「もう終わったもんだと思ってました」(談)   

わはははは。
気がついたら、なんだか半年も更新してないでやんの。

まあその間、春が来たり、梅雨が来たり、腎臓結石で救急車が来たり、忙しかったり、案外そうでもなかったり、そしてもう夏だったりした。
この調子なら、きっと秋が来るだろうし、木枯らしは吹くし、ブログを更新しないまま年を越してしまう事態も考えられた。

そもそもが、更新と沈黙の繰り返される天の邪鬼なブログでは以前からあったものの、半年空いたのは今回がはじめてのことだ。
「書くことの枯渇」「ネタ切れ」「指が全部折れて、キーが打てない」「船旅にでて会田はただいま留守にしております」「死んだ」などなど、いつくか相応の理由が考えられるが、実のところ確固とした理由があったわけではない。

「なんとなくうっかり半年過ぎちゃいました」程度のことだったから、先週末に行われた高校時代のプチ同窓会で、旧友から「いつ見ても更新されていなくて、見に行くたびに損した気分にさせられる」などと叩かれてしまうと、確かに日々少なからず訪問者がいてくれることに、改めてひどく罪悪感を感じないわけにはいかなかった。

言い訳をするようだが、ただただ"うっかり"ばかりしていたわけではない。これまで何度か再開しようと試みたことがあったのだ。しかし出来なかった。
以下、記されるのは、何度か更新を試みた書きかけの文章だ。これを読んでいただければ、なぜ私がこれまで更新をためらってきたのかを理解していただけることと思う。

例えばこれは某月某日の一節。

タイトル『フレンチ、おいぴー!』
「今日、銀座で友達とフレンチ食べちゃいました。とってもおいしかったです。そのときの料理の写真、あとでアップしますね」

タイトルからして、まず調子が戻っていない。だいたいこんなことを書くブログではなかったはずだ。そのうえ、友達と銀座でフレンチなど食っていなかったのでボツにした。
さらに別の某月某日は、こう記されている。

タイトル『由比ケ浜にて』
「今日は撮影で由比ケ浜に行ってきました。さんさんと照りつける太陽に、クタクタ。アップした写真は、UVカットを塗ったにもかかわらず真っ黒になってしまった左腕の、日焼けあと。太陽ってすごい! 半袖シャツに隠れてたところとの境目のラインがクッキリでしょ! 明日は、首にできた日焼けくっきりラインの写真アップしますね 」

仕事で由比ケ浜に行ったことも、境目くっきりの日焼けあとも事実なのだが、だからといって誰が見たいというのだ、40半ば男の日焼けあとの写真など。迷走する語調も気になるし、だいたいなんで締めくくりが決まって"写真アップしますね"なんだ。これは撮った写真がピンぼけだったのでボツにした。
さらに、この混迷ぶりは続く。

タイトル『すっかり梅雨ですね』
「雨の日の朝って、すき。
濡れた車道を走るクルマの、シャーッて音で目覚めるの。
本当なら、雨音を聴きながら一日ぼんやりと過ごせればいいのだけれど、今日も仕事で打ち合わせ。しっけが多くてうまくまとまらなかった髪型はちょっと気になるけど、元気出して、今日もいってきまーす。
代理店との打ち合わせ中の写真、あとでアップしますね」

もはやここまでくると、一貫した"写真アップしますね"の締めくくりに心意気さえ感じるものの、突然の女口調に、その日私に訪れた変調が気になるし、だいたいなんだよこのセンチメンタルな感じは!
半年間のブランクにおける私のキャラ見失い様は、実に深刻である。

そんなわけで、私のキャラが戻るまで、ひとまず漫画から再開だ。(つって、ずいぶん文章書いちゃったよ)


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by wtaiken | 2009-07-20 04:43 | 犬のまんが道

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