであって、あるいは
「ある日、夫は妻に告白する。」
んじゃないでしょうか。


このチラシを映画館で手にしたのは1ヶ月ほど前のことなので、もしかしたらすっかり跡形もなく、この間違ったチラシは回収されているかもしれないけど、まんままだこのまま配布されでもしたら、大問題っすよー! TOHOシネマズさん! 世界の黒沢が怒りますですよ!

...とまあ、今日はこんな挙げ足取りな話題で、ダンケルク話題 0%で、本当にどーもすいません。

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by wtaiken | 2017-09-03 22:05

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