先週のインターステラーとバットモービルとその他   

先週末はコンペ用コンテ提出に追われ、連休が明けた途端に急遽飛び込んだ「明日撮影、その日中に編集・MA、明後日納品、明々後日オンエア」などという突貫工事で実に久しぶりの編集室貫徹で身もカラダもボロボロになり、なるほどこの歳 (50歳) にもなると徹夜仕事はその日ではなく翌日から応えるんだなあと実感した次第で、ここ2日ばかりは眠いったらありゃしない。
そういえば海中にいるような、耳の奥がゴボゴボして聴き取りづらい中耳炎の方はぼちぼちと快方に向かっているよう。
なにがしか身体の変調から話しはじめることが多くなっているというのも、どうもよる年波というやつなんでしょうか。こんばんは。会田です。

さてまたまたのブログ放置中にも映画産業からはさまざまなニュースが届いており、たとえば公開まで早2ヵ月とカウントダウン状態突入の割には「バットマン」ほどの盛り上がりも話題性も低いクリストファー・ノーランの新作「インターステラー」のポスターが次から次へとリリースされていたり。
4枚の連作になってます。
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結構デザイン的には悪くないなと思いながらも「なんか平たいモビルスーツぽくね?」の「バットマン V スーパーマン : ドーン・オブ・ジャスティス」版新バットモービル走行中のスパイショットが散見されたり。
ライティングの具合で、色がブラックに見えないところもまたザク? グフ? ぽさを醸しているように思うんだけど。
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その「バットマン V スーパーマン : ドーン・オブ・ジャスティス」がらみでは、いまスターウォーズを絶賛撮影中の J . J . エイブラムス ( BAD ROBOT PRODUCTIONS ) からこんな動画がリリースされたので、なんのことやら知らない人もまずはなんの情報もなくこちらをどうぞ。



1/1サイズで建造されているらしい ミレニアム・ファルコンの、そのごく一部であろうとも勇姿が観られたのはなんともサプライズな喜びであったわけですが、そのうえになぜか部品の一部がクリストファー・ノーラン版バットモービル "タンブラー" になっていて、まるでジョン・ウィリアムズとハンス・ジマー夢の競演のような音楽もまたおおおという感じな動画でした。

製作・配給会社の違うのに、なぜかこれまでに「バットマン V スーパーマン...」のザック・スナイダー監督から新「スターウォーズ」へのリスペクトなのか、スーパーマン役ヘンリー・カヴィル版ジェダイ騎士のスチルや、バットマンが R2 - D2 を連れているスチルがツイートされ、
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その返礼とばかりに J . J . からは C - 3PO 版バットマンスチルがリリースされるという、
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一体全体このやりとりを我々ファンはどう受け取っていいものか、なにかここには両作品自体のとんでもない関係性が暗喩されているのか、まあきっとお互いの単なるジョークに過ぎないんだろう判断から特にここでは取り上げてこなかったわけですが、新バットモービルが撮影中盗難事故に遭ったなどという根も葉もないネット上に噂に対してツイートしたザック・スナイダーからの " 犯人がゴッサム市警の協力で捕まったよ " とストーム・トルーパーが拘束されているスチルに対し、
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再び J . J . から返されたのが今回の動画であったという流れがこれまでの経緯。

ザック版新バットモービルはもちろんまだその模型が出回っているわけがないし、新しいテーマ曲もない現段階ではノーラン版バットモービルとテーマ曲でお返しするしかなかったんだろうけど、まあダークナイト・トリロジーファンとしてはこっちの方が数倍うれしい動画だったというわけで、ここでもご紹介しようかと。

それにしても近頃の一部ファルムメーカーたちの、表現の困難な映像はなんでもCGに頼る、ではない、「撮れるものはなるべくライブで撮影する」という、CGと上手に共存していこうというクリエイティブ魂は本当にうれしい限りで、クリストファー・ノーランしかり、爆発大将の異名をもつマイケル・ベイもどうやらそうらしいし、そして J . J . もまた「なるべく撮影する」監督であるところがやっぱり新しいスターウォーズを期待せずにはいられないところで、グリーンバックばかりのほとんどセットの組まれなかったエピソード1以降の3部作からすると、こうしてお金をかけるならポストプロダクションではなく、ミレニアム・ファルコンも X - ウィング戦闘機だって次々1/1スケールで再現してしまうという監督の作品愛にもうそれだけで感動もするし、高揚もしちゃうよね。

かつて映画産業がまだ斜陽でなかった頃、撮影スタジオいっぱいに組まれた巨大セットを目の当たりにした俳優が「このセットに飲まれない、負けないような演技をしなければ」と役に向かう心を新たにしたなんて述懐をよく耳にするが、まあそういうことですよ。

と、今日はこんなところで。
2014夏映画評の残りを簡潔に記しておきたいところだが、それは近々に。では。

by wtaiken | 2014-09-21 04:50

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